ニュースリリース
2023年10月5日
株式会社フジテレビジョン

フジテレビが教育事業で京都芸術大学と提携
大卒資格が取得できる「映像コース」を共同開発

左より)菊間千乃、いとうせいこう、大多亮(フジテレビ専務取締役)、𠮷川左紀子(京都芸術大学学長)、鈴木おさむ、大島新
フジテレビは、学校法人瓜生山学園 京都芸術大学との共同プロジェクトとして、国内唯一(※)、完全オンラインで「映像」を学ぶことができる学士課程「映像コース」(正式名称:通信教育部芸術学部デザイン科映像コース)を共同開発した。2024年春より受講がスタートする。
ドラマ、映画、報道、ドキュメンタリー、バラエティなど、日本の映像コンテンツの歴史を開拓してきたフジテレビが、「映像力(映像を社会に活かす力)を身につけ、未来の映像を生みだす人をつくる」をコンセプトに、京都芸術大学と共に映像コースの学位プログラムを共同開発し、本コースにおける講座プロデュース、講義動画制作を手掛ける。
本コースでは、映像が氾濫し、誰でも手軽に自己表現ができる時代にこそ求められる、映像を社会に活かす力を「映像力」と名付け、理論と実践から映像力が身に付けられるカリキュラムを提供する。また、映像のプロフェッショナルだけでなく、暮らしや仕事など、日常に映像の力を活かせる人材の輩出も目指す。
10月5日(木)にはフジテレビ本社にて記者発表が行われ、大多亮(フジテレビ専務取締役)、𠮷川左紀子(京都芸術大学 学長)が、本コースの特徴について説明し、共同開発の経緯と意気込みを語った。その後、講師を務める、鈴木おさむ(放送作家)、大島新(ドキュメンタリー監督・プロデューサー)、菊間千乃(弁護士)、いとうせいこう(作家・クリエーター)らが登壇し、日常生活において必要不可欠なコミュニケーションツールとなった映像を学ぶ意義について、熱いトークを展開した。
フジテレビが学士(芸術)の大卒資格を取得できる本格的な教育課程へ参画するのは、初めて。映像の未来を担う人材育成を目指し、スマホで劇場映画も作ることができる時代に身に着けるべき「映像学力」を体系化し、提供していく。
※出典:令和4年度全国大学一覧(文部科学省)
コメント
大多 亮(フジテレビ専務取締役)
「このたび、国内最大規模の総合芸術大学である京都芸術大学と、映像コースの学位プログラムを共同開発するというまたとない機会を得られたことを大変嬉しく思います。
現在の放送業界の人材は、テレビだけではなく、動画配信、ショート動画、グローバルOTT向け作品など、多岐にわたる映像を制作することが求められています。映像業界の未来を担う新しい人材の育成に大学教育という形で取り組ませていただくこのプロジェクトを通じて、文化・教育の発展に微力ながら貢献できるものと信じています」
𠮷川左紀子(学校法人瓜生山学園 京都芸術大学 学長)
「身近な世界を手持ちのスマホで撮影し、世界に向けて動画配信することが可能な時代になってきました。2024年4月、フジテレビと本学が協働で立ち上げる映像コースは、誰もが学びを始められる『手軽さ』と、質の高い教材により自身の創造性に磨きをかける『奥深さ』の両方が含まれていることが大きな魅力です。幅広い年齢層の皆様に、『映像』という窓を通して真の自己表現力を身に着ける、芸術大学が提供する映像コースならではの学びにチャレンジしていただければと願っています」

コース概要
スマホで劇場映画をつくれる時代に、テクニックを超えた「映像力」を身につける。
映像を「みる」「考える」「つくる」を通じて、日常に活かせる思考や企画・表現力を身につけます。映像理論を体系的に学び、創造性を磨き、表現する技術を養うとともに、<映像思考>(映像クリエーターの思考プロセスを活用し課題解決する力)を修得することで、技術(テクニック)を超えた映像力を修得します。
正式名称:通信教育部芸術学部デザイン科映像コース
開設日:2024年4月
授業料(予定):348,000円(年間)※詳細は12月上旬公開の『募集要項』で公開。
- 大卒資格(学士)取得可能
- 通学不要
- 編入学可能
映像コース特設サイト
https://tenohira.kyoto-art.ac.jp/eizo/
10/5(木)記者発表アーカイブ配信
https://www.youtube.com/live/OhSyALlZy9A
講師陣
※2023年10月時点(講師の最新情報は12月上旬に特設サイトで公開)
- 下川 猛:プロデューサー/京都芸術大学 通信教育学部 芸術学部 准教授
- 丹下紘希:映像作家/京都芸術大学 通信教育学部 芸術学部 教授
- 石井朋彦:アニメーション映画プロデューサー
- 石戸 諭:ノンフィクションライター
- いとうせいこう:作家・クリエーター
- Ussiy:映像クリエーター
- 大島 新:ドキュメンタリー監督・プロデューサー
- 荻上チキ:評論家
- 川村真司:クリエイティブディレクター
- 菊間千乃:弁護士
- 木月洋介:プロデューサー
- くろやなぎてっぺい:プランナー・映像ディレクター
- 四方幸子:キュレーター・批評家
- 佐野亜裕美:ドラマプロデューサー
- 鈴木おさむ:放送作家
- 関根光才:映像作家・映画監督
- 高野善政:映像ディレクター
- 田中耕一郎:クリエイティブディレクター
- 谷崎テトラ:構成作家
- 廣瀬智之:RICEメディア代表・社会起業家
- 橋爪駿輝:小説家・監督・脚本家
- 冨士川祐輔:プロデューサー
- 御木茂則:映画カメラマン
- 水谷明希:フィルムディレクター・エディター
- 宮下佐紀子:テレビプロデューサー
- 八代健志:アニメーション監督
(順不同)
映像コース 4つの特長
1.スマートフォンから映像制作の基礎を学ぶ
専門的な機材は不要。スマートフォンのカメラ機能や編集ソフトを使って作品課題に取り組みながら、基礎から高度な専門知識・表現技術まで段階的に学べます。初心者でも安心して取り組めるよう、映像の歴史やリテラシーなども網羅。一方、経験があるクリエーターにとっては大学ならではの深い学びで、企画力や発信力をさらに磨くことができます。
※インターネット環境の整ったパソコンは必須
2.あらゆる映像の思考法と企画・制作プロセスを体系的に身につける
映画・ドラマ、コメディ、ドキュメンタリー、広告、ミュージックビデオ、SNS動画、アニメーション、アート領域など。あらゆる映像ジャンルの映像の企画・制作プロセスを体系的に学ぶことで、映像を通じた自己表現力や社会への発信力を身につけられます。
3.著名クリエーター多数出演、フジテレビ制作による動画教材
日本の映像コンテンツ文化を牽引してきたフジテレビのプロデュースによる完全オリジナル動画教材で、初心者でもいちから「楽しく」そして「深く」学べます。講師陣は国内外の第一線で活躍する、映像のプロフェッショナル。映像作家、プロデューサー、クリエイティブディレクター、小説家、キュレーター、評論家など幅広い分野から集結。
4.経済的負担を軽減し、学びやすさを実現(年間学費34.8万円)
1年間の学費は34.8万円(予定)。完全オンライン課程(手のひら芸大)の効率性を活かして、通学課程の大学や専門学校と比べて学費を大幅に軽減しています。
こんな方におすすめ
1.「映像力」を日々の生活に活かしたい
映像業界で働く方だけでなく、映像コンテンツの魅力をより深く掘り下げたい方や、映像の企画・制作力を仕事や暮らしに役立てたい方にオススメです。本コースは未経験からでも一から学べるカリキュラムとなっています。
2.映像業界でのキャリアの幅を広げたい
ディレクター、カメラマン、編集者など、映像業界でさらに活躍の場を広げたい方へ。映像の歴史や他ジャンルの映像表現を学ぶことで、映像を考え、伝えるための知識や表現を深めることができます。
3.映像を使って地域文化や個人活動を広めたい
地域がもつ魅力を映像という表現を通じて、社会に広めたい。YouTube等の映像プラットフォームを通じて表現活動を始めたいという方も、映像で共感を生みだすための知識を学ぶことができます。
京都芸術大学通信教育部
https://www.kyoto-art.ac.jp/t/
1998年開設。会社員、主婦、定年後など、あらゆる立場や職業の人々が、北海道から沖縄、海外からも集う、日本で初めての4年制の通信制芸術大学です。社会人にとって学びやすい学習用Webサイト「airU(エアユー)」を整備し、時間や場所を選ばずに学ぶことができる仕組みを整えています。また、20年余りの実績を持つ細やかな添削指導も特長の一つです。
学科編成:4学科16コース(芸術教養学科、芸術学科、美術科、デザイン科)
在籍者数:16,044名 ※通信教育部芸術学部 正科生、2023年5月1日現在