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2021年9月16日

株式会社フジテレビジョン

【技術部門】で最優秀賞と優秀賞をW獲得!!
【番組部門】でも『ザ・ノンフィクション』が優秀賞を受賞!!
民放連賞でフジテレビが3つの栄誉!

『ザ・ノンフィクション 生まれてくれて ありがとう~ピュアにダンス 待寺家の17年~』優さんとお母さん
『ザ・ノンフィクション 生まれてくれて ありがとう~ピュアにダンス 待寺家の17年~』
優さんとお母さん

2021年日本民間放送連盟賞の発表が9月16日(木)に行われ、技術部門で「災害情報カメラ収録システム“TOREZO”の開発~日本全国に広がる情報カメラ映像の自動送出を実現~」が【技術部門】最優秀賞を受賞した。さらに「『超逆境クイズバトル!!99人の壁』リモート収録システムの開発」も【技術部門】優秀賞、2020年6月7日(日)にフジテレビで放送した『ザ・ノンフィクション 生まれてくれて ありがとう~ピュアにダンス 待寺家の17年~』が【番組部門】テレビ教養番組部門の優秀賞を受賞し、フジテレビは合わせて3つの栄誉を獲得した。

日本民間放送連盟賞は、質の高い番組がより多く制作・放送されることを促すとともに、CM制作や技術開発の質的向上と、放送による社会貢献活動等のより一層の発展を図ることを目的に、日本民間放送連盟が1953年に創設した賞。部門・種目別に審査を行い、優秀な成績と認められる作品および民放の信用と権威を高めたと認められる活動を表彰する。2018年からは日本放送文化大賞と一本化され、学識経験者らによる選考を経た質の高い作品を、あらためて視聴者・聴取者という別の視点からラジオ・テレビ別に選考を行い、国民の期待に応えるとともに放送文化の向上に寄与した作品をグランプリ、準グランプリとして表彰している。2021年のグランプリ、準グランプリの発表は11月9日(火)に行われる民放連大会にて行われる予定だ。

“TOREZO”システム・全体概要図
“TOREZO”システム・全体概要図

【技術部門】最優秀賞を受賞した「災害情報カメラ収録システム“TOREZO”の開発~日本全国に広がる情報カメラ映像の自動送出を実現~」は、従来、FNN系列各局が個別に運用していた情報カメラの映像を全国で一括管理して収録し、地震発生時には、自動的に地震による揺れ映像を切り出すことで系列局全てが地震映像を即座に送出できるシステムである。気象庁からのリアルタイム震度情報を利用し、地震映像切り出しの高速、高精度化を実現。また、ハイブリッドクラウドでシステムを実装することで災害耐性を確保し、映像の圧縮符号化装置の開発で設備コストを削減した。本開発により、地震報道の迅速化を達成し、働き方改革、費用削減にも大きく貢献したことが評価された。

 
『99人の壁』リモート収録システム・全体概要図
『99人の壁』リモート収録システム・全体概要図

【技術部門】優秀賞を受賞した「『超逆境クイズバトル!!99人の壁』リモート収録システムの開発」は、番組『超逆境クイズバトル!!99人の壁』で、コロナ禍により不可能になった100人以上集めてのスタジオ収録の代わりとなる収録形態として、100人で行う早押しクイズ対決に参加者が遠隔で参加できるシステムを開発したもの。コロナ禍であっても番組収録を継続することに寄与すると共に、今まで参加したくても参加できなかった地方の参加者や外出を自粛している視聴者に、自宅にいながらテレビ番組の収録に参加できるという双方向性を生かした新しい番組形態を実現したことが評価された。なお、本事績は、映像情報メディア学会第48回技術振興賞コンテンツ技術賞も受賞しており、今回の受賞で2度目の栄誉となった。

 

一方、【番組部門】テレビ教養番組で優秀賞を受賞した『ザ・ノンフィクション 生まれてくれて ありがとう~ピュアにダンス 待寺家の17年~』は2020年6月7日(日)に放送された、ダウン症の息子と、その息子を全力で支える家族の様子を記録したドキュメンタリー。これまでも『ピュアにダンス』シリーズとして、息子・優さんが“ダンス”と出会い“ダウン症のダンサー”として注目を浴びつつも、次第にその注目によって自分がダウン症であることへの葛藤を抱えていく姿を描いてきた。13歳から追い続けてきた優さんが30歳を迎えようとするなか、これまで必死に息子を育ててきた両親も年を取り、この先自分たちがいなくなった後、一人で幸せに生きていけるのか、“自立への道”を探し始める。そして夫婦の間にサポートの考えで対立が生まれたまま迎えた30歳の誕生日、優さんが両親に伝えた言葉と、これまで打ち込み続けてきた“ダンス”が待寺家に再び家族の絆を取り戻していく姿を描いている。
去年も『ザ・ノンフィクション おじさん、ありがとう ~ショウとタクマと熱血和尚~』が同部門で最優秀賞を受賞しており、『ザ・ノンフィクション』は2年続けての民放連賞受賞となった。

◆コメント

【技術部門】最優秀賞
「災害情報カメラ収録システム“TOREZO”の開発~日本全国に広がる情報カメラ映像の自動送出を実現~」
次世代情報カメラプロジェクトチーム代表:鈴木健司(フジテレビ メディア・ソリューション部)

「情報カメラの映像は地震や台風などの災害報道にとっては欠かせないものです。全国に広がるその情報カメラの映像を有効的に活用したいという思いで2年の歳月をかけ“TOREZO(トレゾ)”を開発しました。系列局及びメーカーと一丸となって開発したシステムが評価され、最優秀賞という名誉ある賞を受賞できたことを大変光栄に思います。災害発生時、本システムを使用して情報カメラの映像をいち早く報道する事で視聴者の減災につながることを願っております」

 

【技術部門】優秀賞
「『超逆境クイズバトル!!99人の壁』リモート収録システムの開発」
99人の壁リモート収録システムプロジェクトメンバー代表:上田容一郎(フジテレビ デジタルコンテンツ部)

「コロナ禍による番組存亡の危機に際して生まれた苦肉の策ではありましたが、今思うと“前人未踏の挑戦だったのかな?”と思います。本システムを完成させるまでに番組の垣根を越え、大勢の皆さんからご協力頂きました。受賞の喜びは関わって頂いた全ての皆さまと分かち合いたいと思っております。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。ありがとうございました」

 

【番組部門】テレビ教養番組優秀賞
『ザ・ノンフィクション』 チーフプロデューサー:西村陽次郎(フジテレビ情報企画開発部)

「13歳だった少年が30歳の青年になるまでの“待寺家の17年”は、番組史上でも最も長く取材を続けた番組であり、18年を過ぎた今も取材は続いています。制作者たちの長きにわたる努力と情熱、放送の機会を継続的に得られるテレビドキュメンタリーの強みが、今回の番組を実現できた理由だと思います。そうしてでき上がった番組が、今回、民放連賞で高い評価をいただいたことを大変うれしく思います」

 

◆『ザ・ノンフィクション』番組概要

  
タイトル
『ザ・ノンフィクション 生まれてくれて ありがとう~ピュアにダンス 待寺家の17年~』
放送日時
2020年6月7日(日)14時~14時55分
スタッフ
チーフプロデューサー:西村陽次郎
      

【公式HP】https://www.fujitv.co.jp/thenonfx/