ニュースリリース
2017年10月13日
株式会社フジテレビジョン
岡山放送が自社開発 “CMオンライン過渡期運用システム”に金賞
第25回FNSテクニカルフェア「あんたが大賞」
フジテレビ系列各社の技術部門による、第25回FNSテクニカルフェア「あんたが大賞」が、10月12日(木)に開催されたFNS理事社技術責任者会議において決定しました。
FNSテクニカルフェア「あんたが大賞」は、日常業務の中から生まれた身近なアイデアやちょっとした工夫から、独自の技術開発や研究までを対象としており、FNS系列各社のイベントとして定着しています。今年は、系列20社から33件の応募がありました。
今年の「あんたが大賞」金賞には、岡山放送の「CMオンライン対策はこれでバッチリ! 自社開発アプリ2本を使った過渡期運用システム」が選ばれました。
従来、CM素材はHDCAMやXDCAMなどの記録メディアを使って、広告会社からテレビ局に納品されてきましたが、2017年10月2日より東京キー局などを中心に、専用線を使ってデータを送受信する“CMオンライン”運用がスタートしています。しかし、このCMオンライン運用を本格的に導入するためには、非常に高額のコストがかかるCM送出システム(CMバンク)の設備更新が必要です。そのためテレビ局各社は、まずは過渡期として現在使用しているCMバンクを改修することで対応することになりますが、それでも通常はかなりのコストが必要となります。
岡山放送が自社開発した「CMオンライン対策はこれでバッチリ! 自社開発アプリ2本を使った過渡期運用システム」は、低コストでの過渡期対応を早期に実現するものです。
このシステムは「CMオンライン管理アプリ」と「CMオンラインファイル再生機用アプリ」からなっていて、営放端末に導入された「管理アプリ」で、CM管理担当者がCM素材の到着処理を行い、ファイル再生機に導入された「再生機アプリ」で、CM収録担当者が素材をCMバンクに収録する仕組みです。従来の記録メディアを使ったCM送出の業務フローをあまり変更しないように設計されており、担当者の業務負担が増えないよう考慮されています。
本システムは汎用性が高く、他のテレビ局でも使用可能な点が大いに評価され、「あんたが大賞」金賞の獲得となりました。
なお、岡山放送は、試験期間を経て2018年3月頃に本システムの運用を開始する予定です。