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2016年9月7日

株式会社フジテレビジョン

フジテレビが2016年度「新聞協会賞」の受賞決定!民放最多の快挙!

防災ヘリに救助される女性
防災ヘリに救助される女性

 優れた新聞・テレビ報道に贈られる今年度の「新聞協会賞」写真・映像部門を、フジテレビ報道局などが取材した“鬼怒川決壊「濁流に呑み込まれる家族」のスクープ映像”が受賞することが9月7日(水)、決定しました。

 フジテレビ報道ヘリチームは去年9月、鬼怒川の堤防が決壊し、茨城県常総市に甚大な被害をもたらしている状況を空撮。上空から濁流にのみ込まれる街や家族をカメラで捉えました。日本新聞協会は授賞理由について「悪天候の中、雨雲の動きを的確に予測した取材クルーのフライト判断で、他社が到達できなかった現場に駆けつけた。記者の安全や救助活動に十分配慮し、被害状況をテレビの特性を生かしてリアルタイムで伝え、報道機関の使命を果たした。圧倒的な迫力で自然の脅威を伝えた映像は、視聴者が災害への備えを考える契機になったと高く評価され、新聞協会賞に値する」としています。

 映像は、堤防が決壊した鬼怒川から流れ込む茶色い濁流の中、救助を待つため、親子二人が家屋の屋根の上に避難している様子を捉えていました。救助ヘリから隊員が降りてきた瞬間、家屋は流され始め、見る見るうちに家屋は崩れていきました。屋根から落とされまいと親子は必死にしがみつきましたが、その甲斐もなく、茶色い濁流は二人をのみ込みました。なすすべもなく流されていく二人でしたが、幸運にも息子は浅瀬に流れ着き、自力で避難。その直後、母親が水面から顔を出し、流れ着いた木材に必死にしがみ付いて、懸命に体を支えていました。その後、流された家族二人は無事救助されました。

 このヘリ映像はフジテレビのニュース専門チャンネル「ホウドウキョク」で生放送され、地上波の各番組でもほぼノーカットでカメラマンリポートなどを使って放送し、常総市の水害のすさまじさを伝えました。

 初報は午後0時35分以降の「ホウドウキョク」で放送し、続く地上波の『直撃LIVE グッディ!』(午後1時55分~3時50分)、『みんなのニュース』(午後3時50分~7時)などでほぼ全編を使って放送しました。

 受賞者はヘリの指揮にあたった報道局取材撮影部長の米川一成と、総合技術局制作技術センター映像部のカメラマン、鈴木健司の2名です。

 フジテレビが新聞協会賞を受賞するのは1985年の“日航ジャンボ機墜落事故「墜落現場に生存者がいた!」”、2002年の“シリーズ検証・C型肝炎”、2008年の“ミャンマー軍兵士による長井健司さん銃撃の瞬間ビデオ映像スクープ”に続く4回目で、民放では最多の受賞となります。

濁流にのみ込まれる家族
濁流にのみ込まれる家族
流されないようしがみつく女性
流されないようしがみつく女性

フジテレビ報道局コメント

「濁流に流される映像は水害の脅威を伝えるものでした。生放送で現地の状況を詳しく伝え、流されたご家族の無事を確認したあとに映像の全編を放送しました。今後も災害報道では被災者の命を守る情報をいち早く発信し、復興の現状を長期的に取材するとともに、防災への意識が高まる報道を心掛けていきたいと考えています」