ニュースリリース
2015年12月5日
株式会社フジテレビジョン
4Kドキュメンタリー番組『タイムトリップ軍艦島』が
「4K徳島映画祭2015in神山」で大賞受賞!
2015年7月5日にユネスコ世界文化遺産に登録された軍艦島を4Kで撮影したフジテレビ制作のドキュメンタリー番組『タイムトリップ軍艦島』が、12月5日(土)に4K映像を対象とする映画祭、「4K徳島映画祭2015in神山」で大賞を受賞しました。
「4K徳島映画祭2015in神山」には60の4K作品が出品され、20作品がノミネートされており、その中で『タイムトリップ軍艦島』が最も評価され、大賞受賞にいたりました。
『タイムトリップ軍艦島』は、かつて石炭の採掘によって日本の近代化を根底から支える場所だった端島炭坑、通称“軍艦島”を紹介するドキュメンタリー番組。なぜ炭鉱施設が閉鎖されたのか、島民たちが島を離れていったのかなど、当時の炭坑や島民の生活を紹介するとともに、軍艦島の過去の写真や映像と現在の島の姿を比較し、廃墟の向こうからこの島が語る未来に向けたメッセージに耳を傾けています。
軍艦島は、1974年に無人の島になってから風化が進み、崩壊の危機に直面しています。修繕や補強などで風化を防ぐこともできますが、人の手が加えられる前の状態を鮮明な4K映像で残すため、長崎市の協力のもと『タイムトリップ軍艦島』の制作にいたりました。
この番組では、風景を美しい映像で記録するだけではなく、ヘリコプターやドローンによる空撮、レールやジンバルを用いた撮影、4Kサイズで制作した地図やテロップなどCGの検証、古い写真や映像のアップコンバートなど実験的な試みにも取り組んでいます。

授賞式
飯泉嘉門徳島県知事からトロフィーを授与されるフジテレビ武田篤
武田篤(フジテレビデジタル技術推進部)コメント
「最新技術を用いてドキュメンタリーを制作するという試みが受賞につながったことをうれしく思います。軍艦島はかつて石炭の採掘によって日本の近代化を支えていた場所で、最盛期には5000人を超える人々が暮らしていました。そして、日本のエネルギー政策の転換によって閉山しました。この作品を通じて、日本の近代化の背景にはこのようなものの存在があったということを皆様に伝えることができたらうれしいです」
※4K徳島映画祭とは
12月4日(金)~6日(日)に“4K先進県”徳島県神山町で開催された4K・8Kの作品に特化した映画祭。4K映像のみを対象とした映画祭としては、日本で初めての開催となる。高精細映像の長所を生かした作品を一堂に集めることで、映像の新たな可能性を見いだし、日本の映像文化をより発展させることを目的としている。