番組審議会
第557回 番組審議会議事録 概要
1.開催日時
2026年5月11日(月)正午より
2.開催場所
東京都港区台場2-4-8 フジテレビ本社
3.出席者
- 委員長
- :
- 岡室美奈子
- 副委員長
- :
- 小山薫堂
- 委員
- :
- 井上由美子、最相葉月、齋藤孝、サヘル・ローズ、舞の海秀平、三浦瑠麗、山田健太
- 局側
- :
- 清水代表取締役社長、若生常務取締役、大野取締役、友岡常務執行役員、塚越常務執行役員、大辻執行役員、藤井コンテンツ投資戦略局長、濱第2スタジオ局長、
内ヶ崎第3スタジオ局長、川野報道局長、吉田コンプライアンス推進局長、渡邉広報局長、現王園社長室長
番組関係者/竹内第3スタジオ制作センター室長、田村(企画・総合演出)、島本(チーフプロデューサー)、福山(編成担当)
番組審議室/出澤室長、額田統括担当部長、大橋主任、穂積特別アドバイザー
4.議事
番組審議
審議番組:『真剣遊戯!THEバトルSHOW』(4月20日放送)
各委員からは、審議番組に関して以下のような意見が出された
- 懐かしい昔の大型バラエティ番組だと思い、自分が中高生の頃に感じた楽しさを感じた。気が滅入るニュースが多い中、頭を無理やり使わず純粋に笑って楽しく過ごせる時間は今求められている。
- 誰もが知っている懐かしい遊戯に新しい技術を取り入れ、今の若い人たちに響く形にし、既存の遊戯を最大限に面白くしようと話し合ったことが伝わってきた。
- 単純な遊びが対決になった時に、日本人の集団意識のアイデンティティを刺激し、本気でやることが逆に面白さを増幅していくことがある。ゲーム自体は複雑である必要はないというのはその通り。
- フジテレビが、タレントの「素」を出すことを目指すのか、テレビにしかできない作り込んだ演出による娯楽を目指すのか気になった。この番組はいかに「素」を出すかに力点を置いた作りになっており、YouTubeに寄っていくように思え、テレビらしさが薄れてしまうのではないか。
- 月曜の夜に無理せず気楽に楽しめる番組。
- 一人で遊ぶかオンラインゲームが遊びだと思っている子どもも多いと思うので、大人同士が緊張して一生懸命戦っている様子は新鮮に映るだろう。
- 最近の番組に多いぬるっと始まる構成にはどうしてもなじめない。全般的に説明不足で不親切な点があり、自分は脈絡をきちんと追いかけてられているのだろうかという不安を視聴者に与えかねない。
- 繰り返しが多く集中力が切れた。
- 司会者の櫻井さんがこれからどのように出演者の面白さを引き出し差配していくのか、回し方に期待している。
- 櫻井翔さんが勝敗を左右するジョーカー役だったというアイデアもとても面白い。
- 「櫻井チャンス」は、櫻井さんが全部を背負うのではなく、ゲームに応じて専門家が現れるなどの仕掛けを加えるともっと面白いのでは。スペシャルゲストがサプライズで登場するのもありでは。
- アイドルの出演者が過剰にアイドルらしさを出さず、一人一人が真剣に戦っていることが読み取れた。
- 「忍者斬りパニック」は、体を張っていて身体性が感じられ、斬る方もアスリートならアスリートの動きの良さが出ていて、ライブ感があって良い。
- 「忍者斬りパニック」は、真剣勝負をうたうなら「イージー」「ノーマル」「チャンス」という難易度に応じて忍者を変えるなど違いを明確にすると良い。
- 「忍者斬りパニック」の生身の人間を顔の見えない忍者に見立てて刀で斬る演出には個人的には抵抗感がある。
- 「ゴチャ文字さんが並んだ」は頭を使うものなので、視聴者もじっくり見ると思うが、若干デジャブ感があった。
- 「ゴチャ文字さんが並んだ」は、文字数を変えることもできるし、四字熟語など複雑なものを加えることもできる。色々なバージョンがあり得る。
- 「カケヒキあっち向いてホイ」は、誰もがやったことのある「あっち向いてホイ」に点数という付加価値をつけることでドキドキして引き込まれた。
- 「カケヒキあっち向いてホイ」は駆け引きがスリリングで一番見応えがあった。こういう駆け引きに振っていったほうが櫻井さんのMCも生き、番組としての個性を持てるのではないか。
- 「カケヒキあっち向いてホイ」では直前の心理戦がどう相手に影響するかが読み取れない。心理学者のコメントなどがあればよりハラハラを楽しめたのでは。
- 「あっち向いてホイ」に心理戦を入れたのは学校などで真似してみたくなる工夫。ただの「あっち向いてホイ」ではなく進化版。真似したくなる要素を伸ばしていくと視聴者も増える。
- 出演者間で盛り上がっていても、視聴者との距離感があまり縮まっていない。アイドルと芸人を出すことによって視聴者との距離感を縮める効果があるとしても、番組自体の距離感の詰め方の工夫がいまひとつないのでは。
- 過去のヒット番組である『VS嵐』を想起させてしまうことにもやもや感が残る。
- ゲーム化される遊戯を開発できるかが、この番組の将来的なポイント。ゲーム業界なども巻き込んで面白い遊戯を発明するという姿勢で臨むと、テレビを原作にして新しいゲームが生まれ、ゲームのIPを持つという流れを作っていける。
- チームプレイの要素を入れて出演者間の化学反応を起こすと面白いのでは。
- 客席に意味を持たせてはどうか。例えば、ライバル同士の企業を客席に入れ、その客席を背負ってみんなが頑張る。そこにいる人たちを喜ばせたいという芸能人の皆さんの思いを原動力にしてはどうか。
これらの意見に対して、フジテレビ側からは以下のような回答があった
- タレントの「素」を見せることが視聴者の求めていることの一つと思っている。「真剣にやっている様子」が視聴者には「素」に見えるのではないか。タレントの「素」を娯楽に昇華させる演出をかけたい。ただ、内輪ウケには見えないよう調整していく。
- 「アイドル俳優軍」対「芸人バラエティ軍」というバックボーンにプライドを持って出ていただき、それによって導き出される真剣さやハプニングでの笑いを根幹に演出している。
- 番組として目指すところは大いなるマンネリ。新鮮味と大いなるマンネリを天秤にかけ、視聴者が月曜午後8時にそれを見たくて来るヒットゲームが一つでも開発できれば、番組が軌道に乗る。
- ターゲット層は子どもとお母さん。30~40代の母親と小学生の子どもが親子で楽しめる番組を目指している。
- 説明不足との指摘については、本当は全て説明し、最初から最後まで視聴者に見ていただく前提で番組を作りたいというのが本心。しかし毎分視聴率を意識して、前番組からの視聴者を離さないように、いきなりサビから始めている。バランスを見て考えていきたい。
- 個人プレイのゲームはやればやるほど頭数の分だけ段取りも増える。繰り返しの多さは頭を悩ませるところで、先々に向けてルール変更なども含めて検討している。
- 櫻井さんの回しや面白さについては、収録を重ねるごとに理解が深まっており、櫻井さんと話し合いながら、より番組を面白くしていければと思っている。
- 「真似したくなる要素が増えるといい」というのはまさにその通りで、そうやって日常の中にテレビ番組が溶け込んでいくような未来が来れば良いなと思って作っている。
以上