番組向上への取り組み

番組審議会

第555回 番組審議会議事録 概要

1.開催日時

2026年3月11日(水)16時より

2.開催場所

東京都港区台場2-4-8 フジテレビ本社

3.出席者
  • 委員長
  • 但木敬一
  • 副委員長
  • 岡室美奈子
  • 委員
  • 井上由美子、小山薫堂、最相葉月、齋藤孝、サヘル・ローズ、三浦瑠麗
  • 局側
  • 清水代表取締役社長、大野取締役、友岡常務執行役員、塚越常務執行役員、大辻執行役員、藤井コンテンツ投資戦略局長、内ヶ崎第3スタジオ局長、吉田コンプライアンス推進局長、渡邉広報局長、現王園社長室長
    佐々木(第1スタジオ)、浅野(第2スタジオ)、飛田(第3スタジオ)、亀岡(報道局)、石井(スポーツ局)、佐藤(IP・アニメ事業局)、藤井(アナウンス局)、西(コンテンツ投資戦略局)、宇川(コンテンツ事業局)、加藤(リブランディングプロジェクト)、秀(リブランディングプロジェクト)
    番組審議室/出澤室長、額田統括担当部長、大橋主任、穂積特別アドバイザー
4.議事

(1)報告事項:
フジテレビから、以下について報告した

  • 4月改編について

(2)テーマ審議:
「若い世代とデザインするフジテレビの未来
~若手社員が伝えたいこと・若手社員に伝えたいこと~」

審議テーマに関して35歳以下の若手社員から以下の◆の意見があり、委員側からは以下の◇の意見があった

  • 面白いコンテンツとは何なのだろうと考えたときに、大きくは二つあると思う。一つは、この時代に即しているか。もう一つは、新しいかどうか。自分にとっての新しいポイントをきちんと見せていけることが大事。
  • 新しいかどうかが大事という話はその通り。若い方が新しいドラマを作ろうと思われているのは、すごく重要なことだと思う。
  • ドラマの枠イメージがフジテレビはまだ弱いことが課題。ドラマの枠イメージがしっかりしていれば、視聴動機になる。
  • 確かにフジテレビはドラマの枠のイメージが決まってない。皆さんのような若い方が、それぞれの枠のイメージを「こうしたい」「こんな方向を打ち出せば」と、上の方に提案することは有意義だと思う。
  • フジテレビという「面白い」、バラエティの毛色が強い局で、どういう報道が求められているのか。どういう報道をしたらフジテレビの報道番組を見ようと思うのかの解がなかなか見つからない。
  • 若い人はなかなか報道番組を見ない。良い番組を作っているだけでは若い人たちに見てもらえないのでは。どうやって誘導するかも、良い番組を作ることと同時に考えていただきたい。
  • テレビ業界の人が最初に知りたがるのは、正しい見方と押さえておくべき論点と正解。ニュースを扱うときに、何が正解かを番組で背負い過ぎるのは間違っている気がする。
  • フジテレビが大好きな自分ですら「今、フジテレビで好きな番組は何?」と聞かれたら固まってしまう。それがすごく大きな課題。
  • 攻めた企画が一定数は必要だと思う。そういった棘のある企画も放送していかないと未来のフジテレビ視聴者を作り出せない。
  • 現在の状態で攻めるというのはなかなか難しいと思うが、攻めていくための保険として大事なのは「知性」。知性がそこに感じられる場合には攻めていけるのではないか。
  • 「普通」でいることが大事だと思っている。世の中の普通の人がどんなことを求めていて、どんなことを面白がっているのかを、意識的にキャッチアップしていく必要がある。
  • 「普通」という言葉があったが、世の中はみんな個人の好みでできていて、正解などは誰も持っていない。であれば、一つの問題についてテレビ番組が完全に正解を作ることも提示することもできない。何か自分に見えている中での面白いものを信じて貫いていけたら良い。
  • 制作会社の若いADさんの一番近いところにいるのは自分のような若いディレクターなので、彼ら彼女らがフジテレビで幸せに働くにはどうしたら良いか、去るとしてもフジテレビで働けて良かったと思って去っていけるようにするにはどうしたら良いかということを日々考えている。
  • この会社は、局が変われば会社が違うのではないかというくらい文化が違う。それが良いこともあれば、逆に各々の原局が目指す方向性が違うために、結果的に本来避けられたはずの混乱を招いてしまうこともある。同じ方向を向ければ、もっとコンテンツの価値を最大化したり業務を効率化できたりするのではないか。
  • リブランディングプロジェクトは、外側を変えるということではなく、フジテレビが世の中にどのような価値を提供していけるか、社員一人一人がしっかり考えて、フジテレビが社会にもう一度必要とされる会社になることだと思っている。その指針にもなるような言葉を作っている。
  • リブランディングプロジェクトで記述がメインの全社アンケートを行ったが、1300人いるフジテレビの役職員のうち1000人から回答があり、そこに熱量が込められていた。この熱量が本当に大事だし、この熱量をいかに前向きな力に変えていけるか、昇華できるかが重要になってくる。それを、新しい理念体系のもとに社内に浸透させていければ。
  • 作り手の個人的な「面白い」という感覚や「届けたいこと」を、どう多くの視聴者の「面白い」に昇華していくかということが課題。
  • これまでは国内市場だけで十分に成立してきたが、各部署が初期段階から海外展開も視野に入れた作品作りを増やしていくことも、一つの方向性。部署の垣根を越えて企画から展開までプロデュースできる体制が整えば、真のグローバル展開を目指していけるのでは。
  • 制作の人間が「ここに向かっていけばいい」という指標や目標を、より分かりやすく、より客観的に、より透明性を持って設定していくことが、非常に重要だと思っている。
  • 我々フジテレビ社員、ひいてはフジテレビで働くすべての人が、「我々が何者で、何のために、誰のために、フジテレビで働いているのか」というところを改めて確認する時間が必要。この歩みがしっかり揃っていってはじめてフジテレビとして次のステージに行くことができるのでは。
  • 一連の「事案」があって、なかなか胸を張ってフジテレビで働く「誇り」を言えなくなってしまった。後輩たちが昔のように楽しそうに「誇り」を持って働ける環境ができればと思っている。
  • 去年は戦後80年で、フジテレビでもこれまで放送してきたバラエティ、歌謡番組、インタビュー番組などで特集を組まれたが、あれは素晴らしかった。その時代の皆さんと同じ立場の人たちが作ってきた番組だが、それに相当するものを今、自分たちが作れているかどうかということを意識していただきたい。それぐらい番組というのは時代を映している。
  • サラリーマンでありながら、日本中を動かすような自己表現の場を与えられたことへの喜びと責任。「商業芸術」の中に見いだす「作り手の熱量」と「熱狂の渦」の創造。そして、テレビマンとして普通の感覚を持ち続けることの価値。バランスの取れた感覚こそが、未来を見つめるための最高のメガネとなり得る。その感覚を持ち続ける秘訣は謙虚であること。謙虚であるということは、他者を慮る力に長けているということ。あらゆる人の気持ちを慮り、自分のセンスと才能を信じて、番組だけに視野を狭めることなく、誰かを幸せにするコンテンツを創造し続けてください。
  • それは新しいか?それは自分にとって楽しいか?それは誰を幸せにするのか?この三つが全て揃うことはなかなかないが、どれか一つでも当てはまっている企画ならば良いと思う。しかし、このどれにも当てはまっていない企画は、その時点で失敗だと思う。これから企画を考えるときに、この三つの問いを自分に投げかけてみてください。
  • 「メディアなんか信じるか」と言ってSNSに行く人が多いが、SNSは発信者が誰かも分からないし、客観的な担保もない。つまり、情報が本当か嘘か分からない中で社会生活は回っている。その中でテレビが果たす役割はあるのではないか。最後に拠るべきものは、やはりマスメディアなのでは。
  • 次の時代はやはりあなたたち世代が担う。フジテレビは国民から信じられて愛される局を目指してきたので、これからもそれを絶対忘れずにいてほしいと思う。どなたか「熱」という言葉を言っていたが、皆さんが熱を持つ、そして心を合わせる。それを大事にしてもらいたい。フジテレビが今よりももっと愛されるメディアになるように、元気で頑張ってください。

以上