番組審議会
第553回 番組審議会議事録 概要
1.開催日時
2026年1月14日(水)正午より
2.開催場所
オークラ東京
3.出席者
- 委員長
- :
- 但木敬一
- 副委員長
- :
- 岡室美奈子
- 委員
- :
- 井上由美子、小山薫堂、最相葉月、齋藤孝、サヘル・ローズ、舞の海秀平、三浦瑠麗
- 局側
- :
- 清水代表取締役社長、若生常務取締役、大野取締役、友岡常務執行役員、塚越常務執行役員、鈴木執行役員、大辻執行役員、藤井コンテンツ投資戦略局長、
若松第1スタジオ局長、濱第2スタジオ局長、内ヶ崎第3スタジオ局長、川野報道局長、渡邉広報局長、現王園社長室長
番組審議室/出澤室長、額田統括担当部長、大橋主任、穂積特別アドバイザー
4.議事
(1)番組審議
審議テーマ:『for the NEXT これからのフジテレビへ ~残すフジテレビ・変えるフジテレビ~』
各委員からは、審議番組に関して以下のような意見が出された
- 「テレビ=オールドメディア=偏向報道」といった図式を受け入れて、ネット上の情報しか信じない人たちが、若い世代を中心に増えている。「オールドメディア」と言われることにテレビが反撃しないのが不思議。テレビは過去のメディアではなく、現在進行形のメディアのはず。「オールドメディア」でないとすれば、一体どういうメディアなのかという問い直しが、テレビの側からなされて発信されるべきではないか。
- 民放地上波は受信機さえあれば、誰でも等しく番組を見ることができる。そこに放送の意味がある。その意義を手放さずに、どうすれば若い視聴者を引き戻すことができるかを、テレビ業界全体で考えていく必要があるのでは。
- マスコミが権力を持ち過ぎたと社会に受け止められていて、「マスコミは本当のことを報じていないのではないか」という視聴者の不信につながっている気がする。それを解決するには、テレビ局が国民全員を代表するという意識を捨てることではないか。日本社会はいろいろなものが多様化している。どう考えれば良いか分からないことを認めて、典型的ではない手法でアプローチするのもひとつの手。
- これまでは情報をもらって生活してきたけれども、自分で情報を取りに行って、自分で判断して生きていかなければいけない時代に入ってきた。そのために私たちが考える材料をくれればありがたい。
- 国民が考えることを怠らない、自分たちの意見を述べる、考えることを作る番組作り、「これってどうしてこうなんだろう?」と疑問を感じさせるような番組作りが、近年少なくなったのではないか。
- フジテレビが絶対に失ってはならないものは、面白いものを作りたいという情熱とそれを持っている社員たち。それを受け止める場を作ったことがフジテレビの原点であり、今も守るべきDNA。
- マスメディアは人気があったりみんなが注目したりしているところに群がっていく習性を感じる。埋もれている価値に光を当てるようなメディアになってほしい。
- テレビはどうしても絵になるものを番組にしがちだが、絵にならないものの中にある魂をどう表現するかという挑戦もしていただきたい。キーワードは「心とまなざし」。どんな心を持って何を見つめるか胸に秘めながら番組制作をしていただきたい。
- 知性が大事。笑いにしても知性のある笑いが求められてくる。専門家の知識を活かすような番組作りをしてほしい。日本のテレビは食べ物や天気に関する情報が多いが、もう少し知性にプラスになるような情報も多くしていただければ。
- FNSというネットワークの存在を忘れてはいけない。「地方を忘れない」という姿勢を貫いてほしい。
- 災害時における確実な情報伝達、地域の文化を守るということは、放送の公共的価値。その意味で、昨年から始まった調査報道「スポットライト」や防災プロジェクト「BOSAI」などの報道の取り組みは、ネットではできない、テレビができる価値の高い活動だと思う。
- 災害時にネットでフェイクニュースが流れてそれを見る。何が本当で何が嘘か判断するのが非常に難しくなってきている時代に、テレビは情報の正確さを失わないでもらいたい。
- 私は子ども食堂の支援活動に関わっているが、「ここで働いている人たちが頑張っている」ということを伝えてもらいたいのではない。考えていただきたいのは、子ども食堂が増える要因は何なのかということ。本来であれば減らなければいけないのに増えていく現実がある。そういう問題を伝えてほしい。
- 現実社会で何が起きているかを気づかせることが皆さんにはできる。声を出したくても出せない当事者が望むのはメディアの力。本当に国民が何を求めているのか、声なき人々の声を拾い上げる、それがメディアの力。
- 日本に降りかかってくるリスク、持ち上がってくる社会問題、特に外国人との共生について、新しい手法を試して、マスコミだからこそできる取材を見せていただきたい。フジテレビの面白く、かつ創意工夫のある報道と番組作りをお願いしたい。
これらの意見に対して、フジテレビ側からは以下のような回答があった
- テレビが見られていないのではないか、信用されていないのではないか、大きな誤解のレッテルを貼られてしまっているのではないかということは極めて重大な問題。実際、10~20代という若い世代だけでなく、40代までテレビを見ていない人は増えてきている。
- 我々がやらなければいけないことは、テレビがこの社会に必要だと思われること。地域で暮らしている人たちの課題に向き合って、問題を定義し、皆に議論を巻き起こすようなことを行い、それが行政まで上がって問題解決につながるようにしていきたい。
- 我々はファクトを積み重ねた上でファクトチェック機能も提示して、皆さんに本当はどういうことなのか考える材料を渡すことが大事。そうした取り組みを行いながらも、どうすれば面白く見せられるのかがプロとしての仕事。番組は見てもらうためには面白くなければいけない。絵にならないものをどのように見せていくか、発想と技術を掛け合わせて工夫していくことに尽きると思う。
(2)報告事項:
フジテレビから、以下について報告した
以上