番組向上への取り組み

番組審議会

第545回 番組審議会議事録 概要

1.開催日時

2025年3月12日(水) 12時より

2.開催場所

東京都港区台場2-4-8 フジテレビ本社ビル10階 大会議室

3.出席者
  • 委員長
  • 但木敬一
  • 副委員長
  • 岡室美奈子
  • 委員
  • 井上由美子、小山薫堂、最相葉月、齋藤孝、三浦瑠麗
  • 局側
  • 遠藤副会長、清水社長、小林専務、金光取締役・FMH社長、大野執行役員情報制作局長、渡邉報道局長、坪田コンプライアンス推進室長
    出澤秘書室長、渋谷編成局次長統括、佐野考査・放送倫理部長、森本技術局電波担当、宮下情報企画開発部長
    番組関係者/戸渡バラエティ制作局長、小仲バラエティ制作センター室長兼バラエティ制作部長、塩谷バラエティ制作部 企画統括担当部長
    CP・松本、総合演出・山越、編成・木月
    事務局/番組審議室
4.議事

報告事項
局から以下の報告があった

    再生・改革プロジェクトの進捗について

  • 2月27日の取締役会で途中経過だが現在の状況と今できる改善策が承認され、即日リリースを出し、記者の囲み取材にも応じて公表したことを報告した。
  • 4月改編について

  • 平日の朝帯に新しいニュース情報番組『サン!シャイン』、日曜の午前帯に『かのサンド』を立ち上げる。
  • ドラマは、月9時枠『続・続・最後から二番目の恋』、火9時枠『人事の人見』、水10時枠『Dr.アシュラ』、木10枠『波うららかに、めおと日和』のラインアップ。

番組審議
審議番組:『ザ・共通テン!SP』(2月21日放送)

    各委員からは、審議番組に関して以下のような意見が出された

  • 主婦が喜びそうな情報が満載で、とても丁寧に作られているという印象を受けた。男性でも思わずメモを取りたくなるような情報も多くあった。
  • 何の説明もなく番組が始まるので、番組フレームを理解してそれを面白がるという視聴スタイルの流れに乗るのに時間がかかるのでは。
  • ディレクター、夫、固定カメラなど異なる目線で演出されたゲスト四人の密着VTRが、それぞれ何の扉もなくつながっていくので混乱してしまうところがあった。
    登場人物の歩みを丁寧に描いて、なぜそのような性格やライフスタイルになったのかを明確に伝えた方がより番組内容に感情移入できるのでは。
  • スタジオとVTRのバランスがとても良かった。飽きないギリギリ、しつこく感じるギリギリを狙った演出が、レギュラー出演者とゲストの絡みに良い具合に出ていた。
  • ナレーションの声とテクニックの貢献度がとても高いと感じた。スタジオとVTRをうまくつなぎ、面白く見られる“のりしろ”のような存在。
  • 調理便利グッズはワイドショーなどで何度も放送され、ゲストの苦労話も他番組と若干被っていた。
  • スタジオにご本人がいらっしゃるので、VTRの中身をイジったりする時にも嫌みのない範囲内で終わっていて、配慮が行き届いていた。
  • 私生活に立ち入ってVTRを撮る以上は、出演者に損をさせない、得をする番組であることが、愛される番組になる上でとても大事な要素。
  • なぜ、そもそも「女子」なのかに疑問を抱いた。女子のテーマがグルメや美容、ショッピング、料理となるジェンダー観は古い。ここから問い直してほしい。
  • 今年は男女雇用機会均等法40年、子育て世代や30代前半の夫婦がこの番組を見てどう思うか。実情として家事や育児を分担しているカップルは多いので、番組に登場する女性の夫は何をやっているのか知りたくなった。
  • 役に立ちそうな細かな情報やテクニックが具体的に数多く紹介されていたのがとても良かった。スタジオが非常に賑やかで安定感があり、タレントに実力があるという感じがして見やすかった。
  • 女性芸能人が対象になっていると思うが、幅を広げても良いのでは。芸能人というだけで共通点があるので、現役のスポーツ選手など幅を持たせることで「芸能人」という縛りから
    逃れられるのでは。
  • キッチンと女性を結びつけるのは、旧態依然とした価値観に思われる。キッチンは女性のものという考え方を切り崩そうとしている令和に「キッチンパンパン女子」という特集の
    組み方はどうなのかと感じた。
  • 「○○女子」という言い方は女性に対するラベリングのようで、あまり好ましくない。「リケジョ」は「女性なのに理系」、「歴女」は「女性なのに歴史好き」とした女性に対する固定観念が前提となっている。
  • 台所事情がどのように変わって行くのか、そこを意識しながらの番組作りに期待したい。

これらの報告に対してフジテレビ側からは以下のような意見があった

  • 今は女性が続いているが、男性女性関係なくいろんな組合せで共通点を持ったタレントをお呼びしようと考えている。美容だったり、グルメだったり、ご意見にもあったように女性だけのものではないので、番組としても話を進めている。
  • 登場した4人のプロフィールについては、番組の説明も含めて、なぜこの4人が集まっているのかがしっかり刺さっていないことを改めて思った。
  • 4人がそれぞれ順番ではなく入ってくるのが見づらいというお話については、シームレスを目指しており、バランス良く配置できたら良いなと思って作っているが、ライフスタイルに感情移入しづらいということであると思うので、バックグラウンドとか、働いているところを入れた方が良いんじゃないかということを含めて、考えていきたい。

以上