番組向上への取り組み

番組審議会

第535回 番組審議会議事録概要

1.開催日時

2024年3月13日(水)正午より

2.開催場所

東京都港区台場2-4-8

3.出席者
  • 委員長
  • 但木敬一
  • 副委員長
  • 岡室美奈子
  • 委員
  • 井上由美子、小山薫堂、最相葉月、齋藤孝、三浦瑠麗
  • 局側
  • 遠藤副会長、港社長、大多専務、小林専務、金光取締役・FMH社長、渡邉報道局長、大野情報制作局長、立松編成制作局長、中嶋編成部長、坪田コンプライアンス推進室長、芹田考査・放送倫理部長、「週刊フジテレビ批評」担当・宮下、報道センター「Live News α」・小礒編集長、清水P、土門PD、編成・村尾、番組審議室・池貝室長、中本、赤間、正岡、大橋
4.議事

審議番組:『Live News α』(2月22日放送)、『News αプラス』(2月24日放送)
各委員からは、以下のような意見が出された

  • 狙いがしっかりしていて、それが伝わり大変良い印象。静かなチャレンジをしている
  • 堤キャスターの演出方法は思い切りが良く、局アナとしてフジテレビらしい生かし方。カラーコーディネートがうまく、色の統一感があるので見やすい感じがする
  • 番組のトーン、オープニングCGやサウンドデザインなどがすごくシンプルかつ簡潔で見やすい
  • もっと予報モノがあるとニュースに豊かさが加わるのでは。例えば「旬食予報」のような食べものの予報があると差別化につながる
  • 1日の終わりにニュースのまとめをざっくり見る番組としてまとまっていて、キャスターのキャラクターに合わせた初心者向けニュースとしてうまくできている
  • 独特なメインキャスターの存在を売りにしつつ、どこか1カ所、ニュースの掘り方に独特さが見られれば名物番組になる可能性があるのでは
  • 何事も「定義」という道しるべがあると考えがまとまりやすい。この番組がニュースをどう捉えるかということを明確にして、題材選びや演出を考えていくと化ける可能性がある
  • どのような立ち位置でニュースを斬るのか考える必要がある。糾弾型、上級者向けの正統派型、もしくは会話の妙での解説型。フジテレビの夜のニュースは糾弾型でも正統派型でもない。であれば、なぜテキストニュースではなくテレビを見なくてはいけないのか、意義を感じさせる作り方をする必要がある
  • 大きなテレビモニターで、見ている人の実際の顔より大きく映し出されるような演出はキャスターの将来をつぶしかねない
  • キャスターのアップよりニュースが小さく感じられ、ニュースの内容が分からなくなる場面が何回かあった
  • 女性起業家と言えばウェディングビジネス、出産、妊活、子育てサポートがテレビでは紹介されがち。自分たちの「女性と言えば」というバイアスが影響していないかを問うてもらいたい
  • 1日の終わりに主要なニュースを振り返るというコンセプトに沿って興味深いトピックが並び、余計な装飾もなく見やすい。同時に、ハイライト的な作りであまり深く掘り下げずにさらさら流れていくという印象
  • 女性の投資家も増え、男女区別なく経済番組を見ている。「1日の終わりに経済番組を見るのは男性」という思い込みがあるならアップデートすべき
  • 他局の報道番組が終わった後に、短い時間で1日のニュースを紹介しようという試み自体は面白い
  • 寝る前に今日のニュースをまとめてさらっと見る人と、明日のために見る人の2パターンの視聴者がいるはず。どちらも満足させるのは難しいが、それを目指して番組作りをしてほしい

これらご意見に対して、フジテレビ側からは以下の発言があった

  • 一番遅く始まり、他局に比べて短いニュース番組として、後発であるからこそ差別化を目指している。シンプルさを追求し、身の回りの生活や仕事に影響するようなネタを中心に伝えている。働く人の学びやステップアップにつながるヒントになるような情報を提供したい
  • キャスターの大写しは、新キャスターを打ち出していくために表情や雰囲気をアピールすべく取った演出。チャンネルを回した時の引っかかりになることも狙っている。今はルッキズムなども含め、色々な見方があるので、配慮していきたい
  • 「これを見たら明日何かで使えるな」と思ってもらえるにはどうすればいいか、寄り添えるような項目作りや演出を考えるようにしている
  • 『News αプラス』は平日の『Live News α』より経済ニュース、トレンドニュースに特化したラインアップを目指している。キャスターがアクティブに現場に取材に行き、その躍動感を押し出していきたい
  • 両番組の連携を深めて「α」ブランドをより高めていきたい
5.報告事項

4月改編について

  • 4月改編のテーマは「一緒に笑えるだけで、しあわせ」。年明けから暗いニュースが続き、もう一度家族や大切な人と一緒にテレビを見て楽しんでもらおうというコンセプト
6.連絡事項
  • 次回第536回は、2024年4月10日(水)の予定
  • 審議番組は『オドオド×ハラハラ』4月4日(木)21:00~22:48放送

以上