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番組審議会

第530回　番組審議会議事録概要

2023年9月13日（水）正午より

東京都港区台場2-4-8

委員長
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但木敬一
副委員長
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岡室美奈子
委員
：
井上由美子、小山薫堂、最相葉月、齋藤孝、舞の海秀平、三浦瑠麗
局側
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遠藤副会長、港社長、大多専務、小林専務、金光取締役・FMH社長、渡邉報道局長、大野情報制作局長、立松編成制作局長、中嶋編成部長、坪田コンプライアンス推進室長、芹田考査･放送倫理部長、「週刊フジテレビ批評」担当・宮下、バラエティ制作センター・戸渡室長、小仲部長、江本CP、企画演出・冨田、編成・加藤、番組審議室・池貝室長、中本部長、正岡、大橋

ジャニーズ事務所の性加害問題について、フジテレビ側から以下のような発言があった

フジテレビとして、ジャニーズ事務所が被害者への補償・救済と再発防止に徹底して取り組むよう注意深く見守りながら、二度と人権侵害がないよう要望していく
人権に関するマインド、性犯罪に関する法律が近年、猛スピードで変わっている。メディアとプロダクションは今の時代に合った向き合い方をしなければならないと改めて強く考えている
報道に当たっては、引き続き「必要なものをしっかりと報じる」姿勢で臨む

委員からは以下の発言があった

この問題についてはテレビ局にも大きな責任があり、国民もそう捉えている。テレビ局として、責任を感じてどのようにしていくのか。はっきりとした態度を取ることで人権に対する意識の高さを示すことになる
「テレビ局の人権感覚が一番ズレているのではないか」と思われてはならない。テレビ局には国際的な人権感覚を率先して作っていく役割が求められている
当時の事務所の責任者が辞職し、代わりにタレントとしてこれまで頑張ってきた人たちを前面に出して謝らせるという構図がいかにいびつであるか、視聴者は感じている
芸能界を近代化するのは時間のかかるプロセス。世間の処罰感情を理解し、年月をかけて近代化を進める取り組みをすべき
秋の番組にジャニーズのタレントが出ていると、テレビ局として今回の問題を軽視しているように見えてしまうのは否めない
日本の刑法ができてから110年の間、男性に対する性加害は犯罪ではなかった。大改正があってからまだ6年しか経っていない。メディアだけでなく、日本人の男性に対する性加害への罪の意識の深さを培養していく必要がある。このジャニーズ事務所の問題を通して日本人の意識が変わっていくのではないか

審議番組：『トークィーンズ』（8月31日放送）

各委員からは、審議番組に関して以下のような意見が出された

今、世の中の流れは男性か女性かという枠組みを外そうというもの。女性が攻めて男性がおどおどする構図でなくても、一人一人の能力を考えればトークィーンズの良さは生きるのでは
絶対バラエティー番組には出たくないという人や、気難しそうな人に出演してもらい、どんな新たな一面が発見できるのか、また、女性タレントたちがどれだけツッコんでいけるのか見てみたい
番組から醸し出される楽しそうな雰囲気は、いかにもテレビらしいテレビ番組だが、もっと面白くなりそうな予感もある
整理された構成、作り込みによって逆にお行儀が良くなり過ぎて、バラエティー、トークの番組としての危うさが足りないと感じた
現時点でテレビはまだ「女性だからルッキズムに走って良い」という段階。これが行き過ぎると視聴者のアレルギーに繋がるので、気を付けるべき
「“最強女子軍団”なのに彼女たちのジェンダー観は昭和」という気がした
番組が「女性は井戸端会議が好き」のような思い込みで成り立っているようで残念
ゲストの良いところを発見して「へえ」と思えるような印象を残すトークがあると良いのでは

これらご意見に対して、フジテレビ側からは以下の発言があった

幅広い世代の女性陣が出演しているので、視聴者にも誰かの世代に自身を投影しながら、幅広い世代間のガールズトークに参加して楽しんでもらいたい
番組開始以来、女性出演者から意見をもらい、都度方向修正を続けて進化している。出演者がゲストに気を使ってブレーキをかけることもある。時代錯誤と言われないよう、気をつけて演出していきたい

10月改編について

以上。