番組審議会

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第527回 番組審議会議事録概要

1.開催日時

2023年5月10日(水)正午より

2.開催場所

東京都港区台場2-4-8

3.出席者

  • 委員長
  • 但木敬一
  • 副委員長
  • 岡室美奈子
  • 委員
  • 井上由美子、小山薫堂、最相葉月、齋藤孝、舞の海秀平、三浦瑠麗
  • 局側
  • 遠藤副会長、港社長、大多専務、小川専務、小林専務、金光取締役・FMH社長、加納執行役員報道局長、大野情報制作局長、立松編成制作局長、中村編成部長、坪田コンプライアンス推進室長、芹田考査・放送倫理部長、森本電波担当、「週刊フジテレビ批評」担当・成田、バラエティ制作センター・戸渡室長、中嶋部長、萬匠CP、西村総合演出、編成・春名、番組審議室・池貝室長、中本部長、正岡、大橋

4.議事

審議番組:『まつもtoなかい』(4月30日放送)

各委員からは、審議番組に関して以下のような意見が出された

  • 最近見たトーク番組の中で断トツに面白い。緊張感と笑いのバランス、そして感動につながるトークの内容が素晴らしい
  • 何よりも良かったのは、攻めている匂いがしたこと。最近テレビがどうしても萎縮しがちな中で、「人々が見たいものを見せるんだ」という自由な制作側の意志が伝わってきた。フジテレビの元気の種につながるのではと感じた
  • 中居正広さんと香取慎吾さんのやりとりは、単なるトークを超えてスリリングだった。視聴者も感情が揺さぶられたのではないか。トーク番組としても、ヒューマンドキュメンタリーとしても優れていた
  • 初回を特別バージョンにせず、通常の形の4人のマッチングトークにした方が番組コンセプトを視聴者に訴えることができ、香取慎吾さんに対する親近感が若い視聴者にも生まれたのでは
  • ゲストは多様性があったほうが良い。アメリカではそのような教育を受けているため、一般の人でも堂々 とトーク番組でしゃべることができるが、日本人は難しいのでは
  • この番組で社会問題を扱うのは難しいと思うが、洞察力も信頼関係もあるMC2人であれば、ゲストの話を聞く中で社会問題を浮かび上がらせることができるのではないか
  • 香取慎吾さんの出演はもはや事件、スクープであり、ニュースとして非常にインパクトがあった
  • SMAP解散の内情をよく知らない視聴者にとっては分からないエピソードも多く、出演や歌のインパクトや驚きが視聴者に伝わっただろうかと感じた
  • この番組はマッチングが予定調和にならないことが大事。ニュースになり、スクープになるようなマッチングを今後も目指してほしい。番宣が透けて見えると視聴者は冷めてしまう
  • 「ぎこちないマッチング」が楽しみ。ゲスト同士が初対面だからぎこちない、あるいは因縁があってのぎこちなさなのか。MC2人の実力をもってすれば、そのくらい難しい素材の方がちょうど良く、2人が生きるのではないか
  • こんな緊張感のある番組を始めたところにフジテレビの勇気と覚悟を感じ、うれしく思う
  • ゲストが知り合い同士だと、予定調和で上手くまとまってしまい、つまらなくなると思う。初めて会う人同士の話が意外と盛り上がったり、弾まなかったり。そういう予期せぬ化学反応を楽しみたい
  • テレビの良さは「中継性」、つまり視聴者を「目撃者」にすること。予想外のことが起きて、視聴者がそれを目撃することが一番「テレビ的」。この番組ではその現場を目撃させてもらった
  • 今後は現場性があり、予定調和ではないゲストと構成が必要。かなうのであればSMAP全員をそろえてほしい
  • 香取慎吾さんがスタジオに登場したときの目つきがまるで真剣勝負のようだった。寄らば切られてしまうような感じすらした

これらご意見に対して、フジテレビ側からは以下の発言があった

  • 番組の魅力は、異色のゲスト2人が顔を合わせて生まれる「予測不能」「予定不調和」なトークだと考えている
  • 初回は3人がどのような顔で対面し、どのような話をするか想像もつかず、収録現場はバラエティーというより、ドキュメンタリーのような現場だった
  • テレビの強みは、広い世代に広く知れ渡ること。アーティストやエンターテイナーの作品だけでなく、MCとのトークを通じて「この人はこんな人なんだ」「こんな面白い人なんだな」と、ゲストの人間性が広く知れ渡れば良いと思っている
  • MC2人と松本人志さんがまるでドキュメンタリーやスポーツの試合のように、その場その場で3人の判断の中でトークを進めていった
  • ここ数年「テレビより他メディアの方が面白い」と言われ続けているのが悔しく、「結局テレビが一番面白い」と思ってもらえるコンテンツを作りたいと考えている
  • 『まつもtoなかい』は「フジテレビのバラエティーはこういうものだ」というフラグシップ、象徴としたいという考えで作っている

5.連絡事項

  • 次回第528回は、6月14日(水)の予定
  • 審議番組は『千鳥のクセスゴ!』5月28日(日)放送

以上。