番組審議会

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第523回 番組審議会議事録概要

1.開催日時

2023年1月11日(水)正午より

2.開催場所

東京都港区虎ノ門2-10-4 ホテルオークラ東京

3.出席者

  • 委員長
  • 但木敬一
  • 副委員長
  • 岡室美奈子
  • 委員
  • 井上由美子、小山薫堂、最相葉月、齋藤孝、舞の海秀平、三浦瑠麗
  • 局側
  • 遠藤副会長、港社長、大多専務、小川専務、小林専務、石原取締役秘書室長、金光取締役・FMH社長、加納執行役員報道局長、大野情報制作局長、立松編成制作局長、坪田コンプライアンス推進室長、番組審議室・池貝室長、中本部長、正岡、大橋

4.議事

審議テーマ:『フジテレビの未来への提言』

各委員からは、審議テーマに関して以下のような意見が出された

  • 『silent』の最終回では非常に長い時間、BGMなどがない無音の世界だった。丁寧な描き方をした現場の制作者、それを許した上司、この判断をした全ての方々に拍手を送りたい。タイムパフォーマンスや倍速視聴という近年の視聴傾向への、静かだが頑強な異議申立てであり、現場の矜持を感じた
  • フジテレビの未来を考えるのであれば、今こそネットワークの財産に気がついてほしい。今、地方で何が起き、何がテレビに求められているか確かめてほしい。お台場に閉じこもっていては変わるものも変わらない
  • 新しい才能の発掘に勇気があるのがフジテレビの強みの一つ。チャレンジすることを恐れない知的な勇気が芯にある。その強みを生かして、スタイルを確立してほしい
  • 品性に欠ける番組だとお叱りを受けることもあるだろうが、子どもや若者に美しい物だけを見せても良くない。人間の腹黒さ、滑稽さをバラエティーでも、ドラマでももっと表現してもらいたい
  • ビジネスとして成立させるには、フジテレビ本体の社員がグループ会社を前提にしたコンテンツを考え、グループの社員がIPを利用して新しいビジネスを作り出す意識をしてみてはどうか。社会インフラとしてのブランド作りの番組企画があっても良い
  • フジテレビポータルサイトの有効活用を。番組を作るために蓄積した膨大な情報を基にした人生を豊かにするポータルサイトがあれば、新しいテレビの可能性を提示できるはず
  • 批判を恐れてドラマやバラエティーが面白くなくならないようにしてほしい。フジテレビが各局に呼びかけ、座長として表現を模索するための会議を先導してみては。現場を勇気づけ、視聴者の意識が変わるきっかけになる
  • 知的好奇心を刺激する番組を増やしてほしい。「年寄りと子どもでも分かる」と言ってテレビ界が下げ続けてきたハードルを少しだけ上げてみては
  • インターネットに多種多様な言説があふれているからこそ、テレビには真実を話すことの重要性が求められている。炎上したら引っ込めるのではなく、守る気概、踏みとどまる力が重要になってくる。分かっているようで分かっていないことを、恐れずに一から説明する丁寧さが大事
  • SNSに取り込まれないようにすれば、失敗を恐れない空気が生まれ、現場に面白いことをやろうという雰囲気が出てくるのでは
  • フィクションでこそ伝えられることも多い。今の時流を後追いするのではなく、新しい価値を作ってほしい。不寛容社会に対して寛容の精神をどう伝えるか、フィクションを通して追求してほしい
  • ヤングシナリオ大賞出身で今の日本のテレビドラマを牽引している脚本家が他局で活躍しているように見える。フジテレビで活躍しやすい環境を整える必要があるのでは
  • 各時代のテレビ番組は当時の社会を反映し、人生の記憶と結びついている。フジテレビが率先して過去の番組アーカイブの利活用をしやすくして、教育の場などで活用できるようにしてほしい
  • メディアの果たすべき役割というのはものすごく大きい。フジテレビは断固として正しい報道を国民に伝えていくという役割を頑強に守り抜いてもらいたい
  • コロナ禍では特にバラエティーやドラマが人間生活の中で有用になっている。人間らしい日々の心の休息であり、心を保ってくれるのはテレビ。この価値を再認識して打って出てもらいたい

5.連絡事項

  • 次回第524回は、2月8日(水)の予定
  • 審議番組はドラマ『女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~』1月9日(月)21時放送

以上。