番組審議会

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第487回 番組審議会議事録概要

1.開催日時

令和元年 5月8日(水)正午より

2.開催場所

東京都港区台場2-4-8 フジテレビ本社

3.出席者

  • 委員長
  • 但木敬一
  • 副委員長
  • 毛利衛
  • 委員
  • 梓澤和幸、井上由美子、岡室美奈子、小山薫堂、最相葉月、増田宗昭、(三浦瑠麗:リポート提出)
  • 局側
  • 遠藤専務、岸本専務、松村常務、石原取締役、清水執行役員常務局長、塚越執行役員局長、若生執行役員局長、山口局長、金田局長、石原局長、矢延局長、齋藤部長、中山局次長、瑞光部長、西村週刊フジテレビ批評担当、織田編集長、上田平CP、東園編成担当、安藤編成担当、柴崎室長、千葉部長、熊谷番組審議室

4.副委員長選出

空席となっていた副委員長の選出が行われ、毛利衛委員が選ばれた。毛利委員は、「フジテレビのみならず、日本のこれからのテレビメディアがどうあるべきなのかを活発に議論していけるよう、少しでも但木委員長の補佐をできればいいと思う。」などと挨拶した。

5.議題

『Live News it!』
2019年4月25日(木)16:50~19:00 放送

※参考資料として、4月22日(月)の放送回もDVDを送付。

各委員からは、課題番組に関して以下のような意見が出された。

  • テーマについて何かしらのストーリー性、これからの報道のあり方は、何かしらの思想とか提案したいこと、メッセージが軸にあって、それと起こっている出来事を組み合わせ、わかりやすく解説してもらうようなことがあれば、飽きずに、次の週も見たいというふうになる。
  • CMも含め、提案したいメッセージと連動したコマーシャルが入っていると、視聴者はもっとストレスなくこの2時間を楽しめるのではないか。
  • スリランカのテロが22日の放送で取り上げられている。スリランカでなぜあれだけ大規模なテロが起こるのかは誰しも感じる疑問で、それには短いが解釈と解説が加わっていた。ゴーン再保釈と北朝鮮・ロシア会談については、局として、この事件はこう解釈するんだという解釈、鋭さ(が必要)。
  • 例えばゴーン保釈の場合、国際的な批判もあり再保釈になったと言われている、いわゆる「人質司法」、についての一定の対応であるという解釈が加わると、視聴者に、あっ、そうかということを与える。
  • この番組が、フジテレビのニュース番組のメインだとすれば、そこは相当力を入れて、何がニュース番組を面白くさせるのか、そもそもニュースとは何なのかということを、もう一度フジテレビとしての見解、方向性を出していただきたい。
  • サポカー補助の問題。街の人たちもサポカーという言葉を知らない、私も知らなかった。高齢者の免許返納とは違うところに視点を置いて深めていた。自動者会社各社の対応を調べており大変参考になった。
  • ベトコン弁当というのが紹介されたが、バーバーの「弦楽のアダージョ」が流れた。これは映画『プラトーン』のBGMで使われた大変有名な曲だ。一瞬だったがぞっとする。
  • 池袋の事故の運転手を、「容疑者」と報じないことについて、ネットで非常に話題になっていた。それが全く無きもののように報じられているのは、ちょっとバランスを欠く気がした。
  • 天気予報の酒井千佳さんは、私は初めて見たが、お天気お姉さんという雰囲気とは違って非常に大物感がある。
  • ゴーン容疑者のニュースのように毎日繰り返されているものについては、その日、どう局面が変わったかというポイントを明確にすると、この時間帯の、ぱっと見てわかりたい視聴者には伝わるのではないか。
  • ジャパンライフについては、被害者のお宅で生々しい声を撮っている。この手の犯罪は繰り返されるので、被害者から声を聞くだけでなく、なぜ被害に遭ってしまうのか、被害に遭わないためにはどんなことに気をつけるべきなのかを識者に語らせるなどもあっていいのではないか。
  • 加藤さんを報道番組、ニュースを伝える柱にしたいのか、それともエンターテインメント的なニュースショーの案内役にしたいのか。
  • この数年間でニュースの見方はとても変わっている。今までは、(テレビの)ニュースは情報を知らない人に伝えることだったが、今は既にネット等で情報を知っている人にその先を伝えるとようになっている。
  • 最近、ニュース番組でSNS、ツイッターのコメントを利用する番組がとても多い。これは勝手に制作者がツイートを引っ張り出せるので、何とでも世間の声を作れるのでとても無責任だ。この番組はそれがなくて、その点でも真面目で、信頼性が持てる番組だと思った。
  • この番組がスタートしたときの一つの話題は加藤さんだった。見やすいといえば見やすいが、また見ようという習慣性にはなかなかつながらない。
  • 加藤さんをメインキャスターという呼び方を本当にしていいのか。敢えてもっと新しい、全く違うスタイルで登場させるとか、何かそういう加藤さんの姿が見たい。
  • ツイッターのフォロワーが1638人、インスタグラムが4063人。加藤さんのインスタのフォロワーが40万人ぐらいる。ということは、彼女もインスタで宣伝をしているとはいえ、まだまだ拾い切れていない。彼女の魅力を見せるコーナーを増やすべきだ。
  • 上から目線で物を言う人が出てこないところが最大の良かった点。「it」に、そうそう、それそれと共感を得られる番組作りをという意図が込められていると、WEB上で読んだが、その努力は伝わってきた。
  • 「アレコレト!」は色々取り上げ過ぎだが、芸能やエンタメ寄りながらゴシップをやらないのは非常に良く、品良く見やすかった。
  • 2時間なのでゆったりするところはゆったり作っていいが、全体がさらさら流れていった気はする。
  • 「皇太子英国留学秘話」は秘話でなく、「10連休のトイレ行列に秘策」もいい着眼点だが秘策でなかった。「秘話」や「秘策」の見出しで煽ってがっかりさせるのはやめ、嘘のない見出しにしてほしい。
  • フジテレビが女性のキャスターに何を求めているかは根深い問題。キャスターでなく女子アナとして使われている印象で、フジテレビのマッチョな体質が見える気がする。加藤さんは賢いと思うので、出すなら自分の意見でニュース番組を回せる存在に育ててあげてほしい。
  • 若いキャスターで画面が明るく、女性がリード役なのもいいが、夕方のニュースがコロコロと変わり過ぎて視聴者の愛着を得るのは大変と思う。
  • テロの報じ方や出演者たちのフワフワした感じは、大事なニュースを子どもが報じている感じ。スリランカのテロで、お茶で有名等の説明はとても場違い。キャスターが若過ぎるなら制作が「米同時多発テロを思い出してみて」等と意味合いを教え、積極的に振り付けなければならないのでは。
  • スタジオコメントとVTR比率はVTRが優勢過ぎる。VTRで差を出すのは難しいならばスタジオで差を出さねば。安打狙いに行くところではない。
  • 民放4局とも同時間帯にニュース番組があり改めて全部見た。扱う事件やテーマは余り差がない中、加藤さんというキャスターがキーワードで、ポイントは加藤さんを活かせるかどうかだ。来年加藤さんが輝いているか本気で努力しないといけない。
  • 「アレコレト!」「ファンスポ!」「はてな」と、聞いてぱっとわかるコーナーに分かれているのも、最後に「まるっと!」ときょう1日のニュースがざっと出て、一目見てわかるのも凄くいい。
  • 5時~7時は凄く難しい時間帯、主婦かリタイアした人中心で6時だと働きに行っている人が帰ってくる。同じニュースを2回重ね、3回目で7時近くのダイジェストと時間帯に合わせている。
  • 「アレコレト!」は見たり離れたりしながらテレビをつけている時間帯なので沢山のものが流れるのはいいが、情報を楽しむコーナーなので、ゲストが本当に楽しんでくれたらもう少し色合いが強くなる。
  • 天気予報のお姉さんは3回か4回、テーマを変えて全部違う内容で伝えている。自分で天気予報を仕切っている感じでなかなか凄い。

これに対して番組サイド及び、フジテレビサイドからは以下のような発言があった。

  • 加藤は報道キャスターとニュースショーの案内役の両方。実力を存分に発揮したら徐々に報道キャスターの佇まいも見える。彼女の成長を視聴者にも一緒に体験して見守って欲しい。アナウンサー経験豊かでコミュニケーション能力も非常に高い。
  • 2時間でニュースを全部伝えたい一方、ネットの一次情報に付加価値をつけて掘るのも大事。網羅しながら深掘りと、日々矛盾と向き合っている。
  • ゴーンのニュースは中継等で刻一刻動きを紹介したが、見ている方はそこにおける意味を速報でも求める。バタバタの中でも1回立ち止まって意味づけしたい。池袋事故後の数日間は「高齢者にハンドルを握らせるな」と一方的世論だったが、解決策を考えてサポカーを深掘り。サポカーも完全に安全でないという視点までを目指したい。
  • 加藤の新しいキャスター像はまだ模索中だが、一生懸命何かを伝え、汗をかくことをキーワードにしたい。「保育は命を預かる」のコメントはかなり響いた。自分の言葉で真っ正面からキャスターとして伝え、見ている方にそれそれ、そうそうと言ってもらえたら視聴者に近い存在になる。

その他の、フジテレビ、あるいは放送全般についてのご意見。

  • 平成の最後の特番の『プリンセス美智子さま物語』、あるノンフィクション作家がある方に呼ばれていったところ、美智子上皇妃殿下のご成婚の頃のノートを書き写したものが見つかって、それをもとに作られたドラマであると。番宣でもそういう説明があり、そういうことができるものなのかと、リアルタイムで拝見した。
  • フィクション、ノンフィクションの非常に際どいところを物語にしているなあという印象を持った。ノートが、本物であるかどうかの検証はどうだったのか、そもそも公表することを意図して書かれたものなのか。該当するノンフィクション本が出ているのかと探したが、ちょっとわからず、一体このドラマは何だろうと非常に違和感を抱えつつ令和を迎えた。

これに対してフジテレビサイドからは以下のような発言があった。

  • ノートは美智子様に非常に近い方から入手、我が社しか持っていない。かなり多くの方に裏をとり、ノートを縦糸に周りのエピソードは証言や日記等をちりばめた。報道の公益性を考えて放送。真実性には絶対の自信。
  • 我々が入手したノートが事実であるかを検証し、それを核に、その他の証言やその他の公人の日記等からドラマ部分を膨らませていって、全体としてドラマ仕立てにした。冒頭で断っていたはずだが、証言や資料をもとにドラマ仕立てで再構成したフジテレビ報道局のオリジナルな作品として考えていただければ。

6.その他

  • 次回番組審議会は、6月12日水曜日12時から。
  • 審議番組は『潜在能力テストSP』。

以上。