番組審議会
第444回 番組審議会議事録概要
1.開催日時
平成27年 2月18日(水)正午より
2.開催場所
東京都港区台場2-4-8 フジテレビ本社
3.出席者
- 委員長
- :
- 但木敬一(レポート提出)
- 副委員長
- :
- 神崎仁
- 委員
- :
- 梓澤和幸、石井英夫、大石静、岡野俊一郎、寺尾睦男、林真理子、
毛利衛、森英恵(レポート提出)、八木秀次 - 局側
- :
- 亀山社長、遠藤専務、鈴木常務、大多常務、稲木常務、港常務、西渕執行役員局長、
崎山執行役員局長、小川執行役員局長、清水執行役員局長、塚越局長、小田局長、
岸本局次長、夏野部長、木佐部長、高橋新週刊フジテレビ批評担当、金田室長、
濱野プロデューサー、木月ディレクター、水野編成担当、北村専任局長、柴崎室長、
太田番組審議室
4.議題
バラエティー『痛快TV スカッとジャパン』
(1月26日 月曜日 20時00分~20時54分放送)
議題番組に対して各委員から以下のような意見が出された。
- 今、人々が何をテレビに求めているのか。笑いでも怒りでもいいが、とにかくスカッとさせてくれということだ。そういう意味で今回の番組は、時期、タイミングはいい。タイトルも実にいい。
- 世の中にムカッとはいっぱいあるがスカッとはない。このドラマが社会性を持つことを意識しているならば、そういうことを探してほしい。
- 面白かったから、翌週見たら、(他の番組の)2時間スペシャル。視聴者としてはムカッと!いい番組は、毎週決まった時間に放送してほしい。
- 先日アンケートで、半数近い人がネットに悪口を書いたことがある、と。理由が仕返しとかムカムカしたから。そういう世の中で、このむかつく人達を出してスカッとさせるという番組は非常に難しいのではないか。
- 視聴者の投稿をもとに作っていく難しさ。スカッとさせるには脚色が必要だが、事実をもとにして、それを演出しようとして創造が入ってきた時に、どこで線を引くかが大きな問題。
- 投稿に基づく実話をもとにフィクションを作ったという広げたコンセプトにした方がいいのではないか。
- 誰の芝居が上手いとかを、スタジオでコメントするのは本筋から外れてしまっていて、番組の幹が見えなくなっている。
- 番組は、バラエティーとドラマの融合を狙った、そういう新しい試み。第一線の役者にミニドラマを演じてもらって、スタジオがそれを題材に井戸端会議をしていくという趣向。私は結構面白く見た。
- ドラマの主役たち、顔の表情、顔の演技が素晴らしい。
- むしろ番組をスカッとさせるために、このまま笑い飛ばすような内容にした方がいい。
制作サイドからは、
- 投稿のいいところは、作家や制作者が考えつかないシチュエーションや、こんな状況でこんなことが起こるんだということが出てくること。
- 例えばネットに既に載っている有名な話とか、どこかの雑誌に載っているネタなどは最低限チェック。追加で投稿者に取材することもある。
- シリアスなものや社会性も重視しているが、時間帯もあって、子どもも親も一緒にスカッと笑えるものが見やすいのではないかと考える。
- 一番思ったのは、いかにバラエティー番組として見せられるかというところが進化の鍵だということ。まだ、これがスカッとしますよねという状態で出してしまっているのではないか。
- 脇役の悪役がスターになるのではないかという兆し、そういった方を応援する広い意味でのタレントバラエティーとしてやっていきたい。
などの説明があった。
以上