番組審議会
第443回 番組審議会議事録概要
1.開催日時
平成27年 1月14日(水)12:30より
2.開催場所
東京都港区虎ノ門2-10-4 ホテルオークラ東京
3.出席者
- 委員長
- :
- 但木敬一
- 委員
- :
- 石井英夫、神崎仁、寺尾睦男、林真理子、
毛利衛、森英恵、八木秀次 - 局側
- :
- 亀山社長、遠藤専務、鈴木常務、大多常務、稲木常務、港常務、西渕執行役員局長、
小川執行役員局長、清水執行役員局長、塚越局長、小田局長、
北村専任局長、柴崎室長、太田番組審議室
フジテレビ番組審議会(但木敬一委員長ら8人)は、14日12時30分より、新年初回の審議会を開催した。
まず、10月から空席となっていた副委員長の選出が行われ、神崎仁委員が選ばれた。神崎委員は、「委員長をできるだけサポートしたい。最大限努力いたします。」などと挨拶した。
今回は課題番組は設けず、フジテレビ亀山社長から、「2015年テレビ界が抱える課題」についてご説明をし、自由に意見交換を行った。
4.2015年テレビ界が抱える課題
亀山社長説明概要
- 2015年は、ネット、コンピューターメディアに対して、どう対応していくか。BS、CS、地上波の3波プラス、ネットの4つの波を利用して、いかにテレビが今後成長していくかというのも、今年1年がそのリトマス試験紙になる。
- この1月から、「+7(プラスセブン)」、広告付きの7日間の無料配信を開始する。試験としてNHKも配信を始めていく。2015年の大きな流れである。
- テレビは、ライフラインを司っているメディア。不特定多数に圧倒的なスピードで今を届けることができるメディアであり、24時間の生の対応ができる態勢を常に整え、いかなる災害、事件に対しても対応できるようにしていかなければいけない。14時台に情報番組をスタートする。テレビイコールまずはライブ、4月はそういう改編を行う。
- 利益もさることながら、視聴者サービスとは一体何ぞやを基本に置いて、テレビ局の本質である免許事業であること、視聴者に常にサービスを続けること、それと同時に報道機関であること、この精神を持って、もう一度メディアの在り方を探っていく年になる。
- 正月は残念ながら、全局の中で最下位。極めて残念だが、ただ、その次の週、先週はプライムで1冠、ゴールデンも全日も2位、株価以上の乱高下で年明けをスタートした。
- 番組を強化することが最重要課題、各番組にもご意見をいただきたい。
これに対して、委員からは
- 年末の視聴率が惨敗したと言ったが、次週の『オリエント急行殺人事件』は、2回目は15.9%、1回目は16.1%。あれだけ金をかけた、あんなに素晴らしいものがたった16%となると、視聴率を20%とか30%とか取るのは意味がない気がする。好きな番組、これはと思う番組ほど録画する、リアルタイムで見ないという人もいる。となると、視聴率とは一体何なのか、発表される視聴率と乖離が大きいのではないか。
- テレビのスイッチを入れる時一番最初に何チャンネルに合わせるか。局の都合で編成を度々変えて、見ようとすると特番、翌週も特番。そうするとお客さんは逃げる。お客さんの視聴習慣が形成されない。
- 若年層もいいが、彼らは確実にテレビ離れしているし、金も使わない。もっと大人のゆったり見ることができるような番組を作ったらどうなのか。
- 若い人たちは、ほんとに、朝起きたらスマホ。スマホが離せない一日である。フジテレビがどの客に見せようとしているのか。スマホを意識して動くのが大事。
- 「オリエント急行」などの長時間のドラマは、私の30、40代の秘書たちが見ているが、ツイッターで友人、知り合いの反応を見ながら楽しんで視聴している。
などのご意見があった。
亀山社長は、「スマホ世代に向けて、つまり、次なるファンの獲得も大事であり、同時に、一旦離れてしまったフジテレビファンの信頼を取り戻すのが急務である」などと締めくくった。
5.報告事項
そのほか、番組審議会事務局から、2014年5月24日にフジテレビで放送したバラエティ番組『IPPONグランプリ』に対してBPOの放送人権委員会に申し立てがあり、12月16日の放送人権委員会で審理入りが決まったことの報告がなされた。
以上