番組審議会
第437回 番組審議会議事録概要
1.開催日時
平成26年 5月14日(水)正午より
2.開催場所
東京都港区台場2-4-8 フジテレビ本社
3.出席者
- 委員長
- :
- 酒井真喜子
- 副委員長
- :
- 但木敬一
- 委員
- :
- 梓澤和幸、石井英夫、大石静、岡野俊一郎、寺尾睦男、
林真理子、毛利衛(レポート提出)、八木秀次 - 局側
- :
- 亀山社長、遠藤専務、鈴木常務、大多常務、港常務、箕輪常務、崎山執行役員局長、
小田局長、岸本局次長、立松部長、木佐部長、高橋新・週刊フジテレビ批評担当、
大辻担当部長、清水副部長、北村室長、泉担当部長、太田番組審議室
4.議題
「クイズ30 ~団結せよ!~ 初回スタート2時間SP」(4月27日 日曜日 19:00~20:54放送)
に対して各委員から以下のような意見が出された。
- クイズは個人やチームで競い合うものというイメージだったので、30人が助け合い協力して解答するというスタイルは新鮮に感じた。
- 解答者30人というボリュームや存在感には圧倒されるし、運動会ですぐに使えそうなにぎやかな企画には好感が持てる。
- 30人全員がどの問題にも参加するので、一体感や盛り上がりが素直に伝わってきた。
- クイズを見る面白さの一つであるスピード感はあるので、今後解答者の中からかMCからか、面白い個性や新しいスターが出てくることを是非期待したい。
- 解答者は30人でなければいけなかったのか。チームの括りや根拠もあまりよく分からないうえ、個々のタレントが目立とうとするので騒がしいだけと映った。
- まとまりの良さや和をアピールするなら、その集団が画面を通して迫ってくるような演出の仕方やキャストの選定、人の並べ方などに工夫が欲しい。
- 視聴者が入っていく「間」がないので参加している気持ちにならないし、解答者に感情移入もできないため、出演者だけが楽しんでいるように見える。
- 何をどう団結するのかわからないうえ、最後の問題は指名された一人の考えだけで解答するやり方は、「団結せよ!」というタイトルと矛盾していないか。
- 失敗した人間にツッコミが入ったり、みんなで笑ったりするというのは、教室でのイジメの構図と同じだ。そこにMCが一言救いの言葉を入れるようなバランスを取ってほしい。
また、MC(司会者)については、
- 「男性のMCは声がキンキンして好きではなかったが、改めて見て手慣れているし落ち着いて進行している点は見直した」といった見方の一方、「女性MCは未知数だが、頭の回転が速く思いの外漢字の知識があるなどこれまでにみられない新境地を開く可能性がある。」との意見が聞かれた。
これらの意見に対して制作者側から以下のような説明があった。
- 解答者の人数については学校の1クラス30人というイメージがある。15人だと他のクイズとそう変わらないが、30人が一丸となって答えていく力強さを見せられないかと考えた。なお、今後は何かのテーマで集まった30人という括りで解答する回も考えている。
- 制作側としては賑やかなのは盛り上がっていると受け止めているが、画面の向こう側だけで楽しんでいるように見えるとのご指摘には、改善すべき点があると思われる。
- 「間」の問題をはじめ、ゲストの皆さんと一緒に体感して参加できる画面作りや、そうした性質を持ったクイズを開発すべく実際に30人の人を呼んでシミュレーションを重ねる努力をしている。
- 最終問題で選ばれた1人に解答をゆだねる方式にはいろいろ議論があったが、思いを一つにするという意味では団結という精神に変わりがないと考え採用した。
以上