番組審議会
第434回 番組審議会議事録概要
1.開催日時
平成26年2月12日(水)正午より
2.開催場所
東京都港区台場2-4-8 フジテレビ本社
3.出席者
- 委員長
- :
- 酒井真喜子
- 副委員長
- :
- 但木敬一(レポート提出)
- 委員
- :
- 梓澤和幸、石井英夫、大石静、岡野俊一郎、寺尾睦男、
林真理子、毛利衛、森英恵(レポート提出)、八木秀次 - 局側
- :
- 亀山社長、遠藤専務、鈴木常務、大多常務、港常務、箕輪常務、
崎山執行役員局長、小田局長、塚越局長、岸本局次長、立松部長、
木佐部長、高橋新・週刊フジテレビ批評担当、情野編成部、
北村室長、泉担当部長
4.議題
「日本語探Qバラエティ クイズ!それマジ!?ニッポン」
(2月2日日曜日19:00~19:58放送)に対して各委員から以下のような意見が出された。
- 大変勉強になるいい番組だし、言葉の歴史や由来とかにもきちんとメスを入れており、目から鱗が落ちる思いがした出題もあった。
- 思い込んでいた言葉の意味が間違いだと気づかされたり、どちらが正解か迷ってしまうものもあったが、自分への気軽なテスト感覚で見られ結構楽しめた。
- 言葉や日本語について知的な関心を持っている人は多いし、若い人たちの言葉の変化も興味深い。日本語をエンタテイメントとして難しいことを面白く易しくやろうという番組の狙いはいいと思う。
- 「ホンマでっか!?TV」と同じように、ちょっと怪しいところがあっても、それはけしからんということではなく、大筋で思い込みを訂正していく。そうした緩やかな指摘・訂正がこの番組に対する視聴者の支持基盤となっていくのではないか。
- 方言を取り上げるのは面白いが、地域文化を反映するものでもあるので、使う人が誇りを持てるような演出が大切だと思った。
- 時間帯といい、前の番組からの流れといい、家族で見るというのがこの番組のポイントの一つだと思う。それにしては、あまりにもバラエティに富んでおり、終わってみると雑然とした印象しか残らないので、落ち着いてゆっくり味わえる番組にしてほしい。
- よくあるクイズ番組だし内容もまあまあだと思うが、長いタイトルや新聞のラテ欄の難しい記述が番組を選択する気を削ぐように思える。
- これまで人気が出たバラエティと比べると、ドキドキ感やまた来週見たいと思わせる新しい発明が見当たらなかったことは残念だ。
- 発展途上の番組でもあるし、2020年のオリンピックに向けて明らかに国際化が進むことを考えると、英語のユーモア表現などをどこかのコーナーで取り上げても新鮮に映るのではないか。
- 解説者に関して、
「キャラクターの好き嫌いで評価が分かれる」といった意見や、「本業の予備校の授業では相当生徒を引き付ける能力を発揮しているはずなので、もっと学識を元にした魅力を引き出した方が解説者として活きるのではないか」といった意見が出された。
これらの意見に対して制作者側から以下のような説明があった。
- 家族そろって楽しんで見られる番組、勉強するためというのではなく、楽しんで見ながら明日学校で話したくなるような番組を目指している。しかし、いかに前の番組の視聴者を逃さないかと考えて、いろいろ詰め込みすぎた感じは否めず反省している。コーナーをもう少し減らしたりしたうえで、解説をじっくり見せる工夫をしていきたい。
- 既視感があることや発明がないとのご意見については真摯に受け止めたいと思う。新しいキャラクターや驚き具合で顔が変わるパネルを登場させたが、見ている方に伝わるものがなく結果的に自分本位になっていたかもしれない。
- スタジオが騒がしくガチャガチャした感じがしたとのご指摘は、50歳以上の方になかなか見てもらえない要因の一つになっているかもしれないので、早急に改善したい。
- 今後5年、10年と続けていくようであれば、日本語だけでなく和製英語やよく使われる英語を題材にしていくことも検討したい。
以上