番組審議会
第433回 番組審議会議事録概要
1.開催日時
平成26年1月15日(水)正午より
2.開催場所
東京都港区虎ノ門2-10-4 ホテルオークラ東京
3.出席者
- 委員長
- :
- 酒井真喜子
- 副委員長
- :
- 但木敬一
- 委員
- :
- 梓澤和幸、石井英夫、神崎仁、寺尾睦男、林真理子、
毛利衛、森英恵、八木秀次 - 局側
- :
- 亀山社長、遠藤専務、大多常務、港常務、箕輪常務、
崎山執行役員局長、小田局長、塚越局長、
北村室長、泉担当部長
4.報告
「ほこ×たて」について
- 昨年12月13日にBPOの放送倫理検証委員会で審議入りが決定し、今後継続して討議されることになった。
- 現在関係者に対するヒアリングが行われているため、本格的な審議は2月以降の委員会で行われることになる。
- 再発防止に関して、全番組のモラルレベルの設定や外部制作会社のロケーションに対するチェック体制などについてワーキンググループで検討している。
- 番組プロデューサーが果たすべき役割などについて、コンプライアンス懇談会を2月の初旬に開催することが決定した。
などの報告があった。
これに対し委員からは、
- ついつい現場で収めようとする気風や組織体制をどれだけ作り変えられるかが大事だと考える。
- せっかくの機会なので徹底的にやるのは結構だが、あまり神経質になると面白い番組が作れなくなるので注意してほしい。
などの声があった。
5.議題
テレビ番組、テレビ界全般について
6.議事内容
酒井委員長から「情報とエンターテインメントの世界で新しい技術が大変なスピードで変化していると感じている。その動きも見ながら誠心誠意番組を見て、今年もいい審議を続けていきたい」との挨拶のあと、懇談形式での審議が行われた。
各委員からは、個々の番組に対する具体的な意見をはじめ、放送業界の現状や傾向、さらに今後期待される番組まで幅広く活発な議論が交わされた。
主な意見は以下の通り。
<委員>
- この頃「とくダネ!」がまた面白くなってきた。取り上げるネタや企画も面白いし、オープニング冒頭のキャスターの解説部分をリニューアルしたこともよかった。また、女性キャスターもこなれてきているのが感じられる。
- 「福家警部補の挨拶」のような1話完結のドラマが見やすい。ただし推理ドラマの場合トリックがいくつもあると複雑で分かりづらいので、一つのトリックをじっくり解いていくような筋立ての方が好まれると思う。
- 「僕らの音楽」は週の終わりにフッと見たくなるいい番組だが、本当に音楽が好きな人が好きなように肩の力を抜いて作っている雰囲気に好感が持てる。
- 朝の生番組で局のアナウンサーが過度に下品な格好をして出ていたが、局アナの品位が落ちるのでやめたほうがいい。タレントは自分で選択できるからいいが、局アナは上からの指示だと断れないので、その点一線を引いて演出すべきだ。
- 現在の視聴率は正確に見ている人を反映されているのか疑問がある。ここまで録画が普及すると、どこかの時点で録画して見ている人たちの分を換算していかないと、本当の意味での視聴者が把握できないのでは。
<フジテレビ>
- 高齢の視聴者が増えると途中で1話抜けると話が分からなくなるのではないかと恐れるため、最近のテレビドラマは1話完結物が主流になる傾向にある。ただし、1話完結ばかりだとストーリー性を考える作家が育たなくなる難点がある。
- ネットで番組内容についていろいろ言われるが、抗弁するには自分が伝えたいことが何だということがはっきり分かっていなければいけないと考えている。
以上