番組審議会
第430回 番組審議会議事録概要
1.開催日時
平成25年 9月11日(水)正午より
2.開催場所
東京都港区台場2-4-8 フジテレビ本社
3.出席者
- 委員長
- :
- 酒井真喜子
- 委員
- :
- 梓澤和幸(レポート提出)、石井英夫、大石静、神崎仁、寺尾睦男、
林真理子、毛利衛、森英恵(レポート提出)、八木秀次 - 局側
- :
- 亀山社長、遠藤専務、鈴木常務、大多常務、港常務、箕輪常務、
崎山執行役員局長、小田局長、塚越局長、立松部長、
木佐部長、高橋新・週刊フジテレビ批評担当、平松室長、
佐野チーフプロデューサー、熊谷担当部長、北村室長、泉担当部長
4.議題
「FNNスーパーニュース」9月3日(金)17:54~19:00放送
に対して各委員から以下のような意見が出された。
全体
- 今回2日続けて竜巻が発生したが、最初の竜巻が起きた日のニュースで事実報道だけでなく、その予知や対処の仕方を説明したことは、次の日にそれを活用できた人がいてよかったと思う。
- ニュース枠が長時間化している中、アメリカのようにヘッドラインを短くきりっと伝え短時間に多角的に掘り下げる方が、他局と差別化され視聴習慣もつくかもしれない。
- エンターテインメント的要素やユーモアを取り入れるなど、視聴率獲得への配慮をひしひし感じるが、独自取材の切込みやハッとする解説、キャスターのピリリと辛い批判的スピリットこそ視聴率獲得への王道ではないか。
キャスター、コメンテーターについて
- メインの女性キャスターは安定感が抜群で非常に魅力があるが、信頼できるコメンテーターがいないことや周りが若い人だからか、以前の生き生きした掛け合いや喋りが影を潜めているように思える。
- ベテランのコメンテーターが抜けた後を若いキャスターでカバーしているようだが、存在感が薄く若い人の使い方が見えてこない。
- タレントとかではない異質な、硬派な人たちが入ることで番組の厚みが出てくるので、そうしたコメンテーターは必要だと思う。
- この時間帯は、コメンテーターによる切りこんだ解説が欲しいと思う反面、主婦が心を和させる時間帯でもあるので、あまり深い解説は必要ないのかもしれないとも感じる。
今回の特報について
- 視聴者に身近で生活感のある母親が、子供の脳死から臓器提供まで経験した話を、丁寧に時間をかけてつくっているところは好感が持てる。
- 両親の話の中で再現VTRなどを使うのは違和感があるし、そうした情緒に訴えるシーンの挿入は全体としての信頼度を落としてしまうと思う。
- グルメや物産市の紹介ではなく社会問題を提起するようなものを取り上げた意気込みは評価するが、枠が長いのは否めない。
- 今回の特報は時間も長く印象が鮮烈なため、他のニューステーマが軽く映り、全体として番組の評価を下げる方向に働くのではないかと危惧した。
これらの意見に対して制作者側から以下のような説明があった。
- メインの女性キャスターについては全幅の信頼を置いている。それを若いアナウンサーを中心に支えている形だが、経験の差もありつり合いが取れないところも見受けられるようなので、若手の更なる育成を図りたい。
- コメンテーターの必要性については報道内部でいろいろと検討するところがあると思う。
- スタジオでのパネルを使ったりしたニュースの掘り下げという貴重な意見をいただいた。今は経験則からあまり長くはやっていないものの、キャスターの素が出るような場面はもう少し作ってもいいかと思っている。
- 特報については、丹念な取材を見てもらい一つの問題提起の場と考えている。尺が長く印象も強いので他の項目が埋没する要因になるというご意見はしっかり受け止めて、他のニュースとのバランスも注意していきたい。
以上