番組審議会

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第427回 番組審議会議事録概要

1.開催日時

平成25年5月8日(水)正午より

2.開催場所

東京都港区台場2-4-8 フジテレビ本社

3.出席者

  • 委員長
  • 酒井真喜子
  • 委員
  • 梓澤和幸、石井英夫、大石静、神崎仁、寺尾睦男、林真理子
    毛利衛(レポート提出)、森英恵(レポート提出)、八木秀次

4.議題

「テレビシャカイ実験 あすなろラボ」4月28日(日)21:00~21:54放送
に対して各委員から以下のような意見が出された。

  • 佐渡島の高齢化した集落に渡ったタレントは地味だが、手慣れたベテランが器用に事を運ぶより好ましく感じた。
  • 食べた人自身に料理の値段を決めてもらい黒字になるかという実験は、面白いアイディアだった。金銭だけでなく日本人の良心や倫理観まで描ければさらに深みが出た。
  • テレビで社会実験を試みるという、新しいタイプの番組を創りだそうとするスタッフの意欲に敬意を表したい。
  • タイトルがカタカナ表記だったり、実験計画をはじめ何をどう目指すのかといった具体性が示されないため、どこまでが社会実験でどこからは実験バラエティなのかはっきりしなかった。
  • 高齢化した集落に若者を呼び戻すというテーマは非常に長期的であり、毎回新たな展開が期待できないと視聴者が離れてしまうのではないか。
  • 排他的と考えられる地方の集落で1週間目に誕生日を祝ったり、周りにスタッフがいるのに孤独感を感じていたというのは、視聴者にシナリオがあるかのような印象を持たせてしまう。
  • 継続的なテーマに東京で仕事がある俳優や売れっ子のタレントを起用しているのは、中途半端な感じを与えていないか。

これらの意見に対して制作者側から以下のような説明があった。

  • タイトルをカタカナで表記したのは、国がやっているような硬い社会実験だけでなく、テレビだからこそできる楽しく夢のあるものもやっていきたいと考えたからだが、その区分けの演出が未熟だったと反省している。
  • 地元の方はスタッフが制止するほど協力的で、逆にそれがリアルさを欠き空回りした面があると思う。今後はもっとストレートに伝えていくようにしたい。
  • 高齢化した集落に渡ったタレントは俳優として東京で仕事をすることもあるが、当初から有名芸能人の子どもということ以外に突破口を見出したいとの覚悟をもって取り組んでおり、しばらくは集落での生活を中心に考えていると思う。

以上