番組審議会

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第425回 番組審議会議事録概要

1.開催日時

平成25年3月13日(水)正午より

2.開催場所

東京都港区台場2-4-8 フジテレビ本社

3.出席者

  • 委員長
  • 酒井真喜子
  • 委員
  • 梓澤和幸、石井英夫、大石静、神崎仁、寺尾睦男、
    林真理子、毛利衛、森英恵(レポート提出)、八木秀次

4.議題

「わ・す・れ・な・い 伝え継ぐ映像記録2013」(3月10日 日曜日13時00~14時55分放送)に対して
各委員から以下のような意見が出された。

  • GPS波浪計の記録と104本の津波の映像を対比させて、まさにテレビという説得力があった。
  • 同じ被害を防ぐために、この体験だけは伝えておかなければならないという問題意識がずっと貫かれた番組だった。
  • 『昔の津波の怖さは聞いてはいたが見たことがないから分からなかった』という被害者の声からも、こうした検証番組を放送する意味を感じた。
  • 津波は何度も来ることや、地形によって来る方向が変わったり、引き波で滝壺化することなど、新たな知識を得られた。
  • 情報・ドキュメンタリー番組としても、科学番組としても秀逸で、のめり込んで見た。
  • 80才過ぎのおじいさんが歩いて避難しているところに、波がひたひたと来てさらわれる寸前の映像は、改めて津波の恐ろしさを痛感させるものだ。
  • 冒頭のLIVE映像は津波の分析とのつながりがぎこちなく、特にLIVEに拘らなくてもよかったのでは。
  • 深刻な映像に続いて明るいコマーシャルが入ることに2年の時の流れを感じた。
  • 西日本地区には放送されなかったのは残念だ。

また、本編最後の被害者遺族の現況は、「そこまでの映像と画面のタッチが違うので、今回は津波の恐怖と教訓に絞るべきだった。」との意見と、「過去の検証だけでなく将来に向かう姿に救われた」と賛否が分かれた。

これに対して制作者側から以下のような説明があった。

  • 104本の映像はほとんどが視聴者の撮ったもので、それを過去2年間に現地に行った現場のディレクターが、お話を伺いながら集めた。
  • 遺族の方から、亡くなった父親の映像をテレビで流してでも、津波の恐ろしさを伝えてほしいとの要望をいただいたのは、制作陣にとってすごく後ろ盾になった。
  • 西日本地区との温度差は確かにあるが、現場を知ってもらう意味も含めて全国の系列局から取材班を出してもらうという活動は今も続けている。
  • 本編の最後に遺族の現況をつけたのは、2年前に取材した時点からの月日を感じつつ、前を向いて終わりたいという気持ちから構成したもの。

以上