番組審議会
第410回 番組審議会議事録概要
1.開催日時
平成23年 9月14日(水)正午より
2.開催場所
東京都港区台場2-4-8 フジテレビ本社
3.出席者
- 委員長
- :
- 酒井真喜子
- 副委員長
- :
- 松平康隆
- 委員
- :
- 梓澤和幸、石井英夫、大石静、岡野俊一郎、神崎仁、寺尾睦男、林真理子
毛利衛(レポート提出)、森英恵、八木秀次
4.議題
ザ・ノンフィクション「わすれない~原発と牛飼い~」
8月14日(日)14:00~14:55放送
議題番組に対して各委員から以下のような意見が出された。
- 原発事故の被害の原点を、被害者の今の日常生活の視点からとらえた番組作りに敬意を表したい。
- 牛という生き物を通して悲劇の実態がわかりやすく描かれていたし、今も悲劇が続いていることを折に触れ確認する意義はとても大きいと思う。
- ドキュメンタリーに必要な問題意識、方向性、徹底した持続的な取材のいずれも十分な努力がなされていた。
- ふるさとの人と土地との結びつき、風土との絆を示した秀逸なノンフィクションだった。
- 牛たちがいなくなったがらんとした牛舎に、事故後の喪失感を強く感じた。
- 感傷に流れすぎていて細部の詰めが甘く、演出部分の弱さを感じた。
- ナレーションが明瞭さに欠けており、もっときちんとした日本語で語るようにしてほしい。
これに対して制作者側から以下のような説明があった。
- この番組は、被害者の牛飼いの人たちの思いに寄り添うことをメインとしたドキュメントとして企画制作した。
- 取材者の被爆管理については、全員に線量計をもたせ積算線量が安全基準を超えないようにプロデューサーが管理している。
- 「わすれない」というタイトルに込めた思いを忘れず、今回の出演者についても継続して取材していきたい。
以上