STORY #06 第六話物語 2010.2.15 ON AIR

秘密

藍沢耕作(山下智久)は、父、誠次(リリー・フランキー)に自ら会いに行く。藍沢が知りたいのは、亡き母の死の真相だった。藍沢は、母親が自殺をしたのではないかと疑っていたのだが、誠次はそれを否定。絹江(島かおり)同様に事故だったと答えた。

一方、緋山美帆子(戸田恵梨香)は、臨床的脳死診断で脳死の判定を受けた子供の母親、野上直美(吉田羊)への説明とDNR(延命拒否)の承諾を得ることを橘啓輔(椎名桔平)に任される。緋山の説明に最初は子供の死を受け入れらず、激しく抵抗した直美。だが、緋山の真摯な態度に触れ、ようやくこれを受け入れた。緋山の最期に何をしたいかという問いに、直美は自分の手で子供を抱きたいと答える。緋山が、子供の挿管を外すと直美が胸に抱く。そのまま、子供は静に息を引き取った。

白石恵(新垣結衣)と藍沢は、末期ガンの患者、内藤妙子(キムラ緑子)を診る。たった一人の家族で息子の芳雄(太賀)にも自分の病気を伝えていないと言う妙子に、藍沢は知らせないわけにはいかないと迫った。やって来た芳雄に、藍沢は妙子の状態を説明。芳雄は病状には気づいていたが、今までずっとウソをつき続けてきた妙子が隠していたいのなら、その方が良いと言う。病室に来た芳雄は、妙子に自分が医者になるまで生きていて欲しいと訴える。うなずく妙子だが、すでにその日まで体がもたないことは母子で悟っていた。

白石の父親、博文(中原丈雄)田所良昭(児玉清)に娘への面会を求めてきた。フェロー卒業後の進路を勝手に決めてきた博文を軽蔑する白石。しかし、なぜ博文は、こうまで強引なのだろうか? 内藤母子との出来事から、隠し事には訳があると気づかされたと言う藍沢を否定出来ない白石。

後日、白石は自ら博文を訪ねる。博文は頑なに白石の進路を決定付けようとするのだが、ついに本音を打ち明けた。博文の体はガンに侵されていたのだ。最期まで医者でいたいと言う博文に、白石は…。

子供の延命をあきらめた直美は、兄の明彦(松田賢二)に最期の様子を伝える。すると、兄は緋山が勝手に呼吸器を外したと聞いて憤る。直美は、DNRにサインをしていなかったのだ。弁護士に電話した明彦は、医療過誤だと騒ぎ出す。

藍沢は誠次から一通の手紙を受け取る。それは、母親が誠次に宛てたものだった。手紙を読んで呆然とする藍沢。母親の死の原因は、藍沢に?

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