STORY #04 第四話物語 2010.2.1 ON AIR

過ぎし日

藍沢耕作(山下智久)が、祖母の絹江(島かおり)の病室にいると、ひとりの男(リリー・フランキー)がひょっこりと顔を出した。絹江は、思わず誠次と口に出す。だが、男は藍沢の姿を見ると、すぐに踵を返した。藍沢は絹江に、父親の誠次ではないかと問いただす…。しかし、絹江は咳き込んでしまい、藍沢は答えを得られなかった。

一週間後、緋山美帆子(戸田恵梨香)は心臓カテーテル手術を受け、順調に回復。反対に白石恵(新垣結衣)は、最近、仕事だけでなくプライベートも忙しそうで少しやつれた様子。冴島はるか(比嘉愛未)も元気がない。入院中の恋人、田沢悟史(平山浩行)が徐々に来るべき時への不安を抱え始めたのだ。唯一、変わらないのが藤川一男(浅利陽介)。同僚たちの焦りやいら立ちを理解出来ない。

そんな時、ドクターヘリ要請が入り、落ちて来た店の看板で頭を打った若い女性、木島由紀菜(木南晴夏)が運ばれて来る。橘啓輔(椎名桔平)たちは、過去の病歴はないと女性から聞くのだが、妊娠していた。藍沢はこの女性の担当となるが、由紀菜には母親になる自覚がない。藍沢は由紀菜の母親にも連絡するが、娘への関心は皆無だった。

同じころ、緋山は昨日も病院にやってきた男性を外来で診察。昨日は、白石が担当して男性を軽い食中毒と診断して帰宅させていた。だが、緋山は男性の腹の隆起を見て驚く。腹部大動脈瘤が確認されたのだ。緋山の機転で男性には緊急手術が行われ、無事成功。白石は、自分のミスを知って落ち込んでしまう。

橘は、由紀菜が妊娠24週と知って、過去の辛い出来事を思い出す。橘は、三井環奈(りょう)とともに、かつて西条章(杉本哲太)の指導を受けていた。その時、橘は妊娠24週で臓器が未発達で産まれてしまい、あきらめるしかない子供への挿管を西条から命令されていた。平然と練習だと言ってのける西条に、納得できないまま従った橘。子供の命が消えた時、橘は謝り続けて泣き崩れることしか出来なかった。

そんな中、由紀菜が破水して失神。妊娠24週目の胎児が産まれようとしている。橘も駆けつけるが、戸惑っている。事情を知っている三井は、由紀菜の子供は健康だと知らせ、無事に出産を成功させた。

夜、落ち込んでいる白石を緋山が、彼女なりに励ます。なんでも自分だけで抱え込むなと、緋山は白石に告げた。その頃、新生児集中治療室で藍沢が赤ん坊を診ていると、由紀菜が来た。その由紀菜に藍沢は、子供は1人でも生きていけるから、面倒を見なくても良いと冷たく言い放った。さらに、藍沢は自分には物心ついたころから両親がいなかったと話す。それでも親が欲しいと一度も思ったことがないと言う藍沢。藍沢の悲しい生い立ちに触れてしまった由紀菜は、赤ん坊を触らせて欲しいと頼んで…。

一方、絹江の病室には誠次が来ていた。絹江は、藍沢が両親に捨てられたと思い込んで育ったことを誠次に話す。また、誠次は藍沢には自分が死んだことにして欲しいと自ら絹江に頼んでいた。絹江は、今更藍沢と会えると思っているのかと厳しく言い放つ。

次の日、白石と緋山がナースステーションにいると、病棟の窓から子供が落ちたと連絡が入る。すぐさま駆けつけた2人は、子供の緊急手術を行う。橘は、ドクターヘリ要請で出かけて不在だった。難しい手術を絶妙なコンビネーションでやり遂げる緋山と白石。帰ってきた橘も、2人の判断と手際を褒める。

由紀菜は、子供への愛情を急速に膨らませていた。そして、藍沢に自分でも育てられるかと真剣に尋ねる。藍沢は、父親との最後の記憶を話し、ただ子供と一緒にいてやれば良いと答えた。その夜、藍沢はもう一度、絹江に母の死について聞く。絹江は事故だったと言い張るのだが…。

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