INTERVIEW #05 藤川一男役 浅利陽介さん

2ndシーズンの制作を聞かれた時の感想は?

すごく嬉しかったです。また、みなさんと現場で会えて、僕も藤川になって、今度はどんな話になるのかなって、ワクワクしました。でも、その後、いろいろな事を考えすぎて、どんどん不安になって、どんどん緊張してしまいました。1stシーズン同様、増本プロデューサー、西浦監督、葉山監督、スタッフのみなさん、俳優のみなさんといろいろと話し合いながら一緒に作れていければ良いなと思いました。

改めて、藤川というキャラクターは?

基本的には明るい男ですね。でも、抜けている。また、他のフェローに比べたら確実に劣っているんですけど、それもちゃんと理解しています。それでも、他のフェローに負けたくなくて、1年半経って…相変わらずなんですけど。多分、1stシーズンと全く何も変わってないんですけど、調子に乗る…その乗り方が、2ndでは少し変わっているかもしれません。

調子に乗る…乗り方の違いというのは?

もう、見た目からして2ndシーズンではひげが生えていますし…藤川は黒田イズム色濃く継承したと勝手に思っているようです。調子に乗る…その乗り方は、1stシーズンの時は本当に何も知らなくて、ただ、かっこいいヘリに“俺が一番先に乗れんじゃねーか"とか“他のフェローはたいしたことねーな"、みたいな感じで調子に乗っていました。2ndシーズンになると、さすがに患者に対しての経験も少し出来てきたけど、“自分が脂に乗ってきたんじゃないか?"という感じです。

1stシーズンでは、藤川は最後までヘリに乗れないんじゃないかと言われていましたが、最後の最後で乗れました。

僕自身、不安でした。“どうなるんだろ?"って。2ndシーズンでも、どれくらいヘリに乗れるのかっていうのは正直わからないんですけど、ヘリに乗る回数が増えそうなので純粋にうれしいです。基本、藤川は内勤なんですけど、たまに人手が足りない時に飛んでく感じなんですよ。ただ、1stシーズンで藤川もドクターヘリに乗ることの重さというのがわかりました。だから、2ndで乗る時は不安で不安でしょうがないんじゃないでしょうか。

1stシーズンの藤川と、フェローやフライトナースとの距離は縮まっていますか?

それは、ずっと同じだと思います。食事に誘っても、体よく断られてしまうような…でも、本人は気づいていない。知らないうちに一緒に食事をするようなことはあっても、改まって自分から仕切ると全然ダメっていうタイプなんです。そういう人って、周りにもたまにいますよね? 僕は好きなんですけど…みなさんにも愛して頂けると嬉しいです。

お調子者だけど、実はコンプレックスの塊のような藤川。でも、そんな藤川の存在がドクターヘリに乗ることの厳しさを際立たせているのかもしれません。

確かにそうかもしれませんね。出来るフェローが3人もいますからね。だけど、出来るヤツらばかりじゃないっていうのが現実じゃないですか。誰だって、マイケル・ジャクソンみたいにうまく踊れないし、マイケル・ジョーダンみたいに高くは飛べません。そんなスーパースターじゃなくても、みんな優れたところをどっか1個は持っているんじゃないかって僕は思うんです。

フェロー、フライトナース、医師たちそれぞれが人としての個性を持っている…。

そうですね。それぞれにひとつずつの個性があるから、やっぱりドラマって面白いですし、それがちゃんとあるのが『コード・ブルー』の良さだと思います。そして、医療という現場で必死になって働くみんなを見せていく。ドクターヘリという、本当に今その現場では働いている方たちのリアリティーを、ドラマを通して少しでも感じて頂けたら良いと思います。

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