2017.8.22 TUE. UPDATE INTERVIEW #11 新海 広紀役  安藤 政信さん

『コード・ブルー』3rdシーズンの撮影に参加されていかがですか?
僕は1st、2ndシーズンから出演されているみなさん=オールスターと一緒のシーンはあまりなくて、山下(智久)さんとのシーンがほとんどなので、オールスターとは出番が重ならなくて…。スタジオ前室にオールスターがそろっている時に1人で衣装や私服に着替える時は、なんだか“きまづいな”って思ってしまいます(笑)。
フライトドクターチームではありませんからね。
そうですね。まあ、だんだん慣れてきてはいますけど(笑)。オールスターのみなさんたちも前室ですごく喋りあっているという感じではなく、個々のスタイルで出番を待っているというか…。それが自然で良いんです。そんなみなさんの前を自分だけ違うサイクルで通り過ぎる感じが…やっぱり寂しいのかなぁ?
『コード・ブルー』3rdシーズンへの出演が
決まった時はいかがでしたか?
月9とか作品ではなく、僕が連続ドラマへのレギュラー出演するのは18年ぶりぐらいになるんです。映画とは違って連続ドラマは撮影期間が長いので、撮影期間中、自分の感情を維持することが出来るかどうか…という不安がありました。今はもう大丈夫ですけど。新海の藍沢へのリスペクトが僕自身とシンクロしてきたこともあって、『コード・ブルー』がすごく大事になってきました。最初は僕、タイトルを間違えて覚えていて『コールド・ブルー』だと思っていて…プロデューサーに失礼な返事をしてしまったくらいです。コールドでブルーって、どんな作品なんだ?  ってことですよね(笑)。今では、本当に『コード・ブルー』は愛すべき作品になっています。
これまでの『コード・ブルー』はご覧になったことがありましたか?
出演が決まってから、1st、2ndシーズンを通しで見ているんですけど、2ndを見始めたあたりで3rdの撮影が始まってしまったので、最後まで見通せてないんです。だから間がかなりぬけているんですよ。撮影で一緒になったみんなが、だいぶ成長しちゃっていて(笑)。僕が見た段階では藍沢たちが3rdのフェローたちと変わらないんです。
『コード・ブルー』はどのような作品だと思いますか?
3rdの台本を読んでいても1話1話がすごく胸に突き刺さってくる作品です。親子の絆や、物語の状況と自分が同じ状態に置かれたらどうなるんだろう?  って考えさせられます。それに、今の世の中って自分に確信があっても、相手に伝えきれないジレンマって多いじゃないですか?  それはドラマのような医者じゃなくてもあることだから響いてきますね。
毎話いろいろな出来事が凝縮されています。
そうなんですよ。1stの1話も、とても重いテーマをいろいろな角度で捉えていて…だからと言って、重さだけでなく、それが医師の日常としても描かれていて。でも、救命の状況は毎回キツイですよね。だから、見ているといつの間にか緊張してしまって、Mr.Childrenの『HANABI』がかかると“良かったー”ってホッとします。その回によっては、ホッと出来ない時もありますけど…。
演じられている新海は、どのように捉えていらっしゃいますか?
どうなんですかね?  自分でもよく分からないんですよ(笑)。演じるのは難しいと言えば、難しいですし…。でも、山下さんたちが築き上げてきた『コード・ブルー』という作品にキチンと敬意を払って真摯に演じようと思っています。表面的にはぶっきらぼうな藍沢に比べると新海は柔らかいイメージなんですけど、本当のところがどうなのか?  が、わかりません。実は家に帰ると新海の方が黙りこくっているかもしれません。プラベートでもジョークを言っているようには思えないんですよ。その辺のつかみどころが難しいですね。
山下さんが演じる藍沢はどのように捉えていらっしゃいますか?
2話の藍沢が“こんなに患者がいるのに、何で人形なんかで練習するんだ”と言ったじゃないですか?  すごいこと言うな!  って、妙にツボにはまったんです。藍沢は状況に応じて、どんどん自分からやっていかないと成長することはないと言っているわけで、酷い言い方かもしれませんけど当たっているんですよね。無茶苦茶なことを言っているようだけど、藍沢って愛情深い男なんだろうなと思いました。それで、ちゃんとフェローの仕事を評価していてボソッと“よくやった”とか言うじゃないですか?  こんな男だから、新海もリスペクトしているのでしょうね。
最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
僕は『コード・ブルー』と言えば、山下さん、新垣(結衣)さん、戸田(恵梨香)さん、比嘉(愛未)さん、浅利(陽介)さん、5人の本当にイキイキとした芝居と、演じているキャラクターの人間的な優しさに惹かれる作品です。この5人の葛藤や、どんな状況に置かれても逃げずに向き合う強い気持ちを見てもらいたいです。また、ひとつひとつの命の大きさ、大切さを提示しているドラマだとも思います。5人だけでなく、キャストもスタッフも1話1話、1シーン1シーンを丁寧に作っていますので、その思いがみなさんに伝わったら嬉しいです。

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