2017.7.14 FRI. UPDATE INTERVIEW #5 藤川 一男役 浅利 陽介さん

『コード・ブルー』3rdシーズン制作を知られた時のご感想は?
またやるんだ!  嬉しいな!  と思いました。1st、2nd で一緒だった山下(智久)さんたちは他のテレビ番組で共演したり、出演されてる作品を見ていたり、たまに食事に行ったりもしていましたけど。やっぱり『コード・ブルー』は、みんなと一緒に成長させてもらったドラマでもありますので、僕の思いは深いんです。そのドラマを30歳になる節目の年にやれるのはラッキーだとも思いました。
久しぶりに、山下智久さん、新垣結衣さん、戸田恵梨香さん、
比嘉愛未さんに会われていかがでしたか?
興奮しました!  って言うか、ウキウキしてみんなとしゃべりすぎちゃったんで、最初に会った時はなんか疲れました(笑)。こんな素敵なメンバーでまた出来るって!  みんな演技のキャリアを積み重ねてきていますからね。もちろん僕も前2シーズンの20代の時よりは少し自信もついてきているので、3rdシーズンは今のみんなとどんな芝居が出来るのか?  どんな作品になるのか?  と、楽しみです。でも、基本的にみんな性格とかは変わらずに、素直にこの年齢になっているな?  とは思います。僕もその辺は変わっていないと思いますよ。
プライベートで会う時とは違いますか?
プライベートだと、どうしても同窓会のような感じです。“あのシーンの時はああだったね!”なんて、みんなで思い出しながら話したりとか、近況報告だったり。でも、現場で会うと…しかも『コード・ブルー』なので、今回も良いドラマにしたいという気持ちが強いですから緊張感をともないます。さらに、視聴者のみなさんも楽しみにされていると思うと、若干のプレッシャーさえ感じます。
前2シーズンは反響も大きく、
作品を見て救命医になられた方もいらっしゃるそうですね。
そういったお話を聞くと出演出来て良かったと思います。救命救急の現場に若い方が増えていると、ドラマの医療指導でお世話になる先生方もおっしゃっていました。僕の同級生で看護師になった人もいるんですけど“『コード・ブルー』面白いね”と言ってくれたりします。そういう、“人の人生”というか職業を決めるためのポイントのドラマになれたのは嬉しいです。最近、前シーズンの作品を見返したんですけど、やっぱり面白いですね!  自画自賛じゃないですよ(笑)。家族や仲間の良いエピソードが多くて、セリフがグッとくるんです。しっかりと描かれる人の絆をフェローだった僕たちが受け止め、どう思うのか?  という感じが、とても良いです。
3rdシーズンでは、みなさんは指導医という立場になります。
そうですね。新たなフェロー、後輩が入ってきますから。後輩を持つ、同じような立場の方たちには“あるある!”と共感して欲しいです。“何でこれが出来ないのかな?”とか“伝え方を間違えたかな?”なんて反省をしたりもするんでしょう。後輩にとって、意外と先輩の言葉は重いじゃないですか?  僕も先輩の言葉には影響されます。そんなところも、是非、共感しながら見てもらえたらと。
先輩にもなりますが、3rdシーズンの藤川は?
第1話はスピード感を出して『コード・ブルー』って、これだよね!  というのを見せる回になると思います。成長した5人とフェローたちの差を明確に見せなくてはいけません。その中で、落ち着いた藤川を見せたいですね。もともと患者に好かれるキャラクターですから、白石や緋山より指導医としての教え方も上手いかもしれません。だけど、回りくどいとか思われちゃうのかな?(笑)でも、多分、優しい先輩にはなりそうですね。ただ、前2作同様、医療でもプライベートでも、藤川は迷い続けていると思います。フェローの時から藤川は劣等生でしたから。だからこそ、人の心がわかって、わかるからこそ藤川はもがき続けているのでしょう。
7年間で変わったことはありますか?
ドキュメンタリーのようなリアリティーを追及している作品なので、僕たちも実際の医療現場を見学させていただくんです。そうしたら、以前とは医療的に変わっていることがありました。現場にヘリで飛んでいくと、以前は病院に残った医師たちへの状況報告は携帯電話などでした。今ではフライトドクターの胸の内ポケットに入れた携帯のカメラで、現場からの中継が入るんです。ですので、病院では患者さんを受け入れる前にどんな様子かが分かるので器具や対処法を準備しておけるんです。これは進歩ですよね。一分一秒を争う救急医療ですから。
浅利さんご自身はいかがですか?
あの当時より体重が増えました(笑)。あっ、2年前に結婚して家族が増えました。一緒にいてくれる人、背負わなくてはいけないものが出来たので、現場の見え方や仕事への向き合い方は少し変わったと思います。また、大先輩の役者のみなさんともたくさん共演させていただいたので、間違いなく演技の引き出しも多くなっていると思います。
3rdシーズンの撮影で楽しみになさっていることは?
初療室に5人が集まって一人の患者さんを診る時の段取りの確認作業とか、ストレッチャーから患者さんを治療台に移す作業とかは『コード・ブルー』ならではのシーンなので懐かしいし、楽しみです。意外にストレッチャーからの移動は難しいんですよ。5人の息が合わないと上手くいかなくてNGになってしまうんです。
最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
台本を読むと、いろいろと新しい課題もあったので挑戦が出来ると思っています。30歳で新しいことに挑戦が出来るのも嬉しいです。ぜひ、ご覧いただきたい作品になると思いますので、よろしくお願いします。

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