2017.7.10 MON. UPDATE INTERVIEW #4 冴島はるか役 比嘉 愛未さん

『コード・ブルー』3rdシーズン制作を知られた時は、
いかがでしたか?
1stシーズンから約10年、実質は2ndシーズン以来7年ぶりになります。こんなに時間が経ってから続編が作られることは、あまりないと思うんですが、制作自体の決定も嬉しくて、みなさんのスケジュールがよく合ったな…と思ったりもしました。制作が発表された後の反響がとても大きかったことが、すごく嬉しかったです。私にとって宝物のようなドラマですが、ご覧いただいていたみなさんにも伝わっていたんだと感じました。
医療従事者の方々の反響も大きかったですね。
1stの時は、私も新人のような感じで、“自分が演じた役や出演したドラマがみなさんにどれだけの影響を与えるか”ということを実感させていただいたのが冴島はるかだったんです。冴島は『コード・ブルー』では、ドクターヘリに乗る“ナース代表”だったじゃないですか?  周りのフェローとは違って、ベテラン感も出さなくてはいけないので演じることにプレッシャーもありました。ですから、覚えなくちゃいけないことも多いので、手を抜かずにたくさん練習していたんです。それが見て下さっている方に“ナースって良いな”と、少なからず伝わったんだと思います。ドラマの放送後に“フライトナースを目指すことにしました”というような声も頂けました。そんな方たちが、7年経って実際に「フライトナースになりました」というお手紙もたくさん頂いています。誰かの人生を冴島が影響を与えていて、冴島はフィクションの人物だけど、そういった方たちの中ではちゃんと生きているということがとても嬉しいです。
山下智久さん、新垣結衣さん、戸田恵梨香さん、
浅利陽介さんと再会されて、いかがでしたか?
年に1回ぐらいはスタッフさんも一緒に『コード・ブルー』会というのをやっていました。でも、仕事として改めて集まるとすごく新鮮な感じです。食事会とは違って真面目な感じで話してる!  なんて(笑)。また、これから制作が始まるんだという現実感がふつふつと湧いて来ました。みんなとはただの友達ではなく、本当に戦友のような感じです。もちろんライバル心もありますが、お互いに協力していこうという確かな絆もしっかりとあります。私自身は、7年間の成長を見せる…ではないですけど、みんなの足を引っ張るようなことはしたくありません。それは、私だけではないと思います。
3rdシーズンに期待なさることは?
続編を作るからには、前2作よりさらに良い作品にしたいと思うので、より責任を持ってがんばりたいと思います。それだけにプレッシャーもあります。3rdには、ドクターヘリに乗り込む新人も入って来ます。私たちには“新しいメンバーをどうやって引っ張って行くか?”も、課題になると思うんです。役としてだけではなく、撮影現場では役者としての姿を見せなくてはいけないのかな?  って。これまでは、椎名(桔平)さん、柳葉(敏郎)さんたちがいて下さるだけで安心できて、その姿に引っ張っていただきました。もちろん今回も椎名さんたちがいらっしゃいますけど、私たちも新たなメンバーに対する責任が出来たんじゃないかと思うんです。
2ndからの7年間で、比嘉さんご自身が成長したと思うところは?
いろいろな作品に出演させていただいて、そのたびに反省したり落ち込んだりして来ました。その中で振り返ると、7年前より確実に度胸がついたと思います。それは武器にもなりますが、時に邪魔になることがあるので上手く調整していきたいです。7年前は、自分のことだけで一杯一杯でしたから。今回は現場の空気感、雰囲気作りにもしっかりと、でも気負わずに参加したいです。ただでさえ、緊迫するシーンの多い作品です。収録合間とのオンオフの切り替えを、自分だけではなく全体に向けられることを目標にします。
では、冴島は7年間をどうのように過ごしたと思いますか?
彼女は確実に仕事に生きていたと思います。それが1stからぶれない冴島ではないでしょうか。人前では頑張っている姿を見せずに、裏で努力していて…。だけど、意外と繊細なんですよね。恋人との別れにも現れていました。そんな辛い経験も乗り越えて、ある意味、今も変わっていないと思うんです。ただ、そんな冴島も周りからの影響で徐々に変化は起きてきます。完璧主義でプライドも高い冴島ですけど、そういった影響から、より人間らしくなっているんじゃないかな?  と思います。
3rdでは、どのような冴島をみなさんに見せようと思いますか?
2rdでプロデューサーさんや監督からいただいた冴島のテーマは“愛”でした。それは辛い愛で、演じている私も本当に心が痛んだんです。3rdでは、そこから一歩進んで“より人間らしい”“女性らしい”少しほっこりとして頂けるような冴島もお見せ出来たら良いなと思っています。
視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
前2作をご覧になられた方はもちろん、今回初めての方にも十分に楽しんで頂ける作品になると思います。命をより身近に、もっと深く感じて、のめり込むようなリアリティーある作品をさらに楽しんで頂けたらと思います。そして、また医師やナースになりたいというような憧れを若い方たちに感じて頂けるような、前作から変わらない繋がりが生まれたら嬉しいです。若い方たちだけではなく、年齢問わずに是非みなさんにご覧いただきたい作品です。

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