2017.7.3 MON. UPDATE INTERVIEW #3 緋山美帆子役 戸田恵梨香さん

『コード・ブルー』3rdシーズンの制作が決定したことを
知られた時のご感想はいかがでしたか?
マジか?  でした(笑)。『コード・ブルー会』をやっていて、出演者やスタッフでちょこちょこ集まっていて、“またやれたら良いね”とは、話していたんです。でも、実際には難しいだろうと思っていました。ですから、前作から7年という月日はあるものの、制作に動き始めたらそんなに時間がかからずに出来ることになったと知って、ビックリしました。そして、5人(戸田さん、山下智久さん、新垣結衣さん、比嘉愛未さん、浅利陽介さん)が再びそろったことも奇跡だと思いますし…嬉しかったです。
前作では、エンターテインメントとしてだけでなく、
医療従事者や、そこを目指すみなさんに大きな影響を与えましたね?
実際に演じている…出演している時は、どれだけのみなさんにご覧いただけているか?  またみなさんの心に残る作品になっているか?  などは分かりません。ただ、後から“見ていました”とかおっしゃって頂いたり、実際にこのドラマを見て救命救急の現場を目指したという方がいらっしゃると伺ったりすると、私たちの仕事の意義は大きかったと思えます。そういうドラマに携われたことを誇りに思えます。
久しぶりに、みなさんと制作現場で会われた感想は?
安心感がすごいな!  と、思いました。7年前より、さらにみんなのエネルギーやパワーが高まっているような気がします。制作に向けた士気も上がっているので、安心できるんです。『コード・ブルー会』で時々会っていたことも、お互いの信頼感につながっていると思います。
3rdシーズンの緋山に与えられるものは?
時を経て努力してきたことは何だったんだろう?  と、いうような誰しもが一度はぶつかるような壁、乗り越えられないようなものに緋山も突き当たります。その時の葛藤、そして、どうやって前に進んで行けば良いのか?  が、今回の緋山に与えられたテーマではないかな?  と、うっすらと感じています。
緋山は7年間が経過していますが、
戸田さんご自身が7年前と変わったなと思われることは?
少し余裕が出来たと思います。7年前は演じることだけ、医療用語を体に馴染ませるだけでもいっぱいいっぱいでした。今回も、医療用語は大変になってくるかもしれませんけど、演じることで精一杯の必死さからは少し抜け出せるんじゃないかな?  と。でも、緋山も7年経っていますから、あの当時とは違います。7年間という時間の重さ、緋山の成長をどう出して、繋げることが出来るのか?  は、慎重に演じたいと思います。
緋山には今作で、後輩、部下ができますね?
私自身は後輩という感じがわからないんです。この仕事をしていて、今までずっと最年少のような気分でいて…。でも、ふと気がついたら出演者の真ん中ぐらいの年齢になっていました。スタッフの方も年下の方が増えてきて…何か違和感?  のような(笑)。甘えてばかりじゃダメだなと、実感するようはなってきました。でも、後輩にはどう接して良いかわからないんです。私が来るのを見て立ち上がって“戸田さん、待っていました!”とか言われると、待ってないで良いのに!  待たないで!  って申し訳なく思っちゃったり(笑)。私は、そういうところを上手くできないというか、不器用なんです。逆に緋山は、後輩や部下に堂々と、時にはこき使うぐらいのキャラクターですので、勉強していこうと思います(笑)。
『コード・ブルー』という作品から、
戸田さんが刺激や影響を受けることはございますか?
経験を重ねてくると、お芝居に関してアドバイスを下さる監督が少なくなってくるんです。でも、『コード・ブルー』の西浦(正記)監督は、ものすごく深いところを抉られるようなアドバイスを下さいます。そこまで気付けてなかった…と、考えさせられる言葉が多いんです。刺激もたくさんいただけますし、新たな発見にも繋がります。また、同世代の役者さんと演じることが、最近の出演作ではあまりなかったし…。7年経って全員揃うこともありませんから…。当時と変わらない面はもちろん、新たに身につけた意識のようなものを感じて、また刺激をもらえるんだろうなと思っています。椎名(桔平)さん、りょうさんたちとお会いするのも、すごく久しぶりです。お2人だけでなく、先輩たちの背中から頂けるものも大きいだろうなと思っています。
改めて、3rdシーズンの緋山はどのように演じようと?
今回は何が出来るんだろう?  と、クランクイン前に考えていたんですけど、すごく難しいんです。緋山の長所であり、短所でもあるところは、いつも全力でぶつかって思いっきり泣いて…みたいに喜怒哀楽をハッキリと出すことだと思うんです。そんな面を残しつつ、愛情深い面をさらにしっかりと表現出来たら…と、思っています。そんな緋山を是非、ご覧ください。

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