今回は、伝統技術を受け継ぎ、房州うちわの文化を守る職人のお話です。
館山市に住む柴田さんは、公務員を定年退職後、房州うちわづくりの技術を職人たちから学び、4年前に自分の工房を開きました。
房州うちわは日本三大うちわのひとつで、館山や南房総地域が産地です。
地元で採れる女竹(めだけ)という細い竹を細かく割き、骨にする房州うちわ。
竹の伐採から仕上げまで21もの工程があり、そのすべてを一人で行う柴田さんは、職人が減少する中で伝統技術を受け継ぎました。
柴田さんは、伝統的な作り方を守りながら、柄を短く小型にした携帯うちわも独自に考えました。
また、担い手を育てる講座にも講師として協力しています。
美しい造形の房州うちわ、手にしてみませんか。