今回は、見た目にも美しい工芸品、南総竹細工を作る職人のお話です。
市原市在住の山本富彦さんは、元郵便局長。定年退職後、本格的に技術を学び竹細工職人になりました。
日用品の六ツ目籠や、おそばを盛るザルのほか、ファッションアイテムとして使えるバッグを製作しています。
作品を作る上で重要なのは、素材の竹ひご作りだといいます。山本さんは、自分の竹林から切り出した竹と、古民家で使われていた煤の付いたすす竹から作っています。
昔ながらの技術、技法と自然の風合いを生かして製作される山本さんの南総竹細工は、令和3年度、千葉県の伝統的工芸品に指定されました。
山本さんは月に1度、市内の公民館で竹細工教室を開催しています。