今回は、300年以上も続く伝統技術を守る人たちのお話です。
藤の花が咲き乱れ「藤の里」とも呼ばれている匝瑳市の木積地区では、江戸時代中期から、藤を使った穀物の選別などに使う農具「木積の藤箕」が盛んに生産されてきました。
「木積の藤箕」は、薄くそいだ藤のツルと竹を編み込みながら、熟練の技で作り上げます。
農業の機械化やプラスチック製品の普及により、生産量は減っていますが、保存会のメンバーが伝統を守ってきました。この「木積の藤箕製作技術」は、2009年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。
保存会では、月に1度伝承教室を開催、後継者を育てる活動に力を注いでいます。
現役で頑張る人たちが生み出す「木積の藤箕」は、注文販売も行っています。