今回は、江戸時代から続く伝統工芸を守る「飾り伊勢海老職人」のお話です。
鴨川市にある「いずみや鮮魚店」。3代目の原田尚佳さんは航空会社で客室乗務員を勤めた後、父から技術を学び「飾り伊勢海老職人」に転身しました。
本物の伊勢海老で作っているのは、全国でもここだけと言われています。
長寿や厄除けの象徴でもある伊勢海老、
サイズごとに時間を変えて釜茹でした後は、「ササラ」という竹の道具で丁寧に汚れを落とします。
そして、串刺しと呼ばれる作業へ。
これは原田さん親子しか行えません。
長い触覚をそのままに、
真っ赤に仕上げた原田さんの飾り伊勢海老は、専門業者の手に渡り、正月飾りのシンボルになります。
伝統技術を未来に残したい...それが原田さんの思いです。