房総に息づく手作りの技、伝統的工芸品。
久留里城の別名、雨城の名を取った
雨城楊枝(うじょうようじ)。
茶会の席や老舗の料亭など、
和菓子と一緒に使用されます。
匠の技を受け継ぐのは、二代目森光慶さん。
クロモジと呼ばれる香り高い木を、
一本の小刀だけで削っていく。
その手先から生まれる楊枝はまさに芸術品。
技の研鑽に励む一方で、定期的に講習会を開き、
技の伝承にも努めています。
お弟子さんのアイデアから生まれた携帯ストラップ、
たちまち人気商品になりました。
四代にわたって作られてきた雨城楊枝。
これからも伝統を守りながら、新たな道を
切り開いていきます。