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アフリカ南東部に位置するマラウィは、人口のおよそ65%が一日1米ドル以下で暮らす、世界で最も貧しい国の一つです。

直接的に人々の生活に影響を及ぼしているのは
・ 基本的サービスの欠如
・ 安全な水や衛生施設(トイレなど)の不足
・ 衛生意識の低さ
・ 教育水準の低さ
・ HIV/エイズ予防やケアの欠如
・ 孤児や支援を必要としている子どもたちへの保護や支援体制の不備

などですが、その根底には、広がる貧困と政府の弱体化があり、それがあらゆる場面で資金不足、人材不足、そして市民社会の弱体化を引き起こしているのです。
さらにHIV/エイズと食糧不足が、マラウィに負のサイクルを引き起こしています。

食糧不足による栄養不良がHIV感染者の日和見感染症への抵抗力を弱め、それが農業やその他の産業の労働力を減らし、その結果国全体の経済基盤が脆弱になり食糧不足などが起こりやすい状況になるのです。つまりこの危機的状況から脱することはそれだけ難しく、子どもだけが取り残された家庭は増えつづけています。

マラウィ共和国のHIV/エイズ問題
マラウィはいま、HIV/エイズの猛威にさらされています。
・ 15歳〜49歳の人口の14%以上がHIVに感染していると見られる
・ 病院での死亡原因の70%がこの病気に起因している
・ 毎年1万人が新たに感染している
・ 新たな感染者の46%は15歳〜24歳の若者である
・ 毎年2万〜4万人の赤ちゃんがHIVに感染した状態で生まれてくる可能性がある
・ HIV/エイズによって親を亡くした15歳未満の子どもは50万人にのぼる

エイズで親を失った子どもをはじめ、HIV.エイズの影響を受けている子どもたちは、差別、貧困、性的搾取、空腹、労働など多くの苦しみと闘いながら生きています。
マラウイ共和国基礎データ
総人口 12,608,000人
年間出生数 550,000人
平均余命 40歳
5歳未満児死亡率 175/1,000人(世界第19位)
乳児(1歳未満児)死亡率 110/1,000人
初等教育就学率・出席率 76%
5歳未満の中・重度の低体重児率 22%
安全な水を入手できる人の割合 都市部:96% 農村部:62%
適切な衛生施設を利用できる人の割合 都市部:66% 農村部:42%
ひとり当たりのGNI(国民総所得) 170米ドル
(2004年データ『世界子供白書2006』より)
マラウィHIV/エイズデータ
HIV感染者数 900,000人(内58%は女性)
大人(15〜49歳)の感染率 14.2%
子ども(0〜14歳)の感染者数 83,000人
妊娠中の女性の感染率 18%(首都のみ)
エイズで親を失った子どもの数 500,000人
(2003年データ『世界子供白書2006』より)
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