![]() |
![]() 私の周りのスタッフに聞いてみても、「ダイアナ元皇太子妃が地雷処理の現場を視察した所」と説明して、「あー、あの国か・・」とやっと思い出す程度でした。 そもそも今回の取材の話を頂いたのは去年の暮れのこと。FNSチャリティも30回を超え、今回はこれまであまり行ったことのないアフリカも候補地に含むとの事でした。さて、広大なアフリカでどこの国を取材したものか・・・。 アフリカのイメージというと、どうしても難民・飢餓といったネガティブなイメージが付きまといがちですが、なるべく前向きな作品にしたいと考えながら候補地の選定に当たりました。 ![]() 終戦から2年たったとはいえ、未だに暗い気持ちを引きずって生きているんだろうなと漠然と思いながらアンゴラへと旅立ちました。 最初の取材地は激戦地クイト。事前に見たおよそ10年前のニュース映像の中で人々が逃げ惑っていた街です。建物は未だに崩れたままで、電気・水道もない状態なのですが、唯一戦争中と違うことがありました。 ![]() 今回最も取材に時間を割いたのがフェリシアーノという少年兵の取材でしたが、彼もまた、時間が経過する内に心を開き、自らの戦争体験を赤裸々に語ってくれました。 17歳の時に、戦場で人を殺害するという経験をした彼はTシャツ1枚しか持っていません。取材を終えた別れ際に、私と田中アナが持っていた服を数枚あげたのですが、ギュッと胸に抱きしめ涙を浮かべながら「僕の事を忘れないでね」と語った彼の表情を今も忘れることが出来ません。 これまで私は、「チャリティ」というとどうしても悲惨な人々を哀れみ、寄付をするものという冷めたイメージを持っていましたが、今回の取材を通じ人間が本来持っている生きる力強さを彼らから教えてもらった気がします。 |
![]() |
![]() |
このページに掲載されている写真はすべて著作権管理ソフトで保護され、掲載期限を過ぎたものについては削除されます。無断で転載、加工などを行うと、著作権に基づく処罰の対象になる場合もあります。 なお、『フジテレビホームページをご利用される方へ』もご覧下さい。 |
![]() |