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photo 今回の取材対象となったのは、そんな失業中の父親がいるテレーザという少女。 インドネシアからの独立闘争中、幼いテレーザは人々が虐殺されるさまを 目の当たりにしてきました。 テレーザには、9人兄弟。しかし、父親にほとんど収入がなく、生活ができないため、 9人のうち、テレーザを含む4人の子どもは孤児院に預けられてしまいました。 東ティモールでは「孤児院」と言っても、孤児ばかりが集まるわけではありません。 多くの子どもたちは、両親ともに健在。しかし、貧しいから、という理由で 施設に預けられているのです。 父親は、インドネシア統治時代には、税務署の公務員。 裕福な層で、大きな家も建てました。 しかし今、彼は戦闘で破壊されたその大きな家で、「畑」とはとても呼べないような 干からびた空き地で、野菜を育てています。 その葉っぱを摘んで、10枚約15円で売るのが、家族の唯一の定期収入です。 新しい職に就ける見通しも全くありません。 しかし、父親は言います。 「独立は正しい選択だったはず。きっと苦しいのは今だけ。 だってその為に、あれほどの犠牲を払い、戦ってきたのだから。」
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