ホワイトシアターchapter1.5を終えて
ホワイトシアター
5月29日土曜日、今年3月に行ったホワイトシアター「チャプター1」に続き、「チャプター1.5」をフジテレビマルチシアターにて開催しました。
今回は1日だけの開催で3公演を行いましたが、3公演とも大勢のみなさんに来場いただき盛況のうちに終了することが出来ました。
「チャプター1」は舞台でしたが、今回の「チャプター1.5」は朗読劇の形をとり、出演者は「チャプター1」の康介役の小原拓真さんに引き続きお願いしたほか、フジテレビアナウンサーの5人を含む8人でした。
題材として選んだのは、作家森浩美さんの短編小説『ホタルの熱』『短い通知表』の二本で、それぞれ40分程度。合間には「チャプター1」でもお馴染みのフジテレビ加藤綾子アナウンサーが司会進行を務める『カトパンシアター』をはさみ、よしもとクリエイティブ・エージェンシーから若手の芸人に出演してもらう3部構成でした。

ホワイトシアター
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第1部の『ホタルの熱』は親子の絆がテーマで、母親の和香子役は松尾翠アナウンサーが、子どもの駿役は映画『ホッタラケの島』で「テオ」役を務めた声優の沢城みゆきさんが担当し、生きることに疲れた母親と寄り添う子どもの切ない情景を表現してくれました。心に迷いを抱いた母親が旅の途中で子どもの具合が悪くなったことから泊まった民宿を舞台に、さりげない会話から二人の置かれた状況を理解した女将さんと、民宿の窓からたまたま駿の目に入ったホタルによって再び生きる希望を見いだしていく過程は感動的でした。
原作者の森浩美さんは「最後は救いを表現するのが自分の持ち味」と語ってくれましたが、そのストーリーと熱の入った朗読と演技に思わずもらい泣きをする観客の姿も見受けられました。

第2部の『カトパンシアター』では、吉本の若手芸人ライス/シューレスジョー/佐久間一行の3ユニットが各々の持ちネタで、しんみりした客席を大いに沸かせてくれました。
 
ホワイトシアター
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そして第3部の『短い通知表』のテーマは夫婦愛です。定年間近の広告会社社員を奥寺健アナウンサー、妻・潤子を石本沙織アナウンサーが演じ、妻に急死された夫の心情を朗読と演技によって表現していきました。登場する「通知表」とは家族同士がそれぞれの生活ぶりを採点し交換していたもので、2人の子どもは早々にやめてしまいましたが、夫婦間ではずっと続け、毎年大晦日に夫に手渡していたものでした。妻が他界したその年の大晦日、夫が大掃除の中でふと眼にした残された大学ノート。それこそが夫婦の絆をはっきりと示す宝物でした。そして、クライマックスで夫が他界した妻に出した通知表が「潤子、長い間、ご苦労様、ありがとう」でした。

会場には同年代の観客も多く、第1部と同様に目頭を押さえる姿が見られるほどの完成度の高さに万雷の拍手が送られていました。

 
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今回のホワイトシアター「チャプター1.5」も来場のみなさんから高い評価をいただくことが出来ました。そして「チャプター1」の後編「チャプター2」を待ち望む多くの声も寄せられました。 FNSチャリティキャンペーンでは、今後も皆様の期待に応えられるよう尽力してまいりますので、FNSチャリティキャンペーンの活動にご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
また「チャプター1.5」からの本年度の支援国【ハイチ共和国】への寄付金額は決定次第改めてご報告させていただきます。
 
FNSチャリティキャンペーン事務局長
田中 亮介
 

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