

仙崎大輔(26) ・・・・・・ 伊藤英明
1年前、厳しい訓練に耐え潜水士(海猿)となった。持ち前の明るさと情熱で、人命救助に燃えている。第3管区横浜保安部への転任となり、早くプロとして活躍したいと熱い想いにも一層熱が入る。しかし、第3管区巡視船“ながれ”でバディを組むことになった池澤は、寡黙でストイックな特殊救難隊の潜水士エリート。訓練とは違う厳しい現場で、自分を寄せつけない池澤の態度になかなか溶け込めずにとまどう。そんな大輔たちに襲い掛かるタンカー転覆、漂流船救助、不審船との銃撃戦などの試練。……同年代の若者は決して経験することのない生死を分ける修羅場の毎日の中で、大輔は悩み苦しみ、命を守ること、仲間を信じる事の本当の意味を自分自身に問いただしていく。
伊沢環菜(25) ・・・・・・ 加藤あい
大輔の恋人(?)で、服飾デザイナー。明るく、正義感と責任感の強い女性。
1年前まではファッション雑誌の編集部に勤め、ストレスでほとんど笑顔がなかったが、母の看病のため地元広島に帰り、潜水士訓練生であった大輔と出会う。そして必死に潜水士を目指し、好きなことに純粋に打ち込む大輔の姿を見て、本来自分の希望だった服飾デザイナーを目指し、今では希望通り縫製スタジオに再就職し充実した日々を送っている。 1年近く会えなかった大輔への気持ちは薄れつつあり、同じスタジオには、抜群の服飾センスを持つ憧れの上司・冬柴の存在があった。そんな時、大輔の横浜への異動を聞く。一時は恋愛感情があったものの、時間は不規則で、常に命の危険にさらされている“潜水士”の大輔に、環菜は一人複雑な心境となる。
下川いわお(42) ・・・・・・ 時任三郎
巡視船“ながれ”の潜水士隊長。幹部を養成する保安大学校出のキャリア組だが、偉ぶらず潜水士たちに慕われている。どんな時も常に冷静で柔らかな笑みを浮かべ、隊員へ的確な指示を出し、自ら先頭に立って海難現場に向かう男。しかし、そんな反面、数年前に離婚した妻との間にできた小学生の愛娘とは数ヶ月に一度しか会えず、父を慕う娘は潜水士の仕事を嫌っているという…。船長の勝田から、強く信頼されている。そのため、大輔と池澤をバディにした勝田の意図を一人理解。大輔が成長する環境をつくっていく。現場を離れてもおかしくない年齢だが、下川の現場へのこだわりには、過去に深い理由があるのだった・・・。
池澤真樹(38) ・・・・・・ 仲村トオル
巡視船“ながれ”で、大輔のバディとなる潜水士6年目。潜水士エリートの特殊救難隊から特修科期間で“ながれ”に所属している。技術的にもプロフェッショナルの域に達している上に頑固で、自分が正しいと信じて疑わない。自分や、バディにも厳しい池澤は、新米の大輔の仕事には、まだ期待していない。そのため、まともに会話する気さえしない。 しかし、純粋がゆえに無謀とも言える大輔の海難現場での行動に振り回されていく。仲間内には恐れられている池澤だが、2年前に結婚した妻・尚子のお腹には、子供が宿っていて、予定日を楽しみしている。
勝田孝太郎(55) ・・・・・・ 夏八木 勲
巡視船“ながれ”船長。穏やかだが、人を見る目は厳しい。他の潜水士たちとは一定の距離を保っているが、下川を度々呼んで、彼らの状況を把握している。普段は穏やかだが、海難現場では、一転して毅然とした顔になる。老朽船ともいえる“ながれ”を“自分の最後の船に”と秘かに思っている。
吉岡哲也(23) ・・・・・・ 佐藤隆太
巡視船“ながれ”主計士で、大輔と同室。優柔不断でノリの軽いイマドキの青年だが“ながれ”のムードメーカー的存在。永島や別所と、海上保安官たちの溜まり場・ダイニングバー「オーシャンズ」へよく飲みに行くが、実はアルバイトの怜に恋心を抱いている。大輔の姿に影響を受け、人命救助の最前線への想いを募らせていく。
肥後大作(50) ・・・・・・ 伊武雅刀
海上保安官たちの溜まり場・ダイニングバー「オーシャンズ」のマスター。優しく、温和で、昔から店に集う海上保安官たちの“父親的存在”。店内のあちこちで、飲むとすぐに懸垂をする彼らの姿にあきれつつも、いつもあたたかく見守っている。
光森千佳(27) ・・・・・・ 佐藤仁美
環菜の友人。ダイニングバー「オーシャンズ」で働いている。何かと相談に乗ってくれるアネゴ肌で頼れる存在。ハキハキとしている懐の大きな女性。
津田晋平(44) ・・・・・・ 益岡 徹
第3管区横浜保安部警備救難課長。ミスを許さない完全主義者のキャリア組。問題児の多い“ながれ”のメンバーには事あるごとに目を光らせている。
池澤尚子(32) ・・・・・・ 芳本美代子
池澤の妻。いつも海難事故の連絡を受けて緊急出航していく池澤を温かく見守っている。だが、いつも心の中では生まれてくる赤ちゃんのパパでもある夫が無事に帰ってくることを願っている。
大野里江子(38) ・・・・・・ 奥貫 薫
下川の元妻。離婚後、花屋のアルバイトで家計を得ながら、下川との間に出来た小学生の娘と2人で暮らしている。月に一度、下川と娘が会うことを容認しているものの、娘の今後に不安を持つ。
冬柴康介(32) ・・・・・・ 鈴木一真
環菜の会社の上司。服飾に関して抜群のセンスを持ち、周囲にもその才能を認められている。性格も表裏が無く、誰からも好かれる存在。
星野 怜(19) ・・・・・・ 臼田あさ美
オーシャンズのウェイトレスで、帰国子女。育ちの良い雰囲気のお嬢様で、父親から海猿とは付き合うなと釘をさされている。
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