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伝承園
遠野地方の昔話、民芸作品の制作・実演などが体験出来る、伝承園。

伝承園
おばあちゃん達が、ストーブを囲み作業をしている様子は、日本ならではの風景で、心から温かい気持ちになれる、素敵な空間でした。

遠野ふるさと村
山間の広大な敷地に、昔ながらの文化や、暮らしを再現する遠野ふるさと村。何軒もの茅葺き屋根が立ち並ぶ様は、情緒溢れ、哀愁漂う、古き良き日本に出会える場所でした。
【日本民俗学の夜明け〜柳田国男(やなぎたくにお)と遠野〜】

 岩手の霊峰・早池峰山をはじめとする数々の山に囲まれた里・遠野。
 この地は、山人、河童などの伝承を豊富に残すゆえ、民話の里として広く知られています。この地に語り継がれた物語の魅力。それを世間に知らしめたのが、日本民俗学の創始者・柳田国男です。

 幼き頃より、柳田は妖狐の跋扈(ばっこ)、神隠しといった妖異に満ちた世界を身近なものとしていました。それゆえ成長して、官僚として働くようになっても、一つの問いにこだわり続けてきました。
 妖怪などの存在を必要としてきた人々の心根は、何を源としているのか。
 それを知るための伝承を豊富に残した地は、いずこなのか。
 そんな柳田は、ある青年の語る伝承の数々から、答えを見つけ出しました。青年の名は佐々木喜善。遠野出身で、後に作家、民俗学者として名を成す人物です。
 柳田は彼との出会いを通し、求めていた地を、見つけ出したのです。

 明治42年(1909)、柳田は、遠野を訪問。鹿踊りなどの習俗に触れたことにより、一つの使命を抱くようになりました。
それは、民話や習俗といった具体的なものを通し、心根のありのままを探る学問。民俗学を作り上げ、世に知らしめていくことでした。
翌年、柳田は「遠野物語」を発表。この作品は、人々の忘れていた記憶をくすぐるかの様に、五感を刺激し、人々の心に浸透していきました。
 そして遠野の地は、民話の里として、知られるようになったのです。
 そんな民話の里・遠野を訪れると、民俗学の原点に触れる事が出来ます。
【遠野ふるさと村】
遠野ふるさと村 岩手県遠野市附馬牛町上附馬牛5-89-1 TEL:0198-64-2300
東京駅から東北新幹線「やまびこ」で新花巻駅へ。新花巻駅から釜石線で遠野駅へ。遠野駅から車で20分。
【伝承園】
伝承園 岩手県遠野市土渕町土渕6地割5-1 TEL:0198-62-8655
東京駅から東北新幹線「やまびこ」で新花巻駅へ。新花巻駅から釜石線で遠野駅へ。遠野駅から車で15分。

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