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「大変、大変!」
喫茶店でくつろぐマユミのもとにレイが血相を変えてやって来た。
ポストにあった大家さんからの手紙に、家賃5000円値上げの知らせが書かれていたのだ。しかも2人の部屋にやって来るらしい。
21世紀の歴史に残る大問題だ、とうろたえるマユミ。
と、その時女性の悲鳴が。店の前で起こった、バッグひったくり事件。
「人助けよ、レイ!」 |
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逃げる犯人、追うマユミとレイ。
2人は絶妙のコンビネーションで犯人を撃退、女性のバッグを取り戻してみせた。
女性にバッグを手渡し、命より大切なものが入っていたの、とお礼の言葉をもらう2人。
人助けをしたあとは何とも気持ちがいいが、そんなことを言っている暇はない。
早速マンションに戻った2人はドアにソファーを立てかけ、大家さんの入室を阻止しようとする。
そしてついに大家さんがやってきた。
「5000円値上げ、ハンターイ!」
「何やってるんですか‥あーっ、あなたたち!」
そう、さっき助けた女性こそ、大家、小松菜々子さんだったのだ。 |
家賃値上げを撤回してもらおうと、菜々子さんからバッグのお礼にもらった小松菜でレイは韓国風サラダを作る。
その出来映えに菜々子さんも大満足。
しかし家賃とこれとは別の話、と言われ、マユミとレイはがっかり。 |
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菜々子さんは続ける。
バッグに入っていた命より大切なものとは、キャリアウーマンだった亡き母親の写真であると。
その母親の営業哲学は、『自分が望むことを相手に施す』ということだったらしい。
菜々子さんもマユミとレイの善意に、考えを変えた。
「私だって家賃上がるのイヤだもん‥家賃値上げは撤回します!」
突然の宣言に大喜びのレイ。
しかし、「私だったら家賃下がってほしいと思うのになあ」と、菜々子さんに迫るマユミだった。 |
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