むつ子はついに、守川家に戻る。
　義夫が退院。むつ子が一緒に暮らすことになったというので、大喜びする。宗次郎は思いきって義夫に、むつ子が実の母親であることを打ち明ける。
　あんなにむつ子を慕っていた義夫だが、みんなに嘘をつかれていたことに憤り、むつ子にも反抗的になる。
　そんなとき、義夫がむつ子のハンドバッグからお金を盗む。しず子は厳しく義夫を叱るが、むつ子はかばう。しず子から躾に口を出さないよう叱られ、むつ子は母親としての自信をなくす。
　ある日、借金取りの久保田が守川家に乗り込んでくる。隅田の借金の取り立てにきたと凄む。