義平が体調を崩したことを知ったむつ子は、看病に駆けつける。
　が、むつ子を許せないしず子は、義平に会わせることも拒む。
　病床の義平は、自分のついた嘘がむつ子の人生を狂わせたことをしず子に打ち明ける。そして、むつ子と圭吾のことを知りたければ千代に聞くといい、と語る。
　しず子は千代に会いにいく。全身全霊で圭吾を愛したむつ子の生き方に圧倒されたしず子は、自分の愛について考える。
　一方、隅田はむつ子、圭吾、義平の不思議な因縁を知り、絶望する。
義平の病状が悪化。知らせを受けたむつ子は義平の枕元に駆けつけ、「私を一人にしないで」と訴える。