順調に進んでいたしず子の縁談が、突然理由もわからずに破談になる。納得のいかない義平は先方に事情を聞きに行く。
　帰宅した義平は、相手側の複雑な事情で破談になったことをしず子に告げる。大越の不誠実さを義平は非難するが、しず子は反発する。
　むつ子は今月中に返済を迫られている隅田の借金、三十万円に苦しんでいた。宗次郎は姉を利用している隅田を追い出そうとするが、隅田はむつ子を愛していると主張する。
　むつ子は孝一郎のところへ借金を頼みにいく。
　が、冷たく断られたうえ、しず子の縁談が壊れたのはむつ子のせいだ、となじられる。