(ドイツの古い伝承のサンタは双子!)
『今のサンタさんが活躍するずっと前。ザワークラウトの本場、ドイツのサンタさんは何と双子! 一人は赤と白の服を着ていて、いい子にプレゼントを届けてくれるの。でも、もう一人は怖いサンタさん。黒と茶の服で悪い子におしおきをしたり、役に立たないゴミをくれるそうよ。』
(即席ザワークラウトの作り方)
『まず、キャベツ中1個とベーコン50gを細切りにしてね。厚手の深鍋にバター大匙1を溶かし、ベーコンを炒めてね。油が出たら半量のキャベツを入れてかき混ぜ、5分程フタをしてかさを減らすの。残りのキャベツを加え、固形ブイヨン小匙2を100ccのお湯で溶いて入れ、フタをして10分程煮てね。キャベツが柔らかくなったら、塩小匙1杯半と胡椒少々、酢大匙4とレモン4分の1個を絞って入れるのよ。後はソーセージを埋めるように入れ、弱火で3、4分煮れば、即席ザワークラウトの出来上がりよ。』
『ドイツで昔から作られてきたキャベツの漬け物だね。普通、一週間は塩漬けにするのに、即席で出来るとはね。』
(かちゅー湯の作り方)
『「かちゅー」は鰹(かつお)の事。沖縄の家庭で古くから作られてきた定番中の定番スープがかちゅー湯さ。お椀に鰹節3g、味噌大匙1を入れ、熱湯150ccを注いで味噌を溶かすだけで出来上がり。』
『あら、本当に簡単!』
『でも効果は抜群。鰹節に豊富に含まれるナイアシンが、二日酔いの原因のアセトアルデヒドを分解してくれるのさ。入れた鰹節も勿論食べる事。栄養分がどっさり含まれているからね。』
(たそがれの語源)
『夕暮れをたそがれと言ってね。もともとは「誰そ彼」。誰だあれは!? という意味だよ。夕方、辺りが薄暗くなって、顔がはっきり見分けられない事から出来た言葉さ。今はあまり使われないけど、明け方の薄暗い時を指す「かはたれ時」という言葉もあったというよ。』
(残ったカレーで簡単カレーパン)
『鍋に残ったカレーは、スプーンかヘラでこそげ取ってね。食パンはミミを落として、カレーと茹で卵のスライスをはさむ。パンのふちに溶き卵を塗って、フォークで押さえ、封をしたら170度の油で揚げる。中身は火が通っているから、表面がきつね色になれば出来上がりよ。』
『切り落としたパンのミミも一緒に揚げてね。グラニュー糖ときなこを振ればおやつに。』
『パルメザンチーズとブラックペッパーをふればお酒のおつまみになりますわ。』
(モッツァレラチーズ風はんぺんとトマトのサラダ)
『はんぺんは魚のすり身に山芋等を加えて茹でたものだよ。低脂肪でタンパク質は豊富。消化酵素のジアスターゼも含んでいるヘルシー食品さ。』
『トマトは薄いくし形、はんぺんはトマトと同じ枚数に薄切りにしてね。それを交互に重ねたら、バジルソースに醤油少々を加えたソースをかけるの。最後に、半分に切ったオリーブを飾って、モッツァレラチーズ風はんぺんとトマトのサラダの出来上がりよ。』
『お醤油を加える事で、和のはんぺんがバジルソースとグッと合うのさ。』
(鬼おろしで、れんこんのかき揚げ)
『鬼おろしは、のこぎり状に三角形の突起を粗くつけた調理器具。突き出した刃が鬼の歯を思わせるので、こんな名前が付いたのさ。特長は繊維を壊さず、粗くおろせる事。だいこんもこれでおろすと水っぽくならず、ザクザクした食感が残るのさ。みぞれ鍋等、おろしを入れる料理に使ってもいいね。』
『れんこんは皮を剥き、鬼おろしですりおろしてね。これにちりめんじゃこ、微塵切りの青紫蘇、卵、塩を混ぜ合わせ、小麦粉を加えて更に混ぜるの。これをおたまですくって油で揚げる。カリッときつね色になったら出来上がりよ。』
(雪に関する言葉)
『おや、風花(かざはな)だね。晴れた日にこんな風にちらちら舞う雪のことさ。』
『本当、お花みたいね。』
『雪を花に例えた言葉も色々あるよ。そのものずばり「雪の花」「雪華(せっか)」ともいうね。雪の結晶が6弁の花に見えるので、「六つの花」ともいうんだよ。他にも大きな雪の一ひらを「牡丹雪」なんてね。』
『月見の時に「雪月花(せつげっか)」の言葉を教えてあげたけど、雪もこよなく愛されていてね。丁度今頃、旧暦11月に「雪待月」や「雪見月」の呼び名もあるんだよ。昔から、雪が降る様や景色は楽しまれていたんだね。』
(しおりの語源)
『迷子にならない目印がしおりの語源。昔、初めての場所を歩く時、近くの木の枝を折って目印にした。同じ場所をさまよったり、帰り道に困ったりしないようにね。この道しるべを枝を折ると書いて枝折り(しおり)と言った。そのしおりが手引きや目印の意味になり、やがて本に挟む目印をしおりと呼ぶようになったのさ。』
(根菜づくしの醤油漬け)
『だいこんやごぼう、にんじん等は根菜といって、土の中の茎を食べる野菜。カロリーが低くて栄養が一杯。体を温めてくれる嬉しい食べ物よ。』
『だいこん、にんじん、ごぼう合わせて1kgを食べやすい大きさに切り、しょうが1かけの薄切りと大き目のボールに合わせておく。鍋に醤油300cc、砂糖160g、米酢30ccを煮立たせ、熱いうちにボールに入れ、皿等でふたをする。冷めたら汁だけをまた煮立たせ、熱いうちにボールの根菜に注ぐ。これを更にもう一回繰り返すのさ。粗熱が取れたら漬け汁ごと器に移して、冷蔵庫へ。翌日から食べられるよ。』
(重曹の使い方)
『基本は粉のまま汚れに吹きかけ、しばらく置いてこする。次はペースト。形が複雑な場所や壁に最適さ。重曹2か3に対して1の割合の水をゆっくり加えて混ぜる。面積の広い場所の拭き掃除や付け置き洗いには重曹水を。水1リットルに対して、大匙4の割合。』
『粉は調味料の容器に。ペーストは密閉容器に。重曹水はスプレーボトルに入れておくと便利ですね。』
(重曹って何?&重曹の作用)
『重曹はエコって聞きますけど、そもそも何なんですか?』
『重曹はアメリカやモンゴルの鉱山で採掘される弱アルカリ性の天然物質。海水にも含まれていて、人間の体の中にもあるんだよ。安心安全、自然に優しい素材なんだね。』
『でも、どうしてこれが掃除に使われるんですか?』
『重曹の持つ、3つのパワーのお陰さ。まず、研磨作用。クレンザーになるんだね。しかも重曹は構造が柔らかいから、磨いている物を傷つけにくいのさ。次に中和作用。油や食べ物、人の垢等の汚れは酸性でね。これを弱アルカリ性に変えて、水に溶けやすくしてくれるのさ。最後に消臭作用。生ゴミ等の悪臭や、アンモニア臭を吸収、消臭してくれる。空気中の水分も取り込むから、カビ予防が出来るんだよ。』
(自然薯の子供、むかごの魅力)
『むかごは山芋の仲間、自然薯(じねんじょ)の葉の付け根に出来る小さな芋。自然薯の子供さ。なりは小さくてもパワフルでね。土に埋めればちゃんと芽が出て育つし、一粒一粒に自然薯の風味と栄養がギュッと詰まっているんだよ。』
『むかご、ご飯楽しみ!』
『作り方は簡単よ。むかごを入れてご飯を炊くだけ。炊く時にお好みで酒や塩、醤油を加えたり、だし昆布を乗せてもOKよ。』
『今は知る人ぞ知るむかごご飯。松茸ご飯や栗ご飯と並ぶ日本の名物ご飯でね。俳句の季語にもなっているんだよ。』
(小春日和の意味)
『小春というのは、春じゃなくて昔の暦で10月頃の事を指す言葉なんだよ。今の暦だと11月上旬頃から12月上旬頃。この時期の気候が春に似ているからそう呼ばれるそうだよ。そして、この頃の温かな日和が小春日和。鎌倉時代の歌人、兼好法師も隋筆「徒然草」で「10月は小春の天気」といって、穏やかな一日を賞賛しているんだよ。』
『本格的な冬になる前のほっとする日ですね。』
『同じような陽気は外国にもあって、中国では日本と同様に「小春の陽気」。ドイツ等のヨーロッパでは、「老婦人の夏」と呼ばれているらしいよ。』
(年賀状にA HAPPY NEW YEARは間違い)
『A HAPPY NEW YEARは良いお年を。という年末の挨拶。新年のあいさつ、明けましておめでとうに使う場合はAをつけてはいけないんだよ。』
『AはI wish you aの略。クリスマスカードによく使われるのよね。』
(酒粕で免疫力アップ! 酒粕トースト)
『今でも、酒粕が健康な体作りに役立つ事が科学的にも研究されてね。体の免疫力を高めるのに重要な役割をするナチュラルキラー細胞を活性化させる事が分かったそうだよ。』
『酒粕は油分を加えて焼くと、チーズみたいになって独特の癖が気にならなくなるのよ。酒粕とオリーブオイル、またはバターを1対1の割合で混ぜ合わせてね。これを食パンに塗り、塩少々を振るの。後はオーブントースターで焼けば、出来上がり。』
『酒粕は焼くだけでも、風味が良くなるからね。そういや子供の頃、酒粕をあぶって砂糖をかけたおやつもあったよ。』
『練乳と合わせたものをパンに塗り、トーストしても美味しいそうですよ。』
(紅葉(こうよう)の語源と意味)
『紅葉(こうよう)は普通、紅(くれない)の葉と書くけど、黄色に色付く場合は黄の葉と書くんだよ。そして「もみじ」という言葉は、冷たい時雨や霜に打たれて、木々の葉が揉みだされるように色付く「もみいづ」からきているそうだよ。』
『でも、どうして紅葉狩りって言うんだろ?』
『平安時代の貴族達は、紅葉した枝を手で折り、掌に乗せて鑑賞したそうだよ。その折る行為が狩るという事なのさ。』
(生で食べるカリフラワーサラダ)
『カリフラワーのビタミンCは熱を加えても壊れにくいけど、生なら尚の事たっぷりとれるね。』
『カリフラワー1株は小房に分け、薄くスライスしてね。ボールに移し、塩小匙1と酢大匙2を加えてよく揉み、15~20分置くの。』
『濁った水分が出てくるから、ザルに移して水分を捨てる。灰汁が気になるなら、この時に流水でさっと流すと良いね。』
『はい、たまねぎやセロリ等、野菜のスライスを加え、黒胡椒とドレッシングで和えれば出来上がりですわ。ドレッシングはフレンチやイタリアン、大抵のものは合いますわ。』
『お好みで細切りのハムやカッテージチーズ等を組み合わせても良さそうだね。』
(贈り物の表書き『松の葉』)
『ちょっとした気持ちで物を贈りたい時は、「御挨拶」や「心ばかり」等の表書きを使うけど、松の葉というのも素敵だよ。松の葉は小さくて薄いだろ? だから「松の葉が隠れる程のわずかな物ですが」という意味になる。昔の和歌等で特定の言葉に掛かる枕詞でね。青々とした緑。そこからいつと区別が出来ないという意味の「いつと分かぬ」や「散りうせず」等に松の葉は紅葉せず、一年中掛かる。つまり、表書きの「松の葉」には、「いつまでも変わらぬお付き合いを」という意味も含まれるんだよ。』
(風邪予防にレバーペースト)
『ママ、臭み抜きの切り札。何か見つけたね?』
『はい、出がらしの緑茶です。渋味成分のカテキンが、臭みを素早く吸収するんです。4人分で250gの鶏レバーを流水で洗い、出がらしの緑茶100ccに10分漬けてね。鍋に湯を沸かし、レバーをさっと茹でてザルに取るの。200ccの湯を沸かした鍋に、固形ブイヨン小匙1を加えて、レバー、にんにく1かけとたまねぎの中2分の1個の薄切りを入れ、10分弱火で煮るの。たまねぎが茶色く色付いたら、汁を煮飛ばし、火をとめてね。冷めたら、30秒程ミキサーにかければ出来上がり。密閉容器に入れれば、冷蔵庫で一週間は保存が出来るのも嬉しいわね。』
(高野豆腐のからあげ)
『材料は二人分。高野豆腐2枚、卵1個。高野豆腐をお湯で戻して、水気を絞り、手で千切る。これをおろしニンニクとおろしショウガ各小匙1、酒と醤油各小匙2につける。下味を吸ったら、溶き卵につけ、片栗粉をまぶして、揚げ焼きにする。片栗粉でしっかりコーティングする事が、カリッと仕上げるコツだよ。』
『ヘルシーで栄養満点。保存も効くし、皆がこんなに喜ぶ料理になるなんて!』
(「びびる」の意味・由来)
『若者言葉と思われがちだけど。びびるは約800年も前、源氏と平家が戦いをした、平安時代から使われているんだよ。その頃の軍勢は、鎧や兜を着けていただろ? だから、大軍が移動すると、それが触れ合って、びんびんと響きわたり、大地がびりびりと振動したんだよ。その音の事をびびる音と言ったのさ。びびるといえば、源平合戦の富士川の戦いが有名さ。平家は一斉に飛び立った水鳥の羽音を源氏のびびる音と勘違いして大慌て。戦いもせず、逃げ出しちまったんだ。源氏の影にびびったという訳だね。』
(たこ焼き器でミニライスボール)
『まず、温かいご飯にケチャップ、ハムや炒めたタマネギの微塵切りを混ぜて、ケチャップライスを作るの。これをバターをひいたたこ焼き器のくぼみに入れる。溶き卵にマヨネーズを少々加えて流し込み。たこ焼きをつくる要領でくるくる回しながら焼けば、ミニオムライスの出来上がり。溶き卵は熱がすぐ通るので、手早く焼くのがコツよ。』
『お好みの具を入れたミニ焼きおにぎり。中に溶けるチーズを入れて、衣をつけたミニライスコロッケ。色々作れて楽しいね。』
(「けりをつける」の意味・由来)
『けりは蹴る事じゃないんだよ。正確にはひらがなが正しいね。けりは昔を回想したり、事実を確認したり、感動を表す助動詞。昔の文学の他、能の謡曲、和歌、俳句等で今でも使われるよ。例えば、百人一首にある歌。
「あひみての、のちの心に、くらぶれば、昔は物を、思はざりけり」
恋しい人に逢った後の心に比べたら、昔の切ない気持ちや恋の悩み等、思わないと同じだなぁって意味だけどね。こんな風に昔の文学や和歌は最後にけりがつく事が多い。そこから、結末を迎える意味で使われるようになったそうだよ。』
『へぇ戦いの時だけに使う言葉じゃないんだね。』
(パセリミルク)
『50gのパセリに対して、200ccの牛乳とお好みの量のハチミツを用意。パセリは茎を除き、すり鉢でペースト状にするの。牛乳を少しずつ加えながら混ぜ、ハチミツを入れれば、パセリミルクの出来上がり。』
『パセリ独特の青臭さと苦味に、ハチミツの甘味がミックスされて、メロンみたいな味になるんだよね。』
『殺菌効果があるパセリ。これなら、子供達にもオススメ出来ますね。』
(おじぎの意味・由来)
『お辞儀とは、大事な頭の部分を無防備に相手に差し出す事で、敵意が無い事を示したり、敬意や謝罪を表す行為さ。様々な国で見られるけど、特に日本では古くからある習慣でね。湿度が高く、手が汗ばみやすい気候のため、握手ではなく、お辞儀が広まったという説があるよ。お辞儀という言葉は、元々物事を行うのに丁度良い時期という意味だったけど、やがて時間の意味が薄まってね。江戸時代になって、頭を下げる動作、今のお辞儀の意味に限定して使われるようになったといわれているよ。』
(「どんぶり勘定」の意味・由来)
『どんぶり勘定のどんぶりは、器のどんぶりとは違うんだよ。職人さんの腹がけや前かけに付いた物を入れる袋もどんぶりといってね。昔の職人さんはそこにお金を入れておき、支払いの度に無造作に出して使っていた。そこから、お金の出し入れを帳簿につけず、手元にあるお金を大まかに使う事をどんぶり勘定と呼ぶようになったそうだよ。』
(サンマの一夜干し)
『天日干しは短時間で干しあげる事が出来るけど、加減が難しくてね。干し過ぎると身が硬くなってしまうし、紫外線で脂が酸化してしまうのさ。一夜干しは夜風で優しく干すから、水分が程よく残せるんだよ。』
『サンマはお店で開いてもらえば楽々ね。サッと水洗いし、血合いやワタが残っていれば取り除き、水分を拭き取るの。次にお好みの濃さの塩水を用意。お店の干物は大体3%よ。この塩水に一時間程サンマを浸し、干物ネットに入れて一晩干すの。』
(還暦の意味と由来)
『生まれた干支が60になると一回りして還るから、還暦。60歳は大きな節目の年なのさ。』
『干支って十二支の事でしょ? 12年で一回りじゃないの?』
『干支はね、大昔の中国で考えられた順番を表す10個の文字、甲乙丙等の十干と十二支を組み合わせたのが正式な物。だから一回りするのは60年目になるのさ。』
(本しめじに負けるな! ぶなしめじ)
『ぶなしめじを小房に分けてザルに広げ、日の当たる風通りが良い場所で、二日間干すだけ。夜は室内に取り込むといいね。干す事でうま味成分のグアニル酸が倍以上に増えるのさ。戻せば美味しい出汁も取れるよ。』
『中華スープや炊き込みご飯、パスタやリゾット等、幅広く料理に使えますね。』
『戻さずに油でカリカリに炒め、塩を振れば、おつまみとしてもいけるよ。』
(月に関する秋の季語)
『「待宵の月」は昔の暦で8月14日の事。十五夜を期待しながら楽しく眺める月さ。そして十五夜、月が昇る直前に東の空が白々と明るいのが「月白」。月が高く昇り、澄みきった秋の風景を明るく照らすのが「良夜」。月が見えない様も季語になっているよ。雲が月を隠している「無月」。雨で月が隠れてしまったのが「雨月」。でもどちらも闇夜ではなく、空はほのかに明るい。名月の風情が逆に伝わってくる言葉だね。』
(月見の由来)
『月見の習慣は、中国の月見の宴を宮中が取り入れたのが、民間に広まったものとされているよ。また日本は古くから、月は実りをもたらす神とされてね。この時期に収穫された里芋を月に供える風習があった。十五夜を芋名月というのもその名残だろうね。ちなみに神様に供えた物を分け合うという意味で、子供達が月見団子を取っても叱られなかったそうだよ。』
(焼きサバとネギの小鍋仕立て)
『材料は4人分で、3枚におろしたサバ1尾分、ネギ2本よ。塩を振って30分置いたサバから出た水分を拭き取り、中火のグリルで焼き色がつくまで、両面を焼いてね。粗熱を取ったら、小骨を取りながら手で身を粗くほぐすの。土鍋に水200cc、醤油、味醂、酒各大匙2を入れて煮立たせてね。3cmの長さに切ったネギと、先ほどほぐしたサバを加えるの。ネギに火が通れば、出来上がりよ。』
『わぁ~、美味しそうな香り~。』
『サバがお出汁の代わりもしているんだよ。』
(素麺をアレンジ、ソーメンチヂミ)
『4人分で薄力粉100g、水100cc、卵1個、ごま油大匙1、塩少々をよく混ぜて、冷蔵庫で30分寝かせておいてね。お好みの量の薄切りタマネギ、細切りのニンジンをレンジで1分30秒加熱して、粗熱を取ってね。二ラ適量は4cmに。ソーメン200gを茹でてざく切りにして、生地と野菜に混ぜ合わせ、フライパンで両面をこんがり焼けば、ソーメンチヂミの出来上がり。お好みで、ネギや一味を加えたポン酢で召し上がれ。』
(酢飯をアレンジ、ライスサラダ)
『用意するのは、食べやすく切ったレタス、ミニトマト、キュウリ、グレープフルーツ、スモークサーモン等ね。これを酢飯に加えて、ザックリと混ぜ合わせてね。お好みの量の塩とオリーブオイル、すり下ろしたニンニク、酢を控え目に合わせたドレッシングをかければ出来上がりよ。』
(「逆鱗にふれる」の意味と由来)
『昔の中国の書物、「韓非子」に書かれた話が由来。想像上の生き物、龍には81枚の鱗があるんだけど、あごの下の1枚だけは逆さに生えているのさ。これが逆鱗。普段大人しい龍も、これに触れられるのは嫌がっていて、わずかでも触れようものなら、怒って襲いかかった。昔は、龍を天子に例えていたので、その怒りを買う事を、「逆鱗にふれる」と言ったのさ。今では目上の人や偉い先生に対して使われるようになったね。』
(畳の縁(へり)と敷居、踏んではいけない理由)
『まず、畳の縁は繰り返し踏まれると、破れたり凹んだりする心配があってね。また、家紋を織りこんだ縁は家の顔を表すもの。どちらも踏んではいけない理由とされているよ。敷居も繰り返し踏むと凹んだり、ホコリがたまって開け閉めがしにくくなるし、特に戸口の敷居は、家の内と外を仕切る境界だから、踏み付けるのは失礼だろ。』
(美味しいトマトソースの作り方)
『美味しく作るポイントは、トマトのヘタだけを取り、種も皮もそのまま使う事。適度な大きさに切った6個分をミキサーにかけて濾し、フライパンで20分、弱火で加熱。トロッとなったら出来上がり。冷蔵で一週間、冷凍庫なら一ヶ月保存が可能よ。皮は加熱するととろみがつくし、種の周りのゼリー状の部分にうま味成分が多く含まれているのよ。』
(「足元を見る」の意味と由来)
『昔、人々の旅の交通手段は歩くか、またはお金を払ってカゴや馬に乗るしかなかった。ところが、カゴかきや馬方の中には悪い人もいてね。旅人のわらじやたびの汚れを見て、どの位疲れているかを見抜き、値段をふっかける者もいたのさ。そこから、相手の弱みに付け込むという意味のことわざ「足元を見る」が出来たと言われているよ。』
(冬瓜のひんやりコンポート)
『材料は冬瓜2分の1個に対して、レモン汁1個分、氷砂糖70g。冬瓜は皮を剥いて種とワタを除き、食べやすい大きさに角切りにしてね。鍋に冬瓜がかぶる位の水を入れて、灰汁を取りながら10分程茹でるの。冬瓜が透明になったら火を止め、氷砂糖とレモン汁を加えてね。砂糖が溶けたら粗熱を取り、冷蔵庫で冷やせば出来上がりよ。火を止める時に干しブドウを加えたり、シナモンを振ったり、お好みでどうぞ。』
(夏の暑さを楽しむ工夫、すだれとよしず)
『すだれとよしずがあるとどうして部屋が涼しくなるの?』
『日光を直接浴びると、部屋に熱がこもってしまうけど、すだれやよしずは外にあるから、その熱が部屋まで入ってこないのよ。特によしずは大きいから、壁に当たる日差しもさえぎるので、断熱効果が高くなるの。それにカーテン等の日除けと違い、開口部があるから、風がとってもよく通るのよ。』
『よしずは適度に水を吸い取るから、蒸発の気化熱効果で涼しくなるんだ。』
『水をかけたよしず越しの風は、外気より2、3度は下がるんですよ。』
『周りに植物を置いておくだけでも、葉から出る水分で同じ効果があるんだよね。』
『はい、ネットを張って、朝顔をはわせると綺麗ですよね。』
(夏の暑さを楽しむ工夫、花氷)
『牛乳等の紙パックに水を注ぎ、お好みの花束を逆さまに入れ、茎を輪ゴムや針金で固定します。後は冷凍庫で凍らせるだけ。』
『花だけでなく、ビー玉や貝殻等の小物を入れて凍らせても、涼しいインテリアになるんです。』
『バットやボール等、同じ形の容器を重ねて、間に水を入れて作る氷の器も、花氷のバリエーションの一つだね。』
(外さないでOK、網戸の掃除)
『まず、ホコリやチリを取る。網戸の片側に新聞紙を広げて、粘着テープで貼り付けてね。反対側から掃除機をかけるのさ。』
『なるほど、こうすれば掃除機の吸い込みに無駄がないな。』
『次に汚れを落とす。中性洗剤を3%位に薄めた水溶液を塗装用等のハケにつけ、網全体に塗る。汚れが浮いてきたら、大きめのスポンジで洗剤液ごと吸い取るのさ。最後に絞った雑巾で拭けば、完了さ。』
(土用の丑の日に鰻の酢の物、うざくを)
『鰻の蒲焼きをアルミホイルで包み、オーブントースターか、魚焼きグリルで温めてね。薄切りのキュウリと、千切りのミョウガとシソを用意し、キュウリは塩揉みに。蒲焼きの粗熱を取り、一口大に切ってね。三杯酢で鰻、キュウリ、ミョウガを和え、シソを乗せれば出来上がりよ。』
(トマトジュースで作る、簡単ミネストローネ)
『材料は4人分としてトマトジュース800cc、輪切りにした缶詰のウインナーソーセージ105g、潰したにんにく1片分、ローリエ1枚。それにキュウリやキャベツ、セロリ等。野菜は食べやすい大きさに切り、軽く塩を振って揉み、水分をよく絞っておく。材料と固形ブイヨン適量を混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やし、味が馴染めば完成よ。』
『簡単で省エネにも繋がるな。』
『無塩のトマトジュースを使う時は、塩で味を調節するといいね。』
(暑中見舞いの作法)
『梅雨が明けてから出し始め、8月7日頃の立秋までに出すのが暑中見舞い。立秋を過ぎたら暦の上では秋だから、猛暑が続いても、残暑見舞いにしないといけないんだよ。』
『暑中見舞いは気軽なのがポイントなんだよね。年賀状より出す人が少ないから、届けばじっくり見てもらえて、アピール度満点なのも、とっても魅力だよ。』
(魚の煮汁で作る卯の花)
『おから300gに対して、人参とごぼう50g、生しいたけ3個、油揚げ1枚を適当な大きさに刻んでね。鍋に油大匙1を入れ、人参、ごぼう、しいたけを炒めた後、油揚げも入れるの。そこへ昆布出汁400cc、魚の煮汁、砂糖と醤油各大匙2、塩大匙1を加え、一煮立ち。おからをほぐしながら入れ、鍋返しをしながら炒めるように煮ていく。全体に火が通れば、出来上がりよ。』
『煮汁の量や味付けによって、調味料は加減するといいね。』
(レタスのコールスローレシピ)
『まず、甘酢を作るの。酢100ccに対して砂糖大匙3、塩小匙1を鍋で一煮立ちさせ、冷ますの。コールスローの材料は2人分で、レタス2分の1個、ハム2枚、大葉4枚、それぞれを千切りにしておいてね。これらをマヨネーズ大匙2、先程作った甘酢大匙1、オリーブオイル大匙2分の1、粗挽き胡椒少々で和えれば、完成ですわ。』
(水引の意味と由来と使い分け)
『水引の始まりは今から1400年程前。隋に遣わされた小野妹子が日本に帰る時、隋からの贈物に紅白の麻紐が結ばれていてね。そこから日本でも、贈物に紅白の麻紐を結ぶ習わしが出来たと言われているね。お祝いを差し上げる方に幸せを結ぶ、つまりお幸せにという真心を形にしたのが水引なんだよ。』
『水引の結び方にも意味があってね、使い分けないといけないんだよ。まず、結び目がほどけない結び切り。代表的な物が真結びとあわじ結びで一度きりで終わり、繰り返す事のないお祝いにつかう。結婚祝いや快気祝い等ね。次は蝶結び。何度でもといて結び直せるという意味で何度あっても良いお祝いに使う。出産祝いや入学祝い等ね。』
(熨斗の意味と由来)
『元々、熨斗はあわびを干して作ったのしあわびを指した。あわびはとびきり美味しく、昔から不老長寿の薬とされた海産物の王様でね。最高の縁起物とされていたのさ。そこで、お祝い事の時、のしあわびを束ねて紙に包み、贈物に添える習わしが出来てね。それが時代が経つにつれて、簡単な物になっていって、今の小さな包み、折り熨斗になったんだよ。』
(七夕の由来、笹飾りの意味)
『昔、天の国に機(はた)を織るのが上手な織姫という娘と、牛の世話をする働き者の彦星という若者がいた。二人は結婚し、仲良く暮らし始めたんだけど、お互い夢中になり、仕事を忘れてしまったのさ。それを知った織姫の父親である天帝は怒り、二人を天の川で隔てて別れさせ、年に一度だけ会う事を許した。それが七月七日、七夕の日さ。江戸時代には機織りの上手な織姫にあやかり、習い事の上達を短冊に書いて願い、笹にさげるという行事が広まったんだよ。そして、今は様々な願い事を短冊に書かれるようになったね。』
(オクラのとろみで作るガンボ)
『材料は4人分で、鶏もも肉400g、オクラ40本、玉葱1個、セロリ1本、トマトの水煮缶400g。オクラは1cmの長さ、玉葱とセロリは1cm角に切っておきます。鶏肉は一口大に切って塩胡椒をし、軽く小麦粉をまぶし、油大匙1で焼き色がつくまで炒めます。鍋に油大匙1を入れ、玉葱とセロリを炒め、トマトを潰しながら加えます。そこに固形ブイヨン10gと水200cc、炒めた鶏肉とオクラを加えます。沸騰したら灰汁を取り、レモン汁小匙2と塩胡椒で味を整え、弱火で10分煮れば出来上がりです。』
『オクラの原産地、アフリカの言葉でオクラを意味するガンボがそのまま料理名になったそうだよ。』
(ナスの鰹節チーズ焼き)
『二人分として、長ナス1本を1cmの輪切りにして、水につけて灰汁を抜いてね。トマト1個とインゲン4本を粗く切るの。オリーブオイルを熱したフライパンで野菜を炒め、焼き色を付けてね。とろけるチーズ30g、麺つゆ大匙2、鰹節3gを振り掛け、蓋をして加熱。チーズが溶けたら出来上がりよ。鰹節は洋食の食材、チーズと合性抜群なの。』
『ナス以外でも、キャベツやレンコン等、各季節の野菜にも合いそうだね。』
(にんにくチップスの作り方)
『皮を剥いた2玉分のにんにくをスライサーで薄く切り、フライパンに入れてね。にんにくが隠れる位油を注ぎ、弱火でじっくり揚げるの。にんにくは焦げ易いので、うっすら色付いてきたらキッチンペーパー等を敷いたザルの上に移すの。そうすれば、余熱でこんがりと良い色のチップスが出来上がるのよ。』
『残った油もにんにくの味と風味が生きているから、炒め物等に使うといいね。』
『はい、どちらも密閉容器で常温保存が可能なんです。』
(紫陽花風ゼリー寄せ)
『粉ゼラチン5gを80℃くらいのお湯50ccでふやかしておきます。鍋に水150cc、砂糖小匙2分の1を入れて火にかけ、溶けたら、赤ワイン大匙4を加えてアルコールを飛ばします。そして、先ほどのゼラチンを加えて混ぜ合わせ、容器に流し入れて冷やします。固まったら1.5cm角に切り、大葉の上に盛るんです。』
『タコや紫玉葱、キュウリ等を合わせたマリネを添えれば、一層華やかになるね。』
(梅雨の季語色々)
『五月晴れの五月は昔の暦での5月の事。今の暦では大体6月頃にあたるのさ。つまり、梅雨の季節に降る雨を五月雨。晴れ間を五月晴れと呼ぶんだよ。五月を使った梅雨の言葉は他にもあるよ。曇りがちで昼でも薄暗い様子を五月曇り。そのまま夜になって、月も見えない漆黒の闇が五月闇。』
『昔はそんな風にして、天気に注意を払っていたんですね。』
(お酢でカビ予防とシャワーヘッドの掃除)
『お酢の強い殺菌力はカビの発生を抑える効果があるんだよ。お酢を2、3倍の水で薄めて、カビの発生源になりやすい浴室の四隅にスプレーで吹きつけるのさ。』
『お酢はシャワーヘッドの目詰まりにも効果があるんですよね。』
『ああ、目詰まりの原因は水に含まれるカルシウム等の成分。これをお酢の酸が中和させて、落としやすくしてくれるのさ。』
(天気が予想出来ることわざ色々)
『猫が顔を洗うと雨ってことわざがあるね。』
『雨が近いと湿度が高まり、涙腺が刺激されるから、気になって前足でこすると言われているね。』
『朝焼けは雨、夕焼けは晴れ。朝焼けは西の空に雲があり、東が晴れている時に起こる現象。西から悪い天気が来るのが予想出来るのさ。夕焼けはその逆。西が晴れて、東に雲がある時の現象だから、明日は良い天気になると言われているんだね。』
『ツバメが低く飛ぶと雨、高く飛ぶと晴れ。』
『雨が近いと虫が湿度を感じて低い所を飛ぶようになる。すると餌の虫をとるため、ツバメも低く飛ぶようになるからだね。』
(油を売るの意味と由来)
『江戸時代には油売りって職業があってね。髪を整えるための髪油や、明かりを灯す行燈に使う油を秤売りしていたんだよ。お客さんが器を持ってきて、その器に油を移す。』
『油のしずく、たらりたらりだ。』
『そう、だからお客さんと世間話をしながら、油が注ぎ切れるのを待ったのさ。そこから、仕事の途中に長々と話し込んだり、怠けている事を指す言葉になったと言われているよ。』
(甘エビの頭と殻の出汁でお味噌汁)
『飾り用に人数分の頭を残しておいてね。それ以外を水で10分程煮出して、万能こし器で濾せば、出汁の出来上がり。出汁を煮立てたら、飾り用の頭を加え、味噌を溶き入れてね。沸騰直前に火を止めれば、完成よ。』
『この出汁は他にも、煮物や鍋等、色々な料理に使えるね。』
(味噌サワークリームレシピ)
『米味噌とサワークリームを1対2の割合で混ぜ合わせるだけ。発酵食品同士なので、相性抜群なの。』
『ディップにしたり、トーストしたパンに付けても良し。パスタソースにも合いそうだね。』
『はい、ポークソテー等、炒め物の味付けにも使えますわ。冷蔵庫に入れておけば、3、4日は持ちますよ。』
(急がば回れの由来と意味)
『急ぐ時は、遠回りしてでも、安全な道を行きなさいって事よ。』
『由来は室町時代の和歌。もののふの矢橋の舟は速くとも、急がば回れ、瀬田の唐橋…。』
『琵琶湖の近く、草津は宿場町として、旅人でにぎわっていてね。ここから西の大津に向かう道は2つ。矢橋の浦に出て、舟で琵琶湖を渡る湖上の道。もう1つが瀬田の唐橋を渡って大津へ向かう陸の道。舟で行く方が約8キロも近道だったんだよ。ところが琵琶湖は比叡山から強い風が吹くので、危険な事が多くてね。旅人の行き来と共に急がば回れの和歌が広まり、やがてことわざになったと言われているよ。』
(ごめんなさいとすみませんの違い)
『それぞれちゃんと、文字通りに意味が違うんだよ。』
『ごめんなさいは、免を相手に求める言葉。この免には許すという意味があってね。だから、自分の無礼を詫び、相手に許しをお願いするという意味になるのさ。』
『すみませんは澄むに打ち消しのぬがついた、すまぬの丁寧語。この澄むという言葉は、水が澄んで、濁りがなく気持ちが晴れるという事。そこから、失礼な事をして、自分の気持ちが澄みきりませんという意味になるのさ。』
(ヤンソンの誘惑(ジャガイモグラタン)レシピ)
『19世紀、スウェーデンにヤンソンさんっていうベジタリアンの人がいてね。ある時、小魚入りのポテトグラタンの誘惑に勝てず、つい食べてしまったんだ。それ以来、このポテトグラタンは「ヤンソンの誘惑」って呼ばれるようになったんだよ。』
『4人分として、じゃが芋4個を3mm程の細切りにしてね。玉葱1個はスライスし、キツネ色に炒めて塩胡椒するの。塩はオイルサーディンの塩辛さで加減するといいわ。』
『バターを塗った耐熱皿にじゃが芋、玉葱、食べやすく切ったサーディン1缶を順番に重ねてね。上にパン粉を適量振り、牛乳100ccと生クリーム200ccを回しかけるのさ。』
『これを200℃のオーブンで30分。こんがり焼き目をつければ出来上がりよ。』
(黄ニラの特徴)
『黄ニラは、普通の青いニラを収穫した後、黒いビニールで覆って、光を当てずに育てたニラさ。栄養的には普通のニラに少し負けるけど、仄かに甘味があって柔かくて、風味が良いんだよ。』
『アクや癖が少ないので、食べ易いのも特徴ですよね。お粥や炒め物、お浸し…。』
『サラダに入れるなら、生のままでも使えるよ。』
『沢山食べられるから、青いニラと同じくらいスタミナが得られる訳だな。』
(塩とアロマオイルで害虫対策)
『流石の害虫も餌に出来ないのが塩。この塩を小皿などに盛り、害虫が嫌う匂いのクローブや、ペパーミント等のアロマオイルを10滴ほど垂らし、害虫が通るシンクの周りや、玄関などに置くの。』
『冷蔵庫の裏などは、2重にしたティバッグに、オイルと染み込ませた塩を入れて差し込む。子供部屋やリビングは、可愛い布の小袋を使い、籠に盛る等してインテリア感覚にすると良いね。』
(玉葱を簡単に飴色に炒める方法)
『まず、玉葱2個を細かくみじん切りに。キッチンペーパーを敷いた耐熱皿に乗せ、ラップをかけ、500ワットの電子レンジで3分30秒程加熱。玉葱の水分が減り、辛味が抜け、甘味が増すの。後はバターをひいたフランパンに移し、中火で炒めれば、たった15分程で、程良い飴色に仕上がるのよ。』
(アイスクリームの簡単な作り方)
『材料は、卵3個に対して、生クリーム200cc、砂糖60~80g。3つのボールにそれぞれ、卵白、卵黄と砂糖、生クリームを入れます。卵白と生クリームは角が立つまで、卵黄と砂糖は白っぽくなるまで、ハンドミキサーで泡立てます。』
『成程! 泡立てた卵白で適度な空気が入るから、冷凍の途中でかき混ぜなくても良い訳だね。』
『はい、そしてボールの中身を全部混ぜ合わせて、ゴムベラで切るように混ぜ合わせます。後は、容器に移し、冷凍庫で5時間程凍らせれば、出来上がりですわ。』
(新茶の美味しい飲み方)
『新茶の特徴は豊かなうま味。そのうま味成分・テアニンを良く出すには温度が重要。湯気が横に揺れながら高く上がる70度が最適なんだよ。』
『お湯を沸かしたら、一旦湯のみに入れて70度まで冷ます。茶葉を入れた急須にお湯を沸かし、40秒程置く。そして、人数分の湯のみに同じ濃さになるよう、少しづつ均等につぎ分けるのさ。最後の一滴まで大切に。うま味成分が凝縮された、新茶の命の一滴だからね。』
(八十八夜の由来と意味)
『立春から数えて、八十八日目が八十八夜。毎年、大体5月2日頃だね。』
『八十八夜の別れ霜といって、この日が過ぎると天気が安定。霜の心配もなくなるから、農作物の種まきに良い時期とされているのさ。特にお茶はこの時期が新芽の最盛期。それで、八十八夜といえば、お茶となったんだね。』
『そして、八の字は下の方が広がる末広がりで未来が開けるという意味があり、縁起が良いの。だから、夏支度を始める日にもなったんですって。』
(ブロッコリーの茎で冷製スープレシピ)
『作り方は簡単。ブロッコリーの茎を、塩小匙1を入れて沸騰させたお湯でサッと茹で、適当な大きさに切って、ミキサーにかけてね。それを鍋に入れ、茎一株に対して牛乳100ccと適量の固形ブイヨンを加え、軽く火を通してから、塩・胡椒で味を整える。後は冷蔵庫で冷やせば、出来上がりよ。』
(筍の揚げ団子レシピ)
『筍はまず糠で茹でて、えぐ味と灰汁を取ってね。』
『材料は4人分で筍200g、生椎茸4個、葱2分の1本を粗微塵切りにして、鶏挽き肉150gと混ぜ合わせてね。これに卵1個、塩小匙3分の1、醤油、砂糖各小匙1を加えて更に練るのよ。これを一口大のお団子にして、油で2、3分、こんがり揚げれば出来上がりよ。』
(スキムミルクの活用法)
『スキムミルクの栄養は牛乳とほぼ同じ。違いは脂肪分が殆ど無いこと。』
『更に、水分も除かれているから、長期保存も出来るんだな。』
『粉末なので、扱い易いのも特徴です。牛乳の代わりに飲み物や、ホットケーキに使ったり、シチューやカレー、コロッケやポテトサラダに使えば、味が円やかになりますわ。』
『そうやって、こまめに料理に使えば、不足しがちなカルシウムが摂れるね。』
(ホワイトアスパラガスのオランデーズソースかけレシピ)
『まずは茹で方。鍋に湯を沸かし、レモンの薄切り2枚程を加えてね。少し厚めに皮を剥いたホワイトアスパラガスを入れるの。蓋をして中火で5分程茹で、太い所に竹串を刺して、スッと通れば茹で上がり。次はソース。卵黄1個にレモン汁小匙1、バター20gを加え湯煎に掛けて、トロトロになる迄混ぜ合わせてね。塩・胡椒で味を整えるの。後はホワイトアスパラを盛付けて、ソースをかければ出来上がりよ。』
(ローズマリーの挿し木方法&淹れ方)
『ローズマリーを育てる一番簡単な方法が挿し木。15cm程の小枝の下半分の葉を落とし、葉に水が付かない様に、コップに活けるの。水は2、3日に一度入れ替え、一週間ほどして節から細かな根が出たら、植木鉢に移せるわ。』
『今の時期に活け始めれば、秋には新しい枝が出て収穫出来るね。』
『ローズマリーティーは、一人前として、ローズマリーの葉小匙1に熱湯150ccを注ぎ、暫く置けば出来上がりよ。』
『これを1日3回飲めば、効果満点! ただ、ハーブは刺激が強いので、飲み過ぎには注意してね。』
(こごみの茹で方&食べ方)
『こごみはゼンマイやワラビと同じ、シダの仲間だけど、灰汁や味の癖が少なくてね。食べ易さピカイチの食材なのさ。』
『下拵えも簡単。まず、サッと水洗いしてから、水を張ったボウルに入れ、クルリと巻いた若い芽の部分の汚れを落とすの。後は塩少々を加えた熱湯で1分ほど茹で、氷水に入れて色止めするのよ。さっ、試食してみて。』
『マヨネーズをチョット付けてね。』
『これでどんな料理を作るんだい?』
『こごみと言えば、天ぷらね。それから胡麻和え、炊き込みご飯にお味噌汁。』
(出汁昆布で酢昆布)
『まず、出汁昆布40gに対して、酢200cc、砂糖大匙4、塩小匙1の調味料を良く溶かしておくの。』
『出汁を取り終えた昆布を1cm幅に切り、調味料に漬けてね。冷蔵庫で一晩置くんだよ。』
『これをザルに広げ、天日で乾燥させれば出来上がりですわ。』
(あいさつの語源の由来)
『「こんにちは」の「こんにち」は、今日、本日って事。「今日は、ご機嫌如何ですか?」と言う、挨拶を縮めた言葉なのさ。』
『「こんばんは」も同じ。「おはよう」は、「お早く」が変化した言葉。』
『別れの挨拶「さようなら」は、「左様ならば、これにて失礼仕る」って言う挨拶の略なのさ。』
(桜の季語)
『桜の季節の少し明るみを帯びた薄曇が花曇り。この時期に寒くなる事を花冷え。地面が散った花弁で、ピンクの絨毯の様になるのが、花筵さ。そしてお花見を楽しむ人を桜人。桜の花に魅せられて、ぼうっと疲れた心持になるのが、花疲れさ。』
(桜餅レシピ)
『材料は10個分として、小麦粉50g、白玉粉と砂糖大匙1、食紅少々、漉し餡300g、塩抜きした桜の葉10枚よ。餡は10等分して俵型にしてね。』
『小麦粉、白玉粉、砂糖を合わせてふるいに掛け、100ccの水を少しずつ加える。更に水で溶いた食紅を加え、淡い桜色にするのさ。』
『はい。これを薄く小さい円形のクレープを作る要領で両面を焼く。』
『冷めたらこの皮で餡を巻き。』
『更に桜の葉で巻けは、出来上がりよ。』
(贈答品のタブーの今昔)
『例えば語呂合わせで、苦や死を連想させる櫛やシクラメン。漢字で手巾と書くハンカチも、手切れに通じるからいけないとされているね。年長や目上の人だったら、踏み付ける事になる靴や靴下。それから時計や鞄も、勤勉を押し付けるとされ、失礼になるね。』
(披露宴での平服の意味)
『男性は白いワイシャツにダークスーツ。礼装用の小物を使って、お洒落なムードに。女性はドレッシーなワンピースか、スーツをチョイス。アクセサリーやコサージュを付けて、さり気なく華やかな演出をすると良いね。』
(凍み蒟蒻の煮物レシピ)
『蒟蒻は水で洗い、短冊切りにして冷凍庫で凍らせてね。熱湯で10分程茹でて戻す。蒟蒻250gに対して酒、醤油、味醂を各大匙2、水200cc、下ろし生姜小匙2を鍋に入れて、汁気が無くなる迄煮るのさ。凍らせて水分が抜けて出来た小さな穴に、味の染みた蒟蒻の煮物の出来上がりさ。』
(グレープフルーツの皮で床のワックス効果)
『鍋に皮の黄色い方を底に向けて入れ、ヒタヒタになる位の水で煮出すの。汁が黄色くなってくればOK。これで床を拭くと、程よい艶が出てくるの。』
『フローリングのワックス代わりにもなるし、天然素材だから小さな子や、ペットにも安心だね。』
『はい。皮に含まれる【D-リモネン】が汚れを落とし油を分解。皮で擦れば、マジックの悪戯書きも消せますわ。』
(胡麻ワインレシピ)
『練り胡麻、牛乳、砂糖各大匙1の量に対して、6倍の白ワインを鍋に入れ、中火で温めます。温める事でワインの渋みも和らぎ、お酒の弱い人でも飲み易くなりますわ。沸騰する直前に火を止め、カップに注げば出来上がりですわ。』
『ビタミンB1が豊富な胡麻と合わせる事で、疲労回復にもなるね。』
(干し椎茸の戻し方)
『干し椎茸は水を張ったボウルに入れ、冷蔵庫で一日置いて戻すのがベストなのさ。干し椎茸の旨味の正体はグアニル酸。じっくり時間を掛けて戻す事で、加熱調理した時にグアニル酸の量が、グンと増えるのさ。』
(お茶殻でふりかけレシピ)
『お茶殻をお皿に平盛りし、500wの電子レンジで約6分。お茶殻がパリパリになったらOK。』
『後は細かく砕いて、じゃこや炒り胡麻、鰹節や塩など、お好みの味を加え、混ぜ合わせれば出来上がりだよ。』
(シンク周りの掃除方法)
『ラップを丸めて、そのままシンクを擦れば良いの。適度な摩擦でステンレスのくすみが消えてピカピカ。傷が付く心配も無しよ。』
『洗剤が要らないから、手にも環境にも優しいね。』
『まず野菜のヘタや切れ端ね。切り口をシンクに押し当てて擦るだけで、綺麗にできるわ。』
『そして淹れた後のティーバッグ。汚れを落とすと同時に、カテキンの効果で、菌の繁殖を押さえてくれるんだよ。』
『後は飲み残しのビール。アルコールと酵素、ビタミンEが汚れを分解して、落とし易くしてくれるの。』
(返信ハガキのマナー)
『まず自分に対する敬称である【御】や【芳】の文字を、一文字なら二重の斜線、二文字以上なら二本線で消して、住所を書いてね。出席の場合は、欠席を消して出席を丸で囲み、更に【させて頂きます】と書き加えるのさ。招待されたお礼とお祝いの気持ちを書き添えると、より丁寧になるよ。欠席の場合は、出席を消して欠席を丸で囲み、お祝いの気持ちを添えた上、欠席の理由を簡単に記すと良いね。最後に宛名の【行】を消し、【様】に直す。祝賀の意味を持つ【寿】の漢字で消しても素敵だね。』
(海塩・岩塩の遣い分け)
『大きな違いは、豆腐作りに使うにがりの主な成分でもある、塩化マグネシウム。』
『海塩には多く含まれ、岩塩にはあまり含まれていないって事ね。』
『海塩はミネラル分が豊富で、味が繊細で複雑。』
『岩塩は純粋な塩が主な成分だから、ストレートな塩の味を感じるの。』
『海塩はアッサリ系の素材の持ち味を生かすのが得意。白身魚、鶏や豚、野菜などね。』
『岩塩はこってり系。牛肉や羊、デミグラス等の濃厚なソースを使う料理には最適なのよ。』
(葱粥のレシピ)
『二人分を作るとしてまず、葱の白い部分4本分と、生姜一片を粗微塵に切り、お米半合は洗い、水に浸しておきます。鶏ササミ2本に酒を振り、耐熱皿に入れラップをして、電子レンジにかけ、火が通ったら手で細かく裂く。鍋にお米と鶏がらスープ600ccを入れ火に掛ける。煮立ったら弱火にして、好みの柔かさになる迄煮て下さいね。葱、生姜を加え一煮し、塩少々で味を整え器に盛り、ささみをトッピングすれば出来上がりです。』
(蓮根の明太子マヨネーズ和えレシピ)
『蓮根200gの皮を剥いた後がポイント。輪切りじゃなく短冊切りにして、繊維質をあえて残すの。切り口が変色し易い為、切った物から酢水に晒す。茹でる時にも少々の酢を加えると、白く綺麗に仕上がるわ。サッと茹でて水気を切り、冷めたら明太子大匙2と、マヨネーズ大匙3で和えれば出来上がりよ。』
(菜の花ご飯・カップケーキのレシピ)
『菜の花ご飯はお米3合に対して、菜の花100gをザルに広げ熱湯を回し掛け、水に晒してから固く絞り、細かく刻んでおいてね。これに1cmの長さに切った市販の菜の花の漬物500gを混ぜ、軽く重石をして暫く置くの。これを炊き立てのご飯に解し入れ、酒少々を振って蒸らせば出来上がり。』
『菜の花カップケーキは、ホットケーキの生地に、軽く茹でて細かく刻んだ菜の花の葉の部分を混ぜてね。型に流し入れ、オーブンで15分。焼けたら杏ジャムを塗って、出来上がりよ。』
(梅の楽しみ方)
『花が綻び始めてから4~5分は、探す梅と書いて探梅。花を探しながら楽しむ花見さ。8分咲きから満開になると賞梅。咲き乱れる花と香りを楽しむ花見。そして、盛りが過ぎたら、送る梅と書く送梅。今年も梅の花が咲いてくれた事を感謝しながら楽しむ花見さ。』
(韓国風もやしスープレシピ)
『鍋にもやし200gと、米のとぎ汁800ccを入れて沸騰させてね。鶏がらスープの素小匙2、下ろしニンニクと塩、各小匙1を加え、中火で3分。仕上げに醤油と胡麻油少々を加え、刻み葱を散らせば出来上がりよ。』
(湯豆腐を美味しくする一手間)
『それは、【す】を入れない様にする事よ。煮立てると豆腐の中の水分が蒸発して【す】が入り、ボソボソとした固い食感になってしまうの。土鍋に昆布を敷けば、含まれた塩分が【す】を抑えて旨味も増し、熱が豆腐に直接当らず均一に温められるわ。そしてそこへ豆腐を並べ、被るくらいの水を注ぎ、中火で温めてね。豆腐がゆらゆら揺れて浮き上がってきたら、食べごろのサインよ。』
(白菜は部分で調理分けする)
『外側の硬い葉は、茹でて柔かくします。挽肉の種を包み、ロールキャベツのようにすれば、煮込みや鍋料理のネタになりますわ。』
『内側の柔かい葉は、生のままでも食べられるよ。微塵切りにして塩を振り、コールスローにしたり、挽肉に混ぜてメンチカツにしても美味しいね。』
『白い芯は薄く細長く切り、湯通しをして氷水に浸し、水分を切ります。仕上げにお好みのドレッシングをかければ、見た目も楽しい、白菜素麺の出来上がりですわ。』
(小松菜とジャコの炒め物レシピ)
『材料は小松菜一把200gに対して、ちりめんじゃこ大匙3。小松菜は水洗いして5、6cmの長さに切っておきます。』
『ちりめんじゃこは耐熱皿に乗せ、500wのレンジで3分。お好みのカリカリさにしておくんだね。』
『フライパンに胡麻油大匙1を熱し、小松菜を炒め、火が通ったら酒大匙1を振り、醤油少々を鍋肌から回し入れます。後はじゃこを加えて、炒め合せたら出来上がりです。』
(お箸のマナー)
『マナーの基本は、不快な気持ちや、不潔な感じを与えないようにする事さ。お箸で食器を手元に寄せる【寄せ箸】。お箸で相手を指す【指し箸】。見ていて気持ちが良くないだろ。』
『確かに。』
『他にもお箸を舐めたり、銜えたり、噛んだりするのも良くないね。』
『む? そうだったのか…。』
『ああ。それぞれ、舐り箸、銜え箸、噛み箸、と言うのさ。』
(寒中見舞いの出す時期)
『寒中は、小寒の一月五日頃から、大寒の終わりの二月三日頃まで。寒さが厳しいこの時期、相手を気遣って出すのが寒中見舞いさ。年賀状の出し漏らし、喪中の方への年賀状の代わり等にも使える、季節の便りの一つなんだよ。』