NEW DESIGN PARADISE
 2004年11月12日放送  作品番号27『そろばん』

今回のテーマ
「そろばん」
世はまさにコンピューター万能時代。その進化は留まる所を知らず、計算する道具でありながら本来の領域を超越し、現代生活の細部にまで入り込んだ、もはや人類にとって無くてはならない存在である。そんなコンピューターの劇的な進化とは対称的に、計算道具として頑なに変化を拒否するものがある。「そろばん」である。かつてどの商店でも見ることができ、学校教育にも取り入れられていたそろばん。また「御破算」などの言葉を生み出し、大衆文化としても生活に身近な存在であったこの計算道具が、今まさに我々の目前から消えいこうとしている。日本人の高い計算能力を支え続けてきたそろばんをこのまま衰退させていいものだろうか? デザインの力で新たな可能性を見出せないものか? そこで今回、この素晴らしい計算道具を日の目に復活させるべく、新たなデザインを「プロダクトデザイナー 梶本博司」に依頼。日用品再生の魔術師と謳われる彼が手がける新たな「そろばん」とは!?



デザイナー
「梶本博司」
1955年 兵庫県宝塚市生まれ。1979年 多摩美術大学立体デザイン科卒業。同年 シャープ株式会社入社、電子楽器等のデザインを担当。1991年 カジモトデザイン設立。以後、家具や照明器具など様々なデザインを手がけ現在に至る。展覧会にも意欲的に出品。瀬戸内家具コンペグランプリ受賞、あかりのオブジェ展グランプリ受賞、デザインコンペ海南銀賞など他多数。
今回の作品
NEW DESIGN PARADISE