

岡崎真吾(28) ・・・・・・ 坂口憲二
俳優を目指し、大学卒業後も定職につかず、下北沢を拠点とする小劇団で役者をやっている。楽天的で前向き、何事にも熱く優しい性格。ちょっと涙もろい一面も。女手ひとつで自分を育ててくれた母を誇りに思い、大切にしている。自立しようと安アパートで一人暮らしを始めたものの、母のことが気にかかり、理由をつけては実家に入り浸っている。周りから「マザコン」と言われても「自分の母親を大切にして何が悪い!」と真っ向から反論する。
杉浦 瞳(30) ・・・・・・ 篠原涼子
都内のレストランチェーンで売り上げ向上のためのアドバイスなどをするスーパーバイザーとして働いている。仕事は順調だが、恋愛となるとまるで縁がない。30歳を過ぎ、「負け犬」にはなりたくないとも思う。そんなときに偶然知り合った年下の真吾に一目惚れし、勇気を振り絞って交際を申し込む。しかし真吾はかなりの母思いだった。彼女はこの先、真吾と母親の間で翻弄されていくことになる。
永野 圭 ・・・・・・ 水川あさみ
真吾が所属する劇団の主宰者。座付き作家で、演出・出演もするマルチな才女であるが故にか、白黒はっきりしたややきつめな性格。実は、真吾の「元カノ」。だが、真吾のイメージが違ったのか3日で振ったらしい。
中町恭介 ・・・・・・ 金子貴俊
真吾と同じ劇団員でバイトも同じ友達。真吾の人の良さを呆れつつも認めている。劇団の中では看板役者的存在で、将来は有名になってやるんだと野心を持っている。
神野麻衣子 ・・・・・・ 矢沢 心
瞳の部下。上司であり仕事はできるが恋愛下手な瞳に、毎回手痛い意見を浴びせるご意見番。先輩が「負け犬」にならないようにと、余計な心配をしている。
種田庄二 ・・・・・・ 蛍原 徹(雨上がり決死隊)
真吾の実家の近所にある商店の店主。岡崎家には今も配達をしている。真吾の母親・マリアのピアノ教室に通ったことがあるのか、マリアを「先生」と呼ぶ。本人はまったく気づいていないが、マリアのパシリとなっている。
岡崎マリア(54) ・・・・・・ 松坂慶子
真吾の母。音大卒業後、ピアニストとして活動していたが、楽団仲間と結婚。真吾をもうけるが、 夫はヨーロッパでの演奏中に事故死。その後、幼い真吾を育てるために、ピアニストの道を断念。シングルマザーとして自宅でピアノ教室を開き女手ひとつで生計を立ててきた。からっとしていて明るくお茶目な性格。ぽんぽんものを言うが、それがチャーミングに映るタイプ。そんな彼女が気に病むのは、一向に芽の出る兆しもない売れない役者の真吾のこと。自立のために一人暮らしをしたことはいいと思いながらも、真吾のいない生活に淋しさを感じている。
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