きっかけは、フジテレビ
めだか

キャスト

目黒たか子 (23) ・・・・・・ ミムラ
ごく普通のサラリーマン家庭に育った一人娘。大学を卒業後、どうにか中小企業の事務員として就職できたものの、半年足らずでリストラ。たまたま持っていた教職免許を生かし、定時制高校の国語教師になることに。
幼い頃から何をやっても長続きせず、すぐに諦めてしまう性格。愛称は“めだか”。
自分は何の取り柄もないつまらない人間だと秘かにコンプレックスを持っているが、あえてそこから目を逸らし、当たり障りのない楽な人生を歩んできた。
実は小学校の合唱祭でピアノをひく当日、腹痛のためリタイアしたことの記憶を封印していることもそれによる自己逃避。
当然、裏切りや人間の欲などへの免疫はない、人の良さがある。
教員になったのもあくまで生活のためで、そこに夢や理想などといったものは全く存在しなかったのだが…さまざまな事情を抱えた生徒たちとかかわることにより、次第に気持ちが変化していく。
先輩教師の椎名に惹かれていくが、生徒の桜木の無鉄砲振りと熱い視線に悩まされる。

椎名亮介(37) ・・・・・・ 原田泰造
定時制高校に10年以上勤務しているベテランの学年主任。独身で、担当は数学。
かつては教育に対して情熱と信念を持っていたが、ある事件をキッカケに意欲を失い、今は別人のようになってしまった。
定時制生徒の抱える傷を痛感しているだけに、一歩も二歩も後れをとる定時制は特別で、同じスタートラインに立つ事は出来ないと諦めている。
今後、成長していくめだかのよき理解者となり、また同時に自分自身も忘れかけていた情熱を取り戻していく。
ことある毎にめだかとぶつかりあいながら、人間として男としてめだかの真っ直ぐさに惹かれていく。

矢部弘紀(29) ・・・・・・ 山本太郎
社会科教師。教師は聖職などとは思わず、単なる仕事と割り切っているサラリーマン教師。自分が出来ることと出来ないことは明確に分かっており、冒険をしない。
その意味ではめだかの現在と通ずるものがあり、国見の考えに賛同しているが、回をおうごとにめだかの奮闘振りに心を動かされ、苦悩する。
実は苦労人で、母親思いの矢部はめだかの優しさによって自らの殻を打ち破っていく。

国見祥子(41) ・・・・・・ 浅野ゆう子
実質上夜間部の運営を取り仕切っている定時制主任。定時制は前校長が周囲の反対を押しきって始めたもので、経済的にいっても学校のお荷物であり、いずれは閉鎖されるべき場所だと考えている。
教師の生徒への影響の重大さと恐さを経験の中で熟知しており、部下の教師には決められたカリキュラムをこなすことだけに専念し、必要以上に生徒のプライベートに立ち入らないように指導している。めだかの甘さを鋭く叱責し、めだかと激しく対立する。
教師は生徒の親でもカウンセラーでもない、生徒の人生を背負っていけるほどの力も傲慢さもない、という国見の言葉は重い。もちろん、椎名の挫折の過去は知っている。その鉄壁な現実主義の人生哲学を打ち破るのは、めだかであり生徒である。

《生 徒》

桜木 拓(23) ・・・・・・ 瑛 太
父を早く亡くし母の女手ひとつで育てられた。
家が貧しかったため高校には進学せず、中学を出てすぐに工務店に入る。
建築現場では大工や左官等の職人から気に入られ、図面の読み方は的確。
いつかは自分で図面をひいて家を建てたい、そのためには2級建築士さらには1級建築士の資格を取らねばと思っている。
最終的に東大建築科をめざす。
めだかとは同じ小学校の同級生だったが、めだかは覚えていない。
勿論、桜木の初恋もめだかは気付いていない。
自己表現が下手で、その言動は裏腹な誤解を招く男だが、あくまでもめだかを想い続ける。陰ながらめだかを応援する、シャイで心優しき男である。

川原由布子(27) ・・・・・・ 須藤理彩
高校在学中に子供を身ごもり、結婚、出産したが、すぐに離婚。もちろん、親とは没交渉。
昼は美容院でアシストを勤め、夜はキャバクラに勤めて10歳になる息子を育てている。美容師になり自分の店を持つのが夢だが、一方で今の自分を支えているのは息子。だからこそ昼の仕事を終えた後、家で息子の夕食を作り学校に向かう。
そんな慌しい毎日を送る中、他人とかかわる余裕はないが、人の優しさには弱い。
恋に破れ世間の白い目を浴びる中、人間不信になっているが、根は愛に飢えている。
いずれ恋に悩むめだかの相談相手になる。

小山田修(25) ・・・・・・ 山崎樹範
フリーター。高校の頃、仲間内のケンカに巻きこまれて退学に。
今どき中卒ではどこにいっても舐められるし、女にもモテないという理由で定時制に入学した。実は由布子のことが好きで、何かというと由布子にちゃちゃを入れる。

高杉順平(18) ・・・・・・ 平岡祐太
裕福な家庭のひとりっ子。有名な進学校に入学し、優秀な成績を取っていたが、ある日突然やる気を失くして不登校に。つい最近、親が慌てて定時制に転学させたが殻に閉じこもって誰とも話さなくなっている。
最終的に勉強以外のもの、自ら熱くなるものを見つける。

吉住明日香(19) ・・・・・・ 黒木メイサ
本来全日制にいける学力がありながら親の借金のため、ファミレスなどのバイトで学費を稼いでいる。
人を信じることができず、自暴自棄になって嘘をついてばかりいる。
順平の甘さが気にいらない。

種田直文(48) ・・・・・・ 小日向文世
小さな保険代理店のサラリーマン。
かつては金の卵ともてはやされ、中卒で上京し、営業畑でこつこつと働いてきた。
その実直さと人の良さでそれなりに実績は出してきたが、何年たっても主任止まり。自分より年下だが学歴のある者たちが次々と出世していく中、昇進のためにもリストラされないためにも、今さらとは思いつつも入学を決意した。
同じ学校の昼の部に息子が通っているが、息子は父のことを恥ずかしく思っている。
実直で必死に生きて来た種田は苦悩する…。

刈谷六郎(52) ・・・・・・ 泉谷しげる
学校近くの商店街で花屋を営む。
妻を早く亡くし一人娘を必死に育ててきた。もともと勉強はしたかったので、やっと娘が社会人になったのを契機に入学。
仕事柄朝は早いし、また無類の酒好きなので、授業中はほろ酔い加減で船を漕いでしまう。
いつも酒臭く現われ言葉も乱暴だが、実は桜木とも馬が合う、クラスでは一目置かれている。
本来は涙もろい古風な男で、その素顔は娘の結婚のとき明らかになる。

《めだかのプライベート》

目黒みず江(51) ・・・・・・ 市毛良枝
めだかの母。
めだかの淡白さと呑気さはみず江譲り。仕事よりも幸せな結婚を望んでいるが、夢に走り出しためだかを暖かく見守り、後押しする一方で羨ましくも思う。
主婦のままで人生を終えることに疑義を唱え、めだかや夫を慌てさせる。

川嶋多英(23) ・・・・・・ 木内晶子
めだかとは小学校からの幼馴染。
システム会社開発部に勤める才気煥発な女性で、めだかとは対照的な考えの持ち主。
めだかの良き相談相手。

森村正治(61) ・・・・・・ 林 隆三
めだかの小学校時代の恩師で、今は定年退職の身。
実は癌を告知されており、余命幾許もない。もちろん、誰にも知らせず限られた時間を大切に生きようと思う。だからこそ、相変わらず自らの限界を自分で決めているめだかのことが気に掛かる。めだかにとっては人生の師…酸いも甘いもかみ分けた洒脱な男ゆえに、散り方も粋だ。
めだかの純粋さを最も良く知るのが、桜木であり森村である。


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