

進藤一生 ・・・・・・ 江口洋介
38歳。
“ゴッドハンド”の異名を取る天才外科医。救命救急医としてもその腕は一流。
クールな外見とは裏腹に、患者の立場に立って医療を実行する真摯で優しい男でもある。
港北大学付属病院救命救急センターを1年前に退職し、国際医療機関に参加。開発途上国、災害被害地域で山室剛らと共に医療活動を行ってきた。
2ヶ月前、アフリカのある地域で山室を熱病で失うが、進藤は現地に残って医療活動を続け、この度帰国した。
山室の妻に遺品を渡そうとした時、かつて指導医をした小島楓と思いがけず出会う。なにか言いたげな楓の様子を察し再会を約束。ホテルをチェックアウトして、楓に会うためにタクシーで走行中に地震に遭遇してしまう。
小島 楓 ・・・・・・ 松嶋菜々子
30歳。
東都中央病院高度救命救急センターに勤務する救命救急医。
現場では医局長の黒木、日比谷に次ぐ3番目のポジションで、研修医・河野純介の指導医を務めている。
元々救命向きのさっぱりとした性格故に、一人前の医師となってもなお救命センターに在籍し常に積極的に行動。たとえ疲れていても笑顔を絶やさない努力をしている。
患者への思いやりは人一倍強い。特に子供の患者へは愛情を注ぐ。
そんな楓は、恋人の裕樹からプロポーズされるが、救命医を辞めて欲しいと言われる。楓は悩むが、裕樹のプロポーズを受けた。
翌日、かつての指導医・進藤一生と再会。進藤の現状を知り、気持ちが揺らぎ始める。その時、地震に襲われた。
黒木春正 ・・・・・・ 香川照之
40歳。
東都中央病院高度救命救急センターの医局長。
温厚な人柄で、争いごとを好まず、スタッフが気持ちよく、仲良く仕事ができる環境を作るよう心がけている。
医者としてもとても真面目で、どんな患者にも誠実に向き合おうとする。しかし押しの弱さ、人から嫌われたくないという性格が、彼を頼りなく見せている面もある。
地震が起こった時、黒木はICUの患者のケアをしていた。激しい揺れに吹き飛ばされ、頭に軽傷を負ってしまう。
磯部 望 ・・・・・・ 京野ことみ
25歳。
小学校の保健の先生。
富山の商店街の中華料理屋の一人娘で、地元の看護学校に入学し、看護師の資格をとる。
一度は総合病院の外科ナースになるが、ある出来事から病院を辞め、東京に出て保健の先生となった。
性格は真面目で、責任感が強い反面、臆病でストレスに弱い。
地震が起こった時、望は寺泉の娘・千尋と共にいた。
河野和也 ・・・・・・ 小栗 旬
21歳。
河野医院を開業する河野定雄、敬子夫婦の次男。
一流医大を卒業し、現在研修医をしている兄・純介と、子供の頃から常に比べられてきた。そのため、兄とは仲が悪く、家族の中でも浮いた存在になっている。しかし、自立するほどの反骨心もなく、都内の新設医科大学に入学し、自宅から通っている。
医者になろうという意志も情熱もなく、大学もさぼりがち。たまに出る講義にはついて行けず、友達と遊ぶこと以外やりたいことはない。しかし内心では、堕ちていく自分に自己嫌悪と焦りを感じていた。
地震が起こった時、和也は大学をさぼって、自分の部屋でロックを大音響で流しながらベッドで跳ねていた。
佐倉亮太 ・・・・・・ 大泉 洋
28歳。
東都中央病院高度救命救急センターの男性看護師。
冗談好きで軽い感じ。独身だが、若い女性に好かれるフェロモンはなく、いつもヘラヘラしていると職場では軽く見られている。特に同僚看護師の大友葉月からは毛嫌いされている。
家族は年老いた両親が北海道にいる。
地震が起こった時、彼はナースステーションにいた。
河野純介 ・・・・・・ 川岡大次郎
26歳。
河野医院を開業する河野定雄、敬子の長男。研修医。
小学生の時に、大学病院で患者を救う父親の姿を見て感激し、自分も医者になろうと決意する。
努力家で真面目な性格の彼は、トップクラスの成績で一流医大を卒業。救命の最前線である救命救急を、あえて研修の場に選んだ。
医者は、患者のために身を捧げなければならないと、頑固なまでに主張し、当直の連投も、自ら進んで行う。
瀕死の患者を生還させた時は、ストレートに喜びを表現する。が、反面だらしない弟・和也やかつての精悍さがなくなった父親を軽蔑する態度を隠そうとしない。
地震が起こった時、純介は楓と共に患者を初療していた。
大友葉月 ・・・・・・ MEGUMI
23歳。
東都中央病院高度救命救急センターの看護師。
救命救急センターにきて1年。一通り仕事は覚えたが、まだ師長の信頼を得るには至ってない。
看護師になった理由は、看護師だった母親から「女も手に職を持ちなさい」と勧められたから。この仕事に特別な熱意があるわけでもなかった。
若い医者でそこそこルックスいい純介のファンで、親父ギャグがうっとうしい佐倉を毛嫌いしている。
地震が起こった時、葉月はICUにいた。
日比谷 学 ・・・・・・ 小市慢太郎
35歳。
東都中央病院高度救命救急センターの救命救急医。
救命救急医でありながら、患者の命を救いたいというヒューマニズムはなく、冷ややかに仕事をこなす情のない男。
患者との付き合いが短く、煩わしい付き合いを必要としないところも救命救急にいる理由。日比谷にとっては仕事や患者よりも自分の生活スタイルを維持することの方が大事。
地震が起こった時、日比谷は楓、純介らと共に初療中だった。
河原崎美江子 ・・・・・・ 深浦加奈子
45歳。
河野医院のただひとりの看護師。かつては大きな病院で働いていたが、妻子ある医者と不倫を続けたせいで婚期を逃し、病院にもいられなくなって河野医院に来た。
一生独身と諦め、地震前日、頭金400万、20年ローンで2LDKの中古マンションを買った。
仕事はできるしけっこう毒舌家だが、気の小さいところがある。ひとりの男を愛し続けただけあって、根は純粋。
地震の時は診察室にいた。
須藤昌代 ・・・・・・ 鷲尾真知子
50歳。
東都中央病院高度救命救急センターの看護師長。病院に20年以上勤めている。
その間に、離婚。子供ができなかったので、今はひとり暮らし。
仕事への情熱に溢れ、テキパキとあらゆることをこなす優秀な看護師。
若い看護師、特に“イマドキの子”である葉月には厳しい。
無駄話が嫌いで、必要なことを端的に指示するタイプ。
地震が起こった時、楓たちと共に初療にあたっていた。
寺泉香織 ・・・・・・ 渡辺典子
河野敬子 ・・・・・・ 山口美也子
加賀裕樹 ・・・・・・ 石黒 賢(特別出演)
33歳。
商社マン。
楓とは永くつきあっていた恋人。
シアトル本社への転勤をきっかけに、楓にプロポーズする。
1度はOKの返事をもらうが、楓が迷っていることを知って失望する。
その失意の状態で地震に遭う。その時、裕樹は高層ビルにあるオフィスにいた。
河野定雄 ・・・・・・ 平田 満
58歳。
河野医院を開業する町医者。
長年地元に根ざした地域医療を続けてきたので、近隣の住民は彼を慕っており、外傷や腰痛でも河野医院に来る。
妻・敬子は、ことあるごとに長男・純介を褒め、次男の和也に小言を言うが、定雄は和也が医者になりたくないのなら、それでもいいと思っている。それは、医者という職業には患者を救いたいという情熱が必要だと思っているから。反面、情熱はあるが、誰にでも歯に衣着せぬ物言いの純介の将来を心配している。
寺泉隼人 ・・・・・・ 仲村トオル
40歳。
当選2回目の衆議院議員。
当選前は厚生省の官僚だったが、大物政治家の娘と結婚し、その地盤を継いで、政治家になった。
小学生の一人娘・千尋を溺愛しているが、妻・香織に対する愛情は消えかかっている。それが千尋に強いストレスを与えていることに気づいていない。
政治家としては、完全な官僚型。マスコミをうまく利用しながら、与党内での出世、やがては閣僚、総理総裁になることを目指している。
都内のホテルで派閥の会長と会談した後、地震に遭う。
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